ルーティンはお持ちですか?
そしてジンクスは信じていますか?
今日はなんとなく同じに捉えられがちなルーティンとジンクスについて考えていきたいと思います。
1 ルーティン
ルーティンとは「決まった手順」「お決まりの所作」「日課」などの意味を指します。
最近ではモーニングルーティンを公開するのが流行っていますが、朝起きてから行う決まったことなどについて公開しています。
ルーティンで有名なのは、野球のイチロー選手がバッターボックスに入ってからバットを立てる動作などです。
また、ラグビーの五郎丸選手がキック前に行った動きもルーティンと言えるでしょう。
自分の中にもルーティンというのはないでしょうか?
・靴を履くのはいつも右足から
・大事な場面の前に決まった曲を聴く
・朝起きたら最初にトイレに行く
などはみんなルーティンです。
2 ジンクス
ジンクスとはもともと不吉とか縁起が悪いといった意味であったのですが、日本では悪い意味でも良い意味でも使われていて、ゲン担ぎのようなものです。
このジンクスというのは有名なものもあれば、自分だけが思っているものまであります。
・赤の靴を履くと速く走れる
・試合の日の靴下はいつも同じ
このようなものを信じて意識していればそれがジンクスとなります。
3 ルーティンとジンクスの違い
ルーティンもジンクスも本番で良い成績を出したいという願いのもとで行っていることです。
本番でなくても「今日を無事に過ごすため」という意味で毎日続けているものもあるでしょう。
2つは似ているようで違います。
ルーティンは自分の動作によって気持ちを落ち着けることにあります。
「良い結果を出すための決まった動きをすることによって心を落ち着ける」という感じです。
ジンクスは自分自身ではなく周囲の環境によるものが多いところにあります。
「たまたま良い結果だったときの靴下を履くことによって心を落ち着ける」という感じです。
また、ルーティンは練習での様子を思い出して、本番でも緊張しないために心を落ち着かせることにあります。
ジンクスはこの通りにすればきっとうまくいくだろうという考えのもとに行うので、心を落ち着かせることにはつながらない場合があります。
例えばバスケットのフリースローの前にするルーティンがあったとします。
このルーティンをしたことによって落ち着いてシュートを行えるのに対して、ジンクスはその場でできることはあまりありません。
ルーティンは自分でできることが多いのに対して、ジンクスは自分ではなにもできないこともあるのです。
4 ルーティンとジンクスはあった方が良いの?
これに関しては善し悪しで、考え方次第ということになります。
だからルーティンがない人に対して「絶対に毎日のルーティンを作った方が良い」とおすすめするものでもありません。
あくまで自分の心を落ち着かせるための手段だからです。
それをしなくても心が落ち着いているならあえて作る必要はないのです。
ただ、スポーツ選手というのはそのようなルーティンを大小に関わらずもっていることが多いです。
ジンクスも同じです。
「そういうの信じないから」という人も当然いるでしょう。
おばけや占いと同じ感覚で、信じる人は信じるし、信じない人は信じないというものなのです。
だから「ジンクスを信じよう!」とおすすめするものではありません。
ただ、ルーティンやジンクスがあることで心が落ち着くのであればもっていた方が良いのだと思います。
その動作をしたことで心が落ち着いてパフォーマンスが上がるということはよくあることです。
そして逆にその動作をしなかったことでパフォーマンスが下がるということもよくあることです。
あくまで「それをしたことで成功する」のではなく「それをしたことで心を落ち着かせることができる」→「よい結果になる」ということなのです。
じゃあ、メリットだけならあった方が良い思うかもしれませんがデメリットももちろん存在します。
ルーティンやジンクスをもっていると、動きを支配されてしまう場合があるということです。
例えば、
「朝起きたら顔を洗う→目薬をさす→コンタクトを入れる→歯を磨く」
などの一連の動きが決まってしまっているときに突発的に何か違うことが起こったときに朝から調子が崩れてしまうということもなくはありません。
本来は順番はさほど関係ないのに、この動きが支配力をもってしまうことがデメリットとなってしまいます。
また、新しい動きを取り入れにくくなってしまうという点もあげられます。
ある程度決まった動きの中で行っているので、新しい動きは苦手な人が多いのです。
ルーティンやジンクスはうまく付き合っていくことで心を落ち着かせるよいツールにはなりますが、過剰に取り入れてしまうと自分を苦しめるツールにもなってしまいます。
5 まとめ
今回はルーティンやジンクスについて考えてみました。
ルーティンは「決まった手順」「お決まりの所作」「日課」などの意味を指します。
ジンクスはもともと不吉とか縁起が悪いといった意味であったのですが、日本では悪い意味でも良い意味でも使われていて、ゲン担ぎのようなものです。
ルーティンもジンクスも本番で良い成績を出したいという願いのもとで行っていることです。
2つは似ているようで違います。
ルーティンは自分の動作によって気持ちを落ち着けることにあります。
「良い結果を出すための決まった動きをすることによって心を落ち着ける」という感じです。
ジンクスは自分自身ではなく周囲の環境によるものが多いところにあります。
ではルーティンやジンクスはもっていた方が良いのでしょうか?
これは考え方によるというのが一番の解答だと思います。
決まった動きをすることによって心が落ち着くのであればルーティンをもっている意味があります。
ジンクスも同じです。
ですが「ルーティンをしなければ・・・」と自分を追い込むのであればやらない方がやり方を考える必要があります。
あくまで「それをしたことで成功する」のではなく「それをしたことで心を落ち着かせることができる」→「よい結果になる」ということなのです。
ルーティンやジンクスは直接的に成功に繋げるためのものではないということです。
デメリットも存在します。
まずは動きを支配されてしまう場合があるということです。
次に新しい動きを取り入れにくくなるということです。
ルーティンやジンクスはうまく付き合っていくことで心を落ち着かせるよいツールにはなりますが、過剰に取り入れてしまうと自分を苦しめるツールにもなってしまいます。
たくさんの人がやっていることを考えるとルーティンとは心を落ち着ける動作であることは間違いないでしょう。
朝になると川に洗濯に行くおばあさんのモーニングルーティンは日本で最も有名なルーティンの一つです。
このルーティンをしていると時々大きな桃が流れてくることがあります。
実はこれは鬼の世界に伝わるジンクスで、大きくなった桃を川に流すと幸せになれるというものです。
鬼ヶ島付近には動物たちの楽園があって、よく桃の木の近くで犬と猿と雉が遊んでいて、三匹がちょうどよく踏みしめると桃が大きく育つというジンクスがあります。
大きくなった桃の中には「株式会社桃太郎」の新入社員が中に入って半日過ごすと、出世するというジンクスが社内で広まっています。
それらが点がすべて繋がると一つの線になり壮大な物語「桃太郎」の完成です。
いろいろなジンクスやルーティンが重なってできた話なので、今一度読んでみて、それらジンクスとルーティンを思い浮かべてみてください。
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