【学級の言葉かけ】子どもが活力をなくす言葉、子どもがやる気を出す言葉!

教育

言葉は人を笑顔にする力をもっています。
一方で人を怒らせたり、悲しくさせたりする力も備わっています。
人は経験上それを知っているため、誰かと話をするときには相手が不愉快になるような言葉や言い方は避け、いい関係を築こうとします。
ですが相手が子どもだったらどうでしょうか。
不用意な言葉、思ったまま感じたままの言葉を使っていないでしょうか。
今回は毎日の生活の中でつい言ってしまいがちな気をつけたい言葉について考えていきたいと思います。


1 もう!

「もう!何をやってるの?」
「またっ?!もう・・・」
大人が子どもに対して一番多く発する言葉が「もう」です。
「もう」は「私は怒った」というときにでやすいので、言われた子どもは気分を害します。
もしもスーパーで買い物をしていて、誰かにちょっとぶつかってしまったときに
「もう!」
と言われたら嫌な気持ちになりませんか?
「確かにぶつかってしまったのは自分だけど、そこまで言わなくてもいいのに・・・」
と思うと思います。
子どもも「もう」と言われるたびに嫌な気持ちになっているものです。
「もう」を言いたくなったときには、その前に一回息を吸ってため息を吐いてみましょう。
心が落ち着くはずです。

2 早く!

「もう」と並んで大人が子どもに多く言う言葉が
「早く」
です。
「早く食べなさい」
「早く着なさい」
「早くしなさい」
「早く・・・」
子どもは「早く」と急かされ続けるとストレスが溜まり、かえって落ち着きをなくします。
その行動をさせたいときは「早く」の代わりに「はい」という言葉を入れてみましょう。
「はい、食べなさい」
「はい、着なさい」
「はい、しなさい」
「はい・・・」
言い方もきっと優しくなって、子どもも素直に従うようになります。

3 どうして

「どうして食べないの?!」
「どうしてこぼすの?!」
「どうしてできないの?!」
形の上では疑問文ですが、子どもにとっては自分の行動を否定され、自分に自信をなくす言葉として届きます。
「どうして・・・?!」
と大人に聞かれたら
「だって嫌いだから・・・」
と答えて、余計に怒られて、それ依頼何も話さなくなるということをします。
そんなときは「どうして・・・」と疑問文のように言わずに、言いたいことをストレートに言いましょう。
例えば
「どうして食べないの?!」→「食べなさい」
「どうしてこぼすの?!」→「こぼさないでね」
こんなひと言で良いのです。

4 そんなことするなら~しない

「ちゃんと片付けないならお菓子なしだよ」
「そんな態度なら買わない」
子どもが大人の言うことを聞かないとき、もっとも言ってしまいやすい言葉です。
でもこれは一種の脅しです。
確かに即効性があるかもしれません。
ですが、それは子どもがお菓子を欲しいから、仕方なくいうことを聞いただけのことです。
それでは、何か罰が待っていないと動けない子どもになってしまいます。
そんなときは
「片付けたらお菓子食べよう」
「その態度じゃないなら買ってあげる」
などのように逆の言い方にするだけで、子どもはウソのように動くようになります。

5 違うでしょ

文字通り相手ののことを否定するだけの言葉です。
ちょっと何かを言ったりしたりしただけで、そう言われ続けると、子どもは自分の言葉や行動に自信がもてなくなり、消極的な性格になってしまいます。
たとえ違っていても、子どもはただ間違えただけです。
「故意」ではなく「過失」のことが多いのです。
子どもにとって知らないことは意外と多いのです。
そんなときは「違うでしょ」と言うのではなく、どうすればいいのかをストレートに教えてあげましょう。
例えば授業中に椅子に座れなかった子がいたら
「授業中は座って勉強するんだよ、きっとできるよ」
と教えてあげましょう。

6 まとめ

今回は毎日の生活の中でつい言ってしまいがちな気をつけたい言葉について考えてみました。
子どもに対しては意外と不用意に言葉を使ってしまうものです。

① もう
② 早く
③ どうして
④ そんなことするなら~しない
⑤ 違うでしょ

これらって使っていませんか?
「違うでしょ!もう、どうして勉強しているときに動いちゃうの!早く座りなさい!できないなら休み時間やらせないからね!」
全部盛り込んだこの一文・・・言っていそうではありませんか?
「授業中は出歩かないで勉強しようね!これが終わったら休み時間が待っているよ!頑張ろう」
と一文を変えてみましょう。
子どもの動きがきっと変わります。


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