【教員×授業計画】「年間計画」「単元計画」「単位時間計画」の立て方！

指導計画は一般的に「年間計画」「単元計画「単位時間計画」に分けられて考えられます。
「年間計画」は年間にわたってどのような内容を取り上げ、それをどのように配列したらよいのかを明らかにします。
いわゆる内容編成のための計画です。
「単元計画」は、個々の内容を実際の授業においてどのように具体的に展開したらよいのかを明らかにするためにあります。
教育目標の内容が実際の授業として展開されるためには「年間計画」→「単元計画」→「単位時間計画」が必要です。
今回は「年間計画」「単元計画」「単位時間計画」の立て方について詳しく考えていきたいと思います。

１　年間計画
２　単元計画
３　単位時間計画
４　まとめ

１　年間計画

年間計画は１年間の体育科の学習指導をどのように進めるかの見通しであり、体育科の目標を達成するために、どのような内容（運動）をどのようなまとまり（単元）として、いつ、どのように指導するのかを明らかにしたものです。
年間計画については、単なる「年間の予定表」として内容を年間に適当に配当した概略な計画として捉える一面があります。
しかし、児童や地域の実態、教師や施設・設備、用具など学校の諸条件を学習指導に最大に生かしていくための総合的な計画として位置づけ、それぞれの学級の体育科の授業を効果的に進めるための「基本計画」として捉えることが重要です。
また、年間計画は年間の体育の授業の見通しを与えるものであるとともに、その学校の目標の実現の程度、内容や単元の規模の妥当性、体育施設や用具など授業を支える諸条件の整備の在り方など年間の授業の成否を反省したり、授業の改善の方向を検討するための貴重なものなのです。
したがって、年間指導の作成に当たっては

①　目標との関連が明確であり、年間の見通しが理解できること
②　各学年の単元の配列が分かりやすく示されていること
③　教師や体育施設や用具の条件にお十分かつ柔軟に対応できていること
④　学校全体の体育に関する指導の全体計画との関連が適切にとらえられている

ということが重要です。

２　単元計画

体育科の学習指導は、単元を単位として進められます。
これは一定の活動として児童が習得する内容のまとまりを単元として捉え、学習の内容を断片的ではなく、有機的なまとまりをもったものとして組織し、構成して学習させようとする立場から生まれた考え方です
体育科は単元としての内容のまとまりについては運動種目でおさえるのが一般的です。
単元計画は、年間に配列された一つ一つの単元（学習内容）を授業としてどのように展開していくかの見通しを立てたものであり、毎時間の学習指導につなげる「展開計画」として役割を担っています。
単元計画には、教師の授業に対する考え方や児童の実態に基づいた学習指導のねらいや学習の進め方などが具体的に示されます。
単元計画は次の１時間毎の単位時間計画の根拠になるとともに、児童に単元全体の学習の見通しを持たせるための基本的な資料となるもので、自発的・自主的に学習を進めようとする児童の「学習計画」の根拠として活用できるものであることが大切です。

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３　単位時間計画

単位時間計画は、指導案などと呼ばれ、１時間の授業をどのように展開するかの見通しを示した計画であり、指導計画の中で最も具体的な計画です。
単位時間計画には、単元計画におけるその１時間（本時）の位置を示しながら、それまでの学習と指導の経過を踏まえた上で、その時間のねらいや学習の内容、さらには児童と教師それぞれの活動が予想され、示されることになります。

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