連日のメダルラッシュに湧き上がる日本です。
メダルが増えれば増えるほど、負け時のがっかりが大きくなってしまいます。
今回はオリンピックで「波乱の敗北」に焦点を当て、選手たちのことを考えてみたいとおもいます。
最後まで読んでいただくと、どんな状況であっても、もっともっと選手を応援したくなるかもしれません。
1 メダル獲れるはずじゃないの?
まず大前提として「スポーツは水物」だということです。
いくら世界ランクが上位といえど、そこまでの大きな差はないのです。
世界ランクが1位の選手と県大会1位くらいの差があれば「絶対」に世界ランク1位の選手が勝ちます。
ですが同じ世界ランクという名が付いてしまうと50位くらいの差は、色々な条件が揃うと埋まってしまいます。
その条件とはなんでしょうか。
2 流れや勢い
スポーツには流れが存在します。
それは川の流れとは違い目に見えません。
でも、雰囲気で察することはできます。
柔道混合団体にあるように、1人目の負けの流れを断ち切ることができなかったのです。
またたくさんのメダルが期待されていたバドミントンですが、桃田選手を初めとして、世界ランク上位の選手が軒並み敗退してしまいました。
流れと勢いによって世界ランクの差というものを埋めてしまうのです。
本来ならば母国開催なので、その流れや勢いは掴みやすいのですが、無観客というのがそれを持って来にくくしているのは確かです。
3 試合勘
長期に渡って休まざるを得なかった選手は試合勘というのを掴みにくくなってしまいます。
コロナ禍で練習不足になるとその感覚に陥ってしまいます。
「そんなのみんな同じでしょ、コロナなんて日本だけの出来事じゃないんだから」
その通りです。
世界中の選手がこのコロナというものに苦しめられました。
本来ならば昨年オリンピックをやっていたものが今年になってしまいました。
それによって調整が難しくなってしまった選手は山ほどいます。
オリンピックの出場を狙っている選手は4年かけて調整するからです。
それが1年伸びた関係で微妙に調整がズレた選手もいるでしょう。
内村選手もきっと調整に苦しんだに違いありません。
微妙な感覚のズレが鉄棒演技に出てしまったのです。
瀬戸選手も、そうです。
いろいろとあって休まざるを得なかったところもありましたが、自分の思っていた感覚とは違う周囲の伸びがあったのでしょう。
試合勘はちょっとやそっとじゃ埋まりません。
「世界ランク上位なんだからそれくらいなんとかしろよ!」
と思う方もいるかもしれませんが、世界ランク上位だからこそです。
上位同士の闘いですから、その微妙な感覚のズレというのは大きな差を生んでしまい、ランク差を埋めてしまいます。
4 選手も人
日本のオリンピック選手に大きな期待を寄せるのはすごくいいことだと思います。
選手は期待されないより、期待された方が嬉しいからです。
しかし、それは共にプレッシャーにもなります。
「だったら期待した方がいいの?しない方がいいの?」
と疑問に思うかもしれませんが、期待した方がいいのです。
それは圧倒的です。
ですがその後の事が大切です。
期待した選手が勝てば拍手喝采ですが、負ければ落胆するというそこが、選手にとっての落とし穴になります。
一緒に悔しがるのと、選手を責めるのは違います。
本来なら味方のはずの応援団が負けた途端に手のひら返して誹謗中傷をするというのは選手へのダメージは計り知れません。
そもそも先に書いたように調整によって試合当日にピークをもってこられないことはざらなんです。
調整が上手くいかずにオリンピックへの出場することすら叶わなかった選手の方が多いのです。
それを考えれば負けたことを責めてはいけないのです。
正直な話で、日本人なら日本人にメダルを取って欲しいです。
だからこそ負ければ悔しいのです。
でも負けたときに悔しがっている選手に対して誹謗中傷は絶対にやってはいけないことなのです。
今大会は前代未聞の無観客試合です。
選手への生の声はインターネットから届きます。
無観客試合で声が届かないんだから、せめてインターネットでは
「頑張った!」
「俺も一緒に悔しい!」
「おつかれ!」
という声をかけてあげませんか?
