【速読トレーニング】速読ができると判断力が身につく!その理由とトレーニング方法4選!

トレーニング

本1冊を読むのにどれくらいかかるでしょうか?
時々、パラパラめくっている人を見かけますが、それって本当に読んでいるのでしょうか?
今回は速読について考え、速読をできるようにするためのトレーニング方法や身につく能力について考えていきたいと思います。


1 速読ってなに?

冒頭でもふれましたが、本をパラパラとめくる人を見かけたことはありませんか?
「あれって内容というより、中身に何が書かれているのかをなんとなく確認しているだけじゃない?」
と思いますよね。
ですが実は速読をしている人もいるのです。
速読とは、要点だけを抑えているわけではなく、書かれている文字のすべてを、ただ本当に速く読んでいるだけなのです。
「いやいや、でもあのスピードはうそでしょ」
と思うと言いたくなりますが、速読が身についている方は本当に速く読んでいるのです。
ではどうしているのでしょうか?
私は本を読むのが遅い方です。
私を含め、本を読むのが遅いと思っている方は、普段どのように文字を読んでいるのでしょうか?
頭の中で声は出さずに音読をしているという方が多いのではないでしょうか?
それは黙読と言います。
黙読は、どんなに速く目で追っても、時間がかかるのは当然です。
小学校の授業でも「音読」「黙読」を使い分けて行っています。
だから「音読」や「黙読」が良くないということではありません。
あくまで「速読」について説明するだけです。
では、パラパラとめくるように速く読みすぎてしまったら内容が理解できないと思いませんか?
ですが、逆に1文字1文字をしっかり声に出して読んだところで内容が理解できているかといったら、そうでもないのです。
目で文字を追う速さと、理解できるかできないかは、別問題なのです。
では黙読ではなく、速読はどのようになっているのでしょうか?

2 黙読ではなく視読

普段文字を読むときに、私たちはすべて黙読しているわけではありません。
「アミメキリン」
の文字を見ると、パッと「アミメキリン」の姿が浮かぶでしょう。
さらに脳では瞬時に「アミメキリン」を「キリン」と処理をします。
地名や人名、標語など短い知っている言葉は、パッと見ただけで、深く考えずに理解できます。
それは、短い言葉は、脳の中にある情報が引き出しやすいからです。
それが長い文章になると、音読モードのスイッチが入ってしまうのです。
速読は短い言葉を見て、パッとそのものがわかるように、文章を見ただけで意味が理解できる「視読」をします。
一瞬で見えて理解できる言葉の長さが長い、視野が広いほど、速く読めるというしくみなのです。

3 速読で得られる効果

「速読ができるメリットってなに?」
と思う方もいると思います。
それを説明したいと思います。

① 本をたくさん読める
当たり前ですよね?
読むスピードが上がればたくさんの本が読めるというのは当然です。
日本人の一般的な読書スピードは1分間で500~700文字だと言われています。
速読ができるようになると、1分間で1000文字~3500文字が読めるようになります。
500文字読む方と3500文字読む方では1分間で3000文字の差ができます。
速く読めると読書の楽しみが増えることは間違いないでしょう。
そして速く読めればたくさんの知識を身につけることができます。
もちろん文章が速く読めるということは、勉強や仕事の効率を上げます。
書類やテストで文章題を読むときに速く読めるのと遅く読めるのでは仕事や問題に取り掛かる時間が変わってくるからです。
でも
「なんだ、それだけなら別に速く読めなくても通常で大丈夫」
という方もいると思います。
次に違った効果を考えたいと思います。

② 目や脳が活性化
速読を身につけるためには、目と脳を鍛える必要があります。
できるだけ多くの情報を目で素早く捉えるために、より正確にものを見たり、視野を広げたり、目を使いこなす訓練が必要です。
また、目で捉えたものをすぐに認識するには、脳を活性化させて鍛えなければなりません。
速読の訓練で目や耳から刺激を受けることによって、脳は物を認識する速度を上げ、必要な情報を素早く引き出せるようになり、勘を働かせることもできるようになります。
また、右脳と左脳のどちらも使うので、感受性や創造性がよくなったり、コミュニケーション能力が上がったりすることもあります。
目と脳が鍛えられるということは、運動能力がアップするのはもちろん、勉強や仕事、家事、人間関係、あらゆる効果が現れます。

