【器械運動×マット運動×前転】基本技の前転をやるためのコツ3選!

体育

マット運動において前転と後転というのはすべての技につながる基礎・基本と言える技です。
また、低学年というよりか未就学児のうちから身につけておきたいマット運動技の一つです。
前転と後転ができないのに開脚前転はできないし、伸膝後転はできません。
基本となる技を完璧にやってこそ、発展技につながります。
一方で、意外と前転や後転ができない子どもって多いのです。
今回はすべての子どもが前転をできるようにするにはどうしたらいいのかを解説したいと思います。
最後まで読んでいただくと、タイヤの区別がつかないくらいくるくる回っている可能性がありますので・・・お気を確かに。


1 そもそも前転とは

子どもによっては前転という名前を聞くと
「あぁ~、でんぐり返りでしょ」
と言う子もいます。
確かに同じような技です。
ですが、子どもたちの認識には大きな違いがあります。
とりあえず前に回っていれば「前転=でんぐり返り」と思っています。
しかし、前転というのはとりあえず前に回る技ではありません。
「手をついた状態で頭を体の下にして、背中を地面につけて一回転し、再び起き上がる動き」
これが前転です。
これが理解できていないと
・とりあえず手はつかないで回る。
・回ったあとはお尻がマットについている。
・「よっこらせ」と片手もしくは両手を後ろについて起き上がる。
これらも、前転(でんぐり返り)だと思っています。
そして体育が苦手な先生もどこをどうに指導していいのかわからなくなります。
正しい前転をしっかり覚えるためにまず
両手をマットにつけて、手と手の間に頭(後頭部)がついて、回転の力を利用して、反動で再び起き上がる」
これをやりましょう。
どうして前転は回っていればいいという技ではないのでしょうか?
答えは簡単です。
この前転を覚えないと、その後の技に繋げることはできないからです。
ここがとても重要なのです。
高学年になればたくさんの技を繋げて演技を行う連続技になります。
そのときにでんぐり返しをやっていたのでは、次の技にスムーズに繋げることができないのです。
だからきちんとして技を覚えることが大切なのです。

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2 前転をするためのコツ

まず、ちゃんとした前転をしていないと回ったときに痛いです。
ちゃんとした前転というのは上記の通り
「手をついた状態で頭を体の下にして、背中を地面につけて一回転し、再び起き上がる動き」
ですが、もう一つ加えるとすると「体を丸める」ということでしょう。
前転ができない最大の要因は体が起き上がっているからです。
起き上がっているというのは頭から腰までが伸びている状態で、教室で椅子に座っていたら「良い姿勢だねぇ!」と褒められる姿勢です。
ではその姿勢だとどのタイミングで痛いのでしょうか。
それは
「手をついた状態で頭を体の下にして、背中を地面につけて一回転し、再び起き上がる動き」
この赤字のタイミングでマットに背中を打ち付けます。
体を丸めていないと、背中をマットに打ち付けてしまって痛い思いをしてしまうのです。
そこで

1つ目のコツは

「体を丸めるために、回るときには自分のおへそを見る」
です。
顎を引きなさいという言葉よりも効果があります。
なぜかというと子どもは怖いと目を閉じて回転します。
目を閉じてしまうと方向がわからなくなってしまうので、良い回転を生むことができません。
目を開けさせるためにも「回るときは自分のおへそを見る」です。

2つ目のコツは

「最後まで回転力を保つために、タイヤのように転がる」
です。
回るために足がマットから離れた瞬間に、安心してしまって体が起き上がってしまいます。
起き上がるというのは先ほど書いたように「教室の良い姿勢」です。
最後まで丸まったままの状態でいるという意識をもたせましょう。
だからおへそを見ることもやめないということです。
別にこれがタイヤでなくてもかまいません。
丸くていつまでも転がっていそうなものならば何でも大丈夫です。

3つ目のコツは

「自分にとって一番小さなタイヤになろう」
です。
立ち上がる寸前で足をのばしてしまう子がいます。
前転は足の裏がマットについて立ち上がれてこそ完成形です。
だからお尻での着地は前転とは言いません。
足の裏をつけるためには小さなタイヤになって回らせましょう。

これら声かけをするだけで劇的に回ることができます。
もちろんですが手をつかないというのは前転の技能ではないので、両手をつけさせましょう。

後転はどうやったら回れるかについては

 

3 場の設定

マット運動は、マットを並べて一斉に前転をしたり後転をしたりする授業が典型的です。
ですが、運動技能というのは技を切ってしまって断面的に行う方が技能が身につきます。
前転という基本的な技であっても最初に技能を身につける段階では、

①手をつく段階
②回り始める段階
③回転して起き上がる段階

に分けることができると、格段に技の仕上がりが良くなります。
運動技能は、それぞれの技を身につけて一連の流れにするという意識をもちましょう。
ということは、場の設定をするときには、断面的に切ったそれぞれの技を身につけるための場を設けましょう。
単に一斉練習をするのではなく、Aという子は①、Bという子は②、Cという子は③と、自分で考えて場を選ぶことで、児童の思考を高めることができます。
場を断片的に切るコツについては

 

4 まとめ

前転をまわるためには

① 両手をマットにしっかりつける。
② おへそを見ながら回りはじめる。
③ 回るときには後頭部をマットにつける。
④ 回っているときにはタイヤになった気持ち
⑤ できるだけ小さなタイヤを意識して、起き上がりも足をのばさないようにする。

場の設定では、技を断面的に切ってそれぞれの技を身につけるための場を作りましょう。
子どもに自分が身につけたい場を選ぶことで思考力が高まります。
以上が前転を回るためのコツについて解説しました。
場は技能を身に着けるうえで最重要課題の一つです。
「場を制する者は体育授業を制する」
を意識してみましょう。
ただ、大人になると前転をする機会は激減します。
でも、おむすびころりんの昔話を実写再現することはよくあることです。
そんなときにオーディションで殺到する役は
「正直じいさんのおむすび役」次いで「いじわるじいさんのおむすび役」
です。
正しい前転ができないと1次の書類審査、2次の面接には通りますが、せっかくそこまで勝ち残ったのに3次の実技審査には絶対に通らないと過去問を見ると統計的に出ています。
おむすびの転がり方を前転で上手に表現できた者だけが勝ち取る栄光です。
シンバ役、アニー役、ピーターパン役を勝ち取るのと同じカテゴリーなので、子どものうちから正しい前転はできた方が良いと思います。


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