夏休みも後半となりました。
2学期のスタートってけっこう重要です。
今回は2学期をスタートさせるにあたって、2学期初日に子どもたちとどのように接したら良いのかを考えてみました。
1 笑顔
まず笑顔でいるということです。
「そんなの当たり前じゃないの?」
と思うかもしれませんが、子どもへの指導もそうですが、当たり前のことを当たり前にするということが大切です。
夏休みは1年間で一番長期の休みとなっています。
夏休み前にどれだけ「生活を乱さないように!」と言っても乱れるのです。
乱れたところへ学校が始まるとなると子どもたちにとっては憂鬱です。
中には「待ってました!夏休み明け!」という子もいますが、基本的には「はぁ・・・始まっちゃう」という子の方が多いのです。
だからこそ笑顔で迎えてあげましょう。
先生の笑顔に救われる子はたくさんいるはずです。
「楽しみ!頑張ろう!」なんて思わせなくていいのです。
「明日から来たくない・・・」と思わせなければそれでいいのです。
とは言ってもです、大人も同じ気持ちだと思います。
「大人だって長期休みだったんだから、憂鬱は子どもと同じだよ」
というのはごもっともなご意見です。
ですが、だからこそ作り笑顔でいいからやった方が自分のためなのです。
自分にとって嫌なものを嫌な気持ちで過ごすことは簡単ですが、嫌なものを嫌としないで過ごすことは大人の役目です。
嫌なら嫌でいいのですが、カラ元気でもいいから笑顔で初日を過ごしてみましょう。
2 声かけ
夏休み明けに意外や意外に子どもたちは「名前忘れられていないかな」という心配をします。
もちろん全員ではありません。
でもそういう子が存在するので、声かけをしましょう。
初日に必ず全員に先生から話しかけるを心がけるといいと思います。
子どもにとって「自分から話しかけて話した」のと「先生から話しかけてくれた」のでは印象の違いがあります。
もしかしたら小さいことなのかもしれませんが、その小さい積み重ねって教育や信頼関係を築く上で大切なのです。
「塵も積もれば山となる」とはよくできた言葉で、やはりコツコツと積み上げたものが最後には身を結びます。
大きな努力を毎日することは困難かもしれませんが、小さな努力を積み重ねて大きなものにしていくことが大切です。
「夏休み明け初日にそんな時間はない!」
のであれば、朝の出席のときにしっかり顔を見て呼名してあげましょう。
あれもできないこれもできないではなにもできません。
難しいけどやったことというのは子どもは見ています。
よく子どもにも
「良いことをすると必ず誰かが見ているよ」
というと思います。
それと同じです。
3 夏休みの宿題
夏休みの宿題というのはたいていの子が初日に提出するか、次の日に提出し終わります。
夏休み中に登校日があってその日に提出してしまう場合もあります。
いずれにしてもたいていは明けて早い段階で提出が終わります。
ですが、終わらなくて提出しない子も中にはいます。
そんなときにどうしたら良いでしょう。
「深追いをしない」
のがおすすめです。
上記にも書いたように、夏休み明けというのはただでさえ憂鬱なのです。
だからそこに加えて夏休みの宿題がやっていないから休み時間をすべて返上してやることや放課後に残してやることはより一層憂鬱を増幅させてしまいます。
夏休みの宿題は夏休みで終わりという意識の方がお互いにラクなので深追いしないことをおすすめします。
「いや、絶対にやり終わるまでは許さない!」
というお考えの方もいると思います。
それは全く否定しません。
やらなかったことで他のことの学力に多少の差がついていることは確かです。
やらなかったことで「逃げる」ということを覚えてしまった可能性があるのも事実です。
だから絶対にやらせるまでは許さないということも教育だと思います。
夏休みは夏休みに終わりにして、2学期からは心機一転2学期の学習にしたいという意図があるだけのことです。
4 見通しをもたせる
2学期は学校生活において一番長い学期となります。
中には前期、後期という場合もあると思いますが、9月から12月というのは気候的には夏の残る頃から秋、冬という3つの季節を乗り越えるのでかなり長いのです。
だから見通しをもって前に進ませるために大きな行事のことを話しておくことが大切です。
今はコロナ渦なので、見通しの立たない日々が続きますが、それでもわかっていることは教えておくと子どもたちは目標をもって前に進みます。
長い学期ということは本来ならば行事も多いのです。
その行事が楽しみか楽しみじゃないかは別として教えておくと見通しをもつことができます。
5 まとめ
今回は2学期初日に子どもたちとどのように向き合って過ごしていけばいいかについて考えてみました。
1 笑顔で過ごそう
子どもたちも大人も2学期初日というのは憂鬱です。
だからこそ笑顔で過ごして楽しみな毎日を自分で作りましょう。
子どもにはまだその力はありません。
だから大人がやってあげて希望をもった毎日に変えてあげましょう。
2 声かけ
意外なことに子どもは先生に忘れられていないかを心配します。
だから先生から声をかけてあげましょう。
長々と会話をしなくてもいいんです。
あいさつでもいいから先生から声をかけることが大切です。
「自分から話しかけた」よりも「先生から話してくれた」の方が印象が良いのです。
小さな印象かもしれませんが、それがいずれ大きなものとなり信頼関係に繋がっていくのです。
3 夏休みの宿題
夏休みの宿題は深追いしないというのがおすすめです。
どうしてもやってこない子にはやらせるんだという思いがある場合以外は、夏休みは夏休みで終わりにして2学期からの新しい学習に向かわせてあげることが大切です。
4 見通しをもたせる
2学期は1年間で一番長い学期です。
だからこそたくさんの行事もあります。
コロナ渦で見通しが立たない日々ですが、でも変更があったとしても今現在で分かっているものを見通しとして伝えることは大切です。
明日への目標をもたせてあげましょう。
以上が2学期初日の子どもとの向き合い方や過ごし方です。
ただ、2学期だろうが3学期だろうが盆暮れ正月すべてで嬉しそうにピョンピョン跳ねている人を知っています。
キョンシーです。
キョンシーはいつも手を前にあげて嬉しそうにピョンピョン跳ねていますので、見習って一緒に跳ねるとテンションが上がるかもしれません。
顔色は真っ白で一見体調が悪そうですが、大丈夫、万全です。そしてテンションが高いことで忘れてはいけないのは柳沢慎吾さんです。
柳沢慎吾さんはかつて気分は上々という番組で「悪魔」と呼ばれるほど夜のテンションが高かったのです。
それは今も健在で、見る人すべてが笑顔になるテンションの持ち主です。
笑顔の人と一緒にいるとだいたい笑顔になってしまいます。
くじけそうになったら柳沢慎吾さんを思い出してみてください。
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