新体力テスト攻略法!秋実施の場合の狙うべき種目3選!

教育

新体力ストは春実施と秋実施と春秋実施の3パターンに分かれます。これから秋に向かい、秋実施の学校が増えてきます。
この新体力テストでA段階を獲りたい!と思っている学生は少なくないかもしれません。
「嫌だなぁ・・・」の子も少なくないかもしれません。
今回はA~E段階で、一つでも段階を上げるための狙うべき種目を3つのお話したいと思います。

1 新体力テストとは

文部科学省が定めたもので、昭和39年から実施しています。
「体力・運動能力調査」という名前で、「スポーツテスト」と言ったり、「体力テスト」と言ったりしていますが、今では「新体力テスト」と呼ばれて学校現場で実施しています。
新体力テストとなったのは平成11年でそれまでは「体力テスト」と呼ばれていました。
小学校の新体力テストは8種目
「握力」
「上体起こし」
「長座体前屈」
「反復横とび」
「20mシャトルラン」
「50m走」
「立ち幅跳び」
「ソフトボール投げ」
からなっています。
これらをすべて行って自己記録によって得点が振り分けられて、合計得点によって自分がA~E段階のどれに当たるかを調べます。
A段階になると、各自治体から記録証のようなものをもらえます。
私が学生のころはバッジでしたが、今は記録証のようです。

2 運動が得意な子がA段階を取るんでしょ?

足が速い子というのは運動が得意そうにうつるものです。
ですが、この新体力テストは足が速いだけではA段階を取る事はできません。
クラスで一番足が速いのにA段階を取る事ができないということなんてざらにあります。
それはどうしてなのでしょうか?
新体力テストは先にも書いたように「体力・運動能力調査」というくらいで、体力や運動に関わる能力の総合力が問われます。
そのため、運動に関する能力のうち、どれか一つが特化していてもA段階にはなれないのです。
よく「足はめちゃくちゃ速いけれど柔軟性が全くない」というのを聞くことがあります。
B段階やC段階は一つ二つの種目で得点が伸びなくても、それぞれの段階に達することはできます。
ですが、A段階だけ特に難しい。
どれか一つでも半分以下の得点を取ってしまったらかなり絶望的です。

3 得点を伸ばすための種目選び

さて、いよいよ得点を伸ばすための種目についてお話します。
今回はA段階を目指すのではなく、自分の今の段階よりも一つ段階を上げることを考えていきたいと思います。
先ほど総合力と言いましたが、得点表を見てみると得点を伸ばせそうという狙うべき種目がいくつかあります。
それを見て行きましょう。

新体力テスト得点表
      出典:文部科学省 

 

① 反復横とび

反復横とびって知っていますか?
3本の線があって、両足で中・右・中・左・中・右・中・左・・・・・という風に20秒間繰り返して何回出来たかを記録します。
「これって脚力じゃないの?」
と思うかもしれませんが、実は経験がかなりものを言います。
もちろんですが「脚力が全く関係ありません」ということではありません。
ですが、脚力があっても経験がなければできないというのも事実です。
この反復横とびは、外国では珍しい動きだそうです。
オリンピックに出場するようなスポーツ選手にはじめて反復横とびをさせても、記録は伸びなかったと言います。
そのような選手ならどのような種目でも脚力は小学生よりも上だと思うのですが、経験不足ではできません。
反復横とびというのはそれほど経験が関係してくるのです。
ちなみに、そのような一流選手は少し練習し、コツをつかむととんでもない記録を出します。
小学校でも高学年になってはじめて反復横とびを実施した学校よりも、1年生から実施していて高学年を向えた学校の方が顕著に伸びているというデータがとれています。
普段やらないような動きだからこそ、やらせなければ身につきません。
まして、新体力テストは年間通しても1回か2回しかしません。
通年でやっていることではないので、極端なことを言えばその1回だけでは6年間で6回しかしていないことになりますので、経験が必要ということは明らかです。
あまりに特殊な動きなのに年1回だと絶対に記録は伸びません。
3本の線の間隔は1mですので、手軽に家でもできますから、試してください。
その経験だけで学年にもよりますが30回は越えてきます。
コツは
①頭の位置を変えない
②重心となる軸を中心の線の上に置いて、下半身だけを動かすイメージ
③線を踏めばいい、越えなくていい
これを意識するだけで記録は全然違います。苦手な子に限って上下に揺れて、左右に大きく動き、軸が左右に行ったり来たりです。

② 20mシャトルラン

2つめの狙うべき種目は20mシャトルランです。
平成11年から導入された持久走を計測するための種目なので、知らないという方もいるかもしれません。
これも20mの間隔を空けた2本の線の間を音楽に合わせて走るというものです。
音楽は「ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ・ド」ですが、これが鳴り終わるまでに20m先に言っていなければなりません。
「これのどこが狙うべき種目なの?」
と思うかもしれませんが、実は最初の10回は歩いていても間に合うくらいのゆっくりペースなのです。
回数が進むにつれてどんどんスピードが上がってきますが、25回くらいまでは頑張ったらいけるというスピードです。
この20mシャトルランは先を考えると嫌になるのですが、最初から25回とか30回と決めていればきっといけるようなスピードです。
小学1年生でも、事前に話をしておけばクラスの3分の1の児童は25回いけます。
コツは
①「ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ・ド」をいっぱいいっぱい使って移動する
※ 足を止めると筋疲労を起こしてしまって、後半にきつくなります
②走る速度を変えないこと
このように実施して1回でも多く走りましょう。

③ ソフトボール投げ

3つめの狙うべき種目はソフトボール投げです。
「投げるの苦手・・・」
と思う子はたくさんいるかもしれません。
そうです、ソフトボールを投げるのは結構な技術が必要です。
それなのにどうしてこの種目が狙うべき種目なのか?
それは得点が低い設定となっているからです。
小学生男子では5点を獲るのに13m、小学生女子では5点を獲るのに8m投げることができればいいわけです。
これってちょっとだけ教えてあげれば絶対に無理という距離ではないんです。
筋力トレーニングや走り込み、そのようなきつい練習なくして、そこまで飛ばすことができます。
ちょっとした腰や肘の使い方、目線、踏み込みなどを教えればそこまで飛ばせます。
コツを習得してチャレンジしてみましょう。

4 まとめ

絶対にできないわけではない、明確な目標があると子どもは力を発揮するものです。
A段階は難しいけれど、今よりも一つ段階を上げるということは難しすぎるわけではありません。
一つの種目で1、2点上乗せすれば達成可能なのです。
新型コロナウィルスの関係で学校によっては8種目をやっていなかったというところも多くあると思います。
前よりも一つ上の段階から自分を見てみませんか?
今度、段階を上げるための種目ごとのコツについてお話できればと思っています。
今回紹介した得点を伸ばすための種目は
・反復横跳び
・20mシャトルラン
・ソフトボール投げ
です。
それぞれの種目を1点ずつ伸ばすことができれば、1つ上の段階は夢ではありません。
20mシャトルランでは、50回を越えると途端に難しくなります。
そのときにお手本にしたいのは、日本人なら1度はみんなペットにしたことがあると言われる、あの有名なリカオンです。
リカオンは瞬発力も持久力も兼ね備えた狩りの名手です。
時速65kmにも達するスピードがありながら60分追跡することができる驚異の持久力です。
リカオンを見習えば20mシャトルランも満点をとれるかもしれません。

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