【体育×指導法】一流選手は一流指導者になれるのか?指導者に必要な5つのこと

教育

「一流選手は一流の指導者になれない」という言葉を聞いたことがありますか?
どうしてそのような言葉が生まれたのでしょう。
結論から言うと、半分は正解で半分は不正解です。
その理由は、一流選手だった人でも一流の指導者はいるし、名もない選手だったとしても指導に向いていない人もいるからです。
本当に一流選手は一流の指導者になれないのかについて今回は解説していきたいと思います。

自分が監督、コーチ、教員のどれかの立場だったとします。
教わる側は選手や子ども。
今回はすべて「子ども」ということで書かせていただきます。
立場によって選手等に置き換えてご覧ください。


1 教わる側は知らないから教わっている

子どもは基本的に知らないから学校に来ています。
「あぁ、それ、塾で教わった」とか子どもは言うのかもしれませんが、それは一部の子です。
ほとんどの子は教わることに対して、はじめましての体験です。
それを教員は、知ってて当たり前だと思っていませんか?
教科書に載っている勉強なら知らない前提で教えることができます。
「今まで教科書で出たことがないから知らない、だから教えよう」
そんなマインドです。
例えばかけ算九九を教わったことがない子どもに対して「どうして九九が言えないんだ?」とは言わないでしょう。
それは教えていないことが明確だからです。
でも、椅子にちゃんと座っていられない子に対して、「どうしてちゃんと椅子に座っていられないんだ」と怒りませんか?
それ、実は子どもはちゃんとした椅子の座り方を知らないんです。
教わったことがないんです。
「そんなの家で教わってくることだし、幼稚園で教えてくれるはず。そもそも椅子の座り方なんて教えることじゃない。」
という意見が聞こえてきそうです。
確かにそうかもしれません。
椅子の座り方なんて誰にも教えてもらわなくても座れて当然、見て覚えるものなんだから教えなくてもいい。
実はその考え方に落とし穴が潜んでいます。
「知っているのが当然」「わかっていて当然」という考え方が教えるという作業を邪魔してしまいます。
子どもは「知らなくて当然」「わからなくて当然」と思わなければいけません。

よく「いじめはよくないよ!」と言います。
それはおそらく世界中の老若男女すべてが知っています。
もちろん子どもも例外ではありません。
でも、それがどうしていけないのか、いじめをするとどうなるのか、なにがいけないのか、結局自分は何をしたらいいのか。
それは知りません。
根本的な部分や理由を知らないのです。
だから子どもには、ちゃんとした知識と活用方法を教えなければいけません。
知っていると思っていると、本当に教えなければいけないことを見失い、教えることができなくなります。
指導者は、相手がなにを欲しているのか、理解してもらうためにはどうしたらいいのか、それを考え伝えることが仕事です。
「知ってるでしょ?ちゃんとやって!」
これはコーチングでも教育でもありません。
単なる怠慢です。
子どもは知らないからできないということを理解してあげましょう。

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2 教わったからと言ってできない

子どもは教わったからと言ってすぐにできるようになるものではありません。
例えば、とび箱運動の開脚跳びを例にしてみましょう。
ちゃんとした理論を伝えて、頭に入れさせます。
いざやってみると・・・できない。
こんなことってよくあることだと思いませんか?
知識として得たものが技能として身についているとは限らないのです。

ブログ:だれでもできる前転!マット運動基礎基本!

先に出したかけ算九九も、教えたからと言ってすぐにできるようになるとは限りません。
家庭学習として宿題で出して、何度も何度も練習してやっとできるようになるものです。
それを1回教えたからと言ってすぐにできるようになるとは限らないのです。
何回もやってみて、やっと覚えるものです。
教えてもできなかったらどうするの?
それについては次で解説します。

3 教えても教えてもできない

子どもは教えてもすぐにできるようになるとは限りません。
できなければまた教えるしかないんです。
1回教えてできるようになる子は、そもそも聞いてきません。
このときに
「どうしてできないんだ?」「教えたのに!」
と言っていませんか?
指導者が教えても理解が遅いのでしたら、教え方を変えるんです。
「そんなのきれいごとで、教わる方ができないのが悪い!」
と聞こえそうです。
そうなのかもしれません。
でも、どんだけそんなことを言ったとしても子どもができていないという事実は全く変わりません。
教わる側のモチベーションがただ単に下がるだけです。
もしもお金を払って入っている何かのスクールだったとします。
そのスクール生が、何度言ってもできない。
だから
「何度も教えたのにどうしてできないいんだ!」
と言われてしまえば、そこをやめて自分を伸ばしてくれるところに行ってしまいます。
そしてそこで結局できるようになったとしたら?
教える側は、どうしたらできるのだろうとあの手この手を考えて、提供することが本当の仕事です。
1人1人にあった指導プランを立てなければいけないのです。
そんなの大変なのはもちろんわかっていますが、「できない」という事実を放置したり先延ばしにしたりしてはいけないのです。

ブログ:跳び箱のコツを徹底解説!跳ぶって意外と簡単!

4 人のせいにしない

子どもが教えたのにできない理由を誰かのせいにしていませんか?
前の指導者が教えなかったんだ、幼稚園で教わってきているはずだ。
それは違います。
何度も言いますが、子どもは教わっていないからできない。
もしくは、教わったけど定着させてもらっていないからできない。
誰かのせいにする前に教えてあげましょう。
定着させてあげましょう。

5 結局一流選手は一流指導者になれるのなれないの?

上記の1~4をクリアできていれば指導者としても成功します。
一流選手だった人で、自分の感覚でものごとを考えてしまえば指導できません。
「自分だったらできたのに、できない理由がわからない!」
こういう考え方をもってしまうことが一流選手に多いから、指導者として成功していないように見えるのかもしれません。
一流だろうが三流だろうが、わからない子どもや選手に寄り添って、どうしたらできるようになるのかを考え、プランを立てて、できるようにしてあげられれば指導者としても成功と言えるでしょう。

6 まとめ

一流選手でもなんでも選手に寄り添って教えることが大事

① 教わる側は知らないから教わろうとしていることを理解してあげましょう。
「知っていて当然」「わかっていて当然」はNGです。

② 教わったからと言ってできるわけではない
知識と技能は別物です。
頭の中に知識として理解できたからといってできるとは限らないということを理解しましょう。

③ 教えても教えてもできない。
1回教わったからと言ってすぐにできるわけではありません。
何度も何度も繰り返し教えてあげましょう。
その人に合った指導プランを立てることが大切です。

④ 人のせいにしない
できないのは前の指導者が悪いとか言っていても、教わる側ができないという事実は変わりません。
自分を頼って聞いてきてくれている以上、できるようにしてあげましょう。

⑤ 一流選手は指導者に向いていないの?
一流選手でも三流選手でも結局のところ子どもや選手に寄り添って物事を考えてあげられるかが重要です。
「自分は教わらなくてもできた」というのは、それは自分の話です。
今、問題を抱えているのは自分ではなく相手。
それを理解すれば何流選手だったとしても同じです。

以上が、指導者についての話です。
相手の気持ちを考えるって指導以外でもとても重要だと思います。
自分がそんな指導者に当たりたくなければ、自分はそんな指導者にならないということを心がけるといいのかもしれません。


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