4 速読トレーニング

① 見る速度を上げる
一番のポイントは、速く文字が見られるようになることです。
それには、目のまわりの筋肉を鍛えて、目の動きをよくすることが大切です。
目が柔軟に動けば、文字を追うスピードがアップします。

【鍛えポイント】
目のストレッチを取り入れ、眼球のまわりの血行を促します。
最近ではスマホのスクロールという機能があるので、一点を見て画面が移動してくれます。
それでは眼球は動きません。
動かなければ衰えていきます。
目は筋肉で支えられているので、しっかりきょろきょろと動かしましょう。
速く目を動かせるようになるうえに、目の健康や機能を維持させることに役立ちます。

② 視野を広げる
2番目のポイントは、一瞬で見られる範囲を広げることです。
「バスケット」の文字ならほとんどの人が、ひと目見てすぐに理解できるはずです。
同じように、長い文章でもひと目で理解できるように訓練します。
それには、視野を広げてみようとする意識を働かせることです。

【鍛えポイント】
人は見たいと思うものや注意を向けているものに、無意識に照準を合わせているものです。
速読では見ることに意識して、視野を広げる訓練をします。
一つの文字から文、行へと、ひと目で見る幅を広げていきます。
1日1冊読み切ろう、毎朝15分本を読むなど、時間を意識しながら読むと、漠然と読むのとでは力の付き方が違います。

③ 照合スピードを上げる
3番目は、脳から素早く情報を引き出す訓練です。
訓練というよりかは、見るスピードを脳に慣れさせることです。
脳は与えられた刺激に順応する性質があります。
速く文字を追えるようになると、脳は自然と処理速度を上げていきます。
脳を活性化させて、高速処理の回路を整えましょう。

【鍛えポイント】
読む力をつけるためには、速くしっかり理解できる力をつけることが大切です。
ものを理解するには、目から入ってくる「視覚情報」と頭の中の引き出しにある「言葉情報」を結びつけることでできます。
その照合が瞬時に行えることが理想的です。
「視覚情報」は目を鍛えることで速く大量に得ることができます。
「言葉情報」を引き出すには、もとになる情報がなければ話になりません。
「アミメキリン」と目から入ってきたときに、そもそも「キリン」すら知らなければ、どれだけ速く読んでもダメです。
日常生活の中で、常にアンテナを張って興味のあることや役立ちそうな情報を得ようとすることが大切です。

④ 勘を働かせる
4つ目のポイントは、勘を働かせることです。
「速読で勘かよ?!」
と思うかもしれませんが、五感を働かせて感覚で理解できるようにしていきます。
自分の知っていること同士を関連付けて複動的にイメージし、理解を深めていくのです。

【鍛えポイント】
速読のスピードを上げるためには、ときには勘を使った自動化が必要になってきます。
道を確認しなくても自宅へ歩いて帰れるのと同じく、考えるより体が先に動く感覚です。
文字の意味を一つ一つ考えるより、感覚的に捉えれば瞬時に理解できます。
「レモン」の文字を目にしたら、鮮やかな黄色と酸っぱさが脳裏に浮かぶはずです。
日ごろから言葉を五感でイメージする癖をつけると直感力が高まってきます。

5 まとめ

今回は速読について考え、速読をできるようにするためのトレーニング方法や身につく能力について考えてみました。

1 速読ってなに?
速読とは、要点だけを抑えているわけではなく、書かれている文字のすべてを、ただ本当に速く読んでいるだけなのです。
本を読むのが遅いと思っている方は、普段どのように文字を読んでいるのでしょうか