受験や試合でホームで戦う強み!メリットを理解すれば優位に進めることができる!

徒然日記

東京オリンピックではホスト国として日本人はホームで戦うことになりました。
「えっ?ホームって言っても無観客だったんだから、メリットなんて何もないんじゃないの?」
という言葉が聞こえそうです。
スポーツでは試合やレースがあったり、勉強では試験があったりすることがあります。
今後そのような場面になったときに、ホームをどのように活かしたらいいのかについて考えていきたいと思います。
最後まで読んでいただくと、どこもかしこもホームになっているかもしれません。

1 ホームのメリット

今回の東京オリンピックで考えてみます。
「無観客だったのだからホームとしてのメリットは最大限には使えていないんじゃないか?」
という意見があると思います。
それは確かにそうだと思います。
「最大限に」
という言葉が入ると、無観客によって大声援が貰えるはずだったものがもらえなくなり、その点では他国の選手とフラットな状態になりました。
マラソンの大迫選手も少しだけ濁しましたが
「こんなことを言っていいのか・・・沿道の声援・・・テレビの前の声援が後押しになりました」
と言っていました。
すべての試合でラクなものはないはずです。
ですが、やはり声援というのは大きな力になっていたのです。
だとするとやはりホームとしてのメリットはないのではないか。
実はあるのです。
知っている会場で試合やレース、試験をするというのは安心感があります。
東京オリンピックではたくさんの会場がありましたが、日本武道館や東京体育館など選手にしてみるとなじみ深い場所での戦いになります。
あくまで結果を見ての状況ですが、柔道や卓球は日本武道館や東京体育館で試合をしましたし、成績不振だった水泳や陸上は新しくできたアクアティクスセンターや新国立競技場でした。
まったく関係ないのかもしれないし、関係性があるのかもしれませんが、なじみのある会場の方が成績を残しているのは事実です。
今までしたことのない場所で戦うよりもやったことのある場所で戦う方がスタート地点に立ったときの印象が違うのかもしれません。
まして勝ったことのある場所で戦うことは選手にとってはイメージも良くなります。
「あのときのイメージ」で戦うことができるのはスポーツ選手にとっては大きいのです。
また、卓球の水谷選手が話していました。
「オリンピックよりも事前に会場で試合をすることがありました。そのときに照明が明るすぎたので、オリンピックで付けるつもりがなかったサングラスをつけることを決めました」
このように、事前に試合をしたことがあると、会場の特性を知ることができます。
これも結果論でしかありませんが、水谷選手はそのサングラスに助けられ、金メダルと銅メダルを獲得しました。
事前に会場のことを知っているというのはホームならではだと思います。
知らないところで戦うのは精神的にきつさを感じてしまいます。
オリンピックのような国の威信をかけて戦う場では極限の精神状態になります。
知らない会場で声援がないというのは精神面にはマイナスに働きます。
だから今回のオリンピックでは選手のメンタルヘルスという点も課題になりました。
もう一つ、ホームメリットがあります。
それは宿舎と会場の位置関係がわかるということです。
オリンピック選手ほどになれば、会場の入り時間に間に合わなかったなんてことは絶対にないでしょう。
ですが、同じ時間でも
「ここから1時間で着くから2時間前に出よう」
というのと
「何時間かかるかよくわからないけど1時間くらいだっていうから2時間前に出よう」
では、精神的な疲労が違います。
また、
「今いる場所からおよそ北の方角にあって、あの道を通れば着く」
というのと
「今いる場所の東西南北が全くわからないから会場の位置関係もよくわからない」
というのも全然違います。
「私たちオリンピアンはそんなの気にしないよ!」
なのかもしれません。
でも、知らないせいで一瞬でも「あれ?」と思うのと、知っていて全く思わないのでは精神に微妙な誤差が生じます。
金メダルを目指している選手にとっては微妙な誤差すらストレスになります。
余計なストレスはいらないからです。
ホームのメリットというのは、声援の他にもこういうところに作用するのです。