5 無観客試合
先に書いたように、東京オリンピックは無観客試合です。
本来ならばホームとしての大声援が後押しをするはずがそれを受けられないというのが選手たちにはマイナスに働く場合もあります。
これは「波乱の敗北」とは論点がズレますが、選手たちには母国の大声援を浴びさせてあげたかったというのが率直な感想です。
声援は選手の追い風となります。
私自身もマラソンの大会で走っている時に、沿道からの声援から計り知れない力をもらいます。
声援は苦しい時の一歩です。
声援は辛い時の一歩です。
無観客試合は世界中の全ての選手に当てはまります。
なにも日本人だけのことではありません。
ですが母国開催でありながら無観客というのはメンタルになにも作用しないはずがありません。
「やる気あるの?」
「余裕そうに戦ってないでよ!」
と見えるときがあるとすれば、それは違います。
オリンピックという舞台で余裕こいて戦う選手はいません。
緊張やプレッシャーや様々な要因がそのような姿に見えているだけです。
緊張でカラダが縮こまればやる気がなさそうに見えても仕方ありません。
国を背負って、目標としてきた舞台でやる気のない試合なんてしませんので安心してください。
6 まとめ
今回は東京オリンピックて戦う選手たちの「波乱の敗北」に焦点を当てて解説をしました。
日本選手団の中にも世界ランク上位でありながら「波乱の敗北」をしてしまった選手は多くいます。
どうしてなのでしょうか。
まず1つ言えることは「スポーツは水物」だということ。
世界ランク上位だからオリンピックでも勝てるというのは違います。
また、金メダリストだから次も勝てるというのは、応援する側の期待です。
金メダリストも人だから勝つ時もあれば負ける時もあるのです。
その勝つ時と負ける時にはどのような要因があるのでしょうか。
① 流れや勢い
スポーツには流れが存在します。
それは川の流れとは違い目に見えません。
でも、雰囲気で察することはできます。
流れと勢いによって世界ランクの差というものを埋めてしまうのです。
本来ならば母国開催なので、その流れや勢いは掴みやすいのですが、無観客というのがそれを持って来にくくしているのは確かです。
②試合勘
長期に渡って休まざるを得なかった選手は試合勘というのを掴みにくくなってしまいます。
コロナ禍で練習不足になるとその感覚に陥ってしまいます。
「そんなんみんな同じでしょ、コロナなんて日本だけの出来事じゃないんだから」
その通りです。
世界中の選手がこのコロナというものに苦しめられました。
本来ならば昨年オリンピックをやっていたものが今年になってしまった。
それによって調整が難しくなってしまった選手は山ほどいます。
オリンピックの出場を狙っている選手は4年かけて調整するからです。
それが1年伸びた関係で微妙に調整がズレた選手もいるでしょう。
試合勘はちょっとやそっとじゃ埋まりません。
「世界ランク上位なんだからそれくらいなんとかしろよ!」
と思う方もいるかもしれませんが、世界ランク上位だからこそです。
上位同士の闘いですから、その微妙な感覚のズレというのは大きな差を生んでしまい、ランク差を埋めてしまいます。
③ 選手も人
日本のオリンピック選手に大きな期待を寄せるのはすごくいいことだと思います。
選手は期待されないより、期待された方が嬉しいからです。
しかし、それは共にプレッシャーにもなります。
「だったら期待した方がいいの?しない方がいいの?」
と疑問に思うかもしれませんが、期待した方がいいのです。
それは圧倒的です。
期待した選手が勝てば拍手喝采ですが、負ければ落胆するというそこが、選手にとっての落とし穴になります。
一緒に悔しがるのと、選手を責めるのは違います。
本来なら味方のはずの応援団が負けた途端に手のひら返して誹謗中傷をするというのは選手へのダメージは計り知れません。
正直な話で、日本人なら日本人にメダルを取って欲しいです。
だからこそ負ければ悔しいのです。
でも負けたときに悔しがっている選手に対して誹謗中傷は絶対にやってはいけないことなのです。
今大会は前代未聞の無観客試合です。
選手への生の声はインターネットから届きます。
無観客試合で声が届かないんだから、せめてインターネットでは
「頑張った!」
「俺も一緒に悔しい!」
「おつかれ!」
という声をかけてあげませんか?
④無観客試合
本来ならばホームとしての大声援が後押しをするはずがそれを受けられないというのが選手たちにはマイナスに働く場合もあります。
声援は苦しい時の一歩です。
声援は辛い時の一歩です。
無観客試合は世界中の全ての選手に当てはまります。
なにも日本人だけのことではありません。
ですが母国開催でありながら無観客というのはメンタルになにも作用しないはずがありません。
「やる気あるの?」
「余裕そうに戦ってないでよ!」
と見えるときがあるとすれば、それは違います。
オリンピックという舞台で余裕こいて戦う選手はいません。
国を背負って、目標としてきた舞台でやる気のない試合なんてしませんので安心してください。
以上が「波乱の敗北」の理由です。
頑張っている選手も人です。
私たち応援する側は、一緒に感動し、拍手し、喜び、悲しみ、悔しがり、涙することだけです。
追い風となる言葉こそ伝えても、向かい風となる言葉はグッとこらえて、絶対に本人に伝えてはいけないのです。
まだ東京オリンピックは続きます。
「劇的な勝利」も「波乱の敗北」も共に追い風に変えていきましょう。
「オリンピックには魔物が棲んでいる」
「甲子園には魔物が棲んでいる」
と言われるように魔物というのは各所に棲んでいます。
ファンタジーの世界も例外ではありません。
あの百戦錬磨のスーパーヒーロー、アンパンマン選手ですら、放送日に1度は魔物によってバイキンマン選手に敗北を喫してしまいます。
でもよく考えてください。
負けたときにジャムおじさんやバタコさんがアンパンマン選手に誹謗中傷をしたことがありますか?
「ヤル気がないから負けるんだ!」
「お前にはがっかりだ!」
「顔がアンパンだから負けるんだ!」
そんな言葉は聞いたことないです。
そこにあるのはいつだって
「頑張れ、アンパンマン!」
「アンパンマン、新しい顔よ!」
「勇気100%!」
という温かい言葉です。
勝つためには周囲の温かい声援と支援が勇気と力を与えてくれます。
コメント