運動は楽しく覚えて、練習し、上達することが一番です。
怒鳴ったり、叱ったりせずに教わることで、より運動の楽しさが子どもたちに伝わります。
厳しく教える場合のメリットももちろんあります。
それは、精神的な強さや勝負強さが鍛えられることです。
ですが、この方法は指導する側にもされる側にも大きな資質を必要とします。
まして体育の授業は競技ではありません。
だからすべての子どもたちの運動能力を伸ばし、技能習得を図るにはポイントがあります。
今回は運動能力を伸ばすためのポイントについて考えていきたいと思います。
1 毎日さわる
① やったことがあるかないかは重要
ブラジルなどサッカー先進国の子どもたちは幼い頃からボールをさわっているそうです。
逆に鉄棒をさわったことがない子が、初めて授業で鉄棒をやる場合、上達が遅いことが多いです。
この子はサッカー、この子は走るのが速いなど、それぞれ得意な種目があります。
これは兄弟がやっていたため小さいころからやっていたなど経験がものをいうケースも多いです。
運動能力が高くても、やったことがなければ上達するまでに多少の時間がかかります。
新体力テストの反復横とびは海外のオリンピック陸上選手が初めてやったときには大した記録はでなかったそうです。
それほど経験というのには差が出てきます。
一つのことだけでなく、運動はまんべんなくできるようが良いので、多くの種目を経験しておくことが重要です。
そのため体育の授業ではいろいろな種目を扱うのです。
② できる種目から練習する
国語、算数、理科、社会の試験では「わかる問題から解く」というテクニックがあります。
これと同じで、運動もできる種目やおもしろそうな種目から練習するという方法もあります。
また、何種目か練習方法を紹介している場合、すべての練習項目をこなせない場合はとばしてしまっても大丈夫です。
興味を持ち続けながら、楽しく練習できるように工夫しましょう。
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2 真似をする
① 一緒に動きながら練習
体育の授業で上手な子の演技をほかの子に見せることがあります。
これはとても重要なことで、できる人の動きを分析し、どのように動いているかを考えるのです。
家で練習するときはご両親も一緒に運動すると良いです。
すると子どもは前、横、後ろ、上、下から見た動きや動きの強い部分と弱い部分、呼吸が荒いところと穏やかなところなど、お手本の動きをいろいろな角度、視点から真似しようとします。
向い合った時は、お互いが視界に入るので、タイミングが合わせやすいですし、横に並んだ時は体が同じ向きなので左右の動きを合わせることができます。
建てに並べば、動きやタイミングを真似しやすくなります。
練習したい動きに合わせて立ち位置も考えましょう。
② 動きはオーバー
よく見える部分の動きはわかりやすいのですが、手首や足首など、見えにくい部分の動きが重要な場合もあります。
動きをわかりやすく伝えるには、教える人の動きをオーバーにしてみましょう。
自分では大きく動いたつもりでも、感覚と見た目はなかなかつりあわないため、他の人が見てもさほどかわらないこともあります。
かなりオーバーに動かないと、なかなか伝わらないのです。
動きをオーバーに見せるコツは、指先に力を入れることです。
そうすれば手足がしっかりとのび、動きが大きく見えます。
手首や足首などは、その部分だけを動かすとオーバーに見えます。
今回は運動能力を伸ばすためのポイントについて考えてみました。
運動は楽しむことが一番です。
楽しくないものはしたくなくなります。
楽しむためには楽しいことを怒られることなくやってみることが大切です。
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