2 ホームにする意識

このようなメリットを考えると、戦う場所がホームになれば優位に進められます。
「おいおい、そんなこと言ったってそんなに簡単にホームで試合なんてできないよ」
というごもっともな意見が聞こえてきます。
その通りです。
例えば高校総体を考えてみましょう。
ホームで戦うということは母校以外はホームではないということになります。
でもその高校総体が全国大会になった場合は自分の住む県であればホームということになります。
国体も同じことが言えるでしょう。
他県で戦うのと、初めてやる会場だけど自分の住んでいる県でやるのでは、ホームは自分の住んでいる県になりませんか?
国際大会では、母国がやはりホームになるのです。
つまり、自分の戦う規模によってホームという認識が変わってきます。
その意識の持ち方というのは大きな強みになるのです。
初めてやる会場だけど、自分の住んでいる土地というだけで力が湧いてくるのです。
しかし、ここに落とし穴があります。
相手は他県から会場に来ているけれど、何度もその会場で試合をしたことがあるという場合には相手にはホームの利点が通用しません。
「なんだ、じゃあ意味ないじゃん」
と思うかもしれませんが、基本的には今回の無観客という考えがなれば、ホームの方が多い応援がもらえます。
遠征ならば移動疲れも加わります。
国際大会ならば時差まで加わります。
ホームの方が有利なのは確かなのです。
「今までの考え方でいうと、会場が毎年同じ場合はホームには一生なり得ないのか?」
と思いますよね。
ですが、やはりその会場で何度もやったことがあるというのは安心感につながります。
そこまでの移動を何度もしたことがあるというのも余裕につながります。
だからホームではなくても、ホームに変えることはできるのです。

3 スポーツだけではないホームの意識

これが試験だったらどうでしょうか。
試験会場に一度も言ったことがなく初めて見る場所なのと、下見をしたことがあるのでは意識が違います。
例えば東京の大学に受験をしたとして、前日に東京に入って次の日に試験だとします。
次の日に会場に行くときに
「地下鉄の乗り継ぎは大丈夫だろうか・・・」
「時間は間に合うだろうか・・・」
「車は渋滞しないだろうか・・・」
考えれば考えるほどいろいろな心配が出てきてしまいます。
でも同じ状況でも事前に下調べをしていたら、上記のようなことは少し軽減します。
スポーツでも試験でも「初めまして」の会場というのは緊張感が増し、安心感が減るのです。
事前に試験をその会場ですることはできないけれど、せめて移動にだけは神経を使わないようにするということはできるはずです。
できることをしておくという意識は試験には重要なことで、意識をっホームに変えれば安心感に変わります。

4 まとめ

今回はホームで戦うことの意味について考えてみました。
東京オリンピックでは無観客だったことによってホームの利点を最大限には引き出せませんでした。
ですが、声援以外にもホームの利点というのは存在します。
それは会場を知っているということです。
「やったことがある会場」や「勝ったことがある会場」というのはスタート地点に立った時の印象が違います。
知らないところで戦うのは精神的にきつさを感じてしまいます。
オリンピックのような国の威信をかけて戦う場では極限の精神状態になります。
知らない会場で声援がないというのは精神面にはマイナスに働きます。
だから今回のオリンピックでは選手のメンタルヘルスという点も課題になりました。
もう一つのメリットは位置関係がわかるということです。
現在地からどれくらいの時間がかかって東西南北のどっちにあるのかを知っているというのは精神的な安定につながります。
何時に出れば間に合うのかもわからないし、道もわからないし、国の空気感だって違う。
そんな中で良いパフォーマンスを保つのは至難の業です。
ホームで戦うというのは声援以外にもメリットが存在するのです。
「でも、ホームで試合なんてそんなにできるもんじゃないよ」
と思いますよね。
でも、意識を変えることでホームになり得るのです。
例えば地区大会では母校がホームになります。
全国大会になると自県がホームになります。
国際大会になると自国がホームになります。
それが初めての会場であったとしてもホームというものになるのです。
ましてホームには基本的には声援が付いてきますので、力にならないはずがありません。
「そんなことを言ってもホームで試合をしないことの方が多いよ」
と思うと思います。
それはその通りです。
ですが、その会場が初めてではなかったらどうでしょう。
余裕が生まれます。
だから事前に足を運べるのであれば運ぶことをおすすめします。
これらはスポーツだけに言えた話ではありません。
受験などでも言えます。
初めていった会場で試験を受けるのと、行ったことがある会場で試験を受けるのでは精神的な疲労が違います。
本番と同じ場所で試験を受けることは困難でも、場所を下見しておくだけで安心感につながります。
以上がホームで戦うことのメリットや意識の変え方です。
一つ注意していただきたいのは、ホームで戦えば必ず勝てるという話ではありません。
ホームで戦ったとしても実力は実力です。
だからそもそも実力をしっかりと身につける必要があるということです。
東京オリンピックで他国の選手が活躍したのはその理由です。
実力をつけた上でホームで戦うと「ホームアドバンテージ」を得ることができるのです。
ホームがどれほど良いかを実験した人物がいます。
それは「旅行に出かけた後のお母さん」です。
旅行に行くと温泉やら美味しい食事やら観光やらお土産やら・・・数々の楽しい思い出が作れて、一番楽しく過ごしているのが「お母さん」です。
でも帰ってきて最初の一言が「やっぱり家が一番」とついつい言ってしまいます。
どれだけの楽しい思い出もホームアドバンテージには到底敵わないのです。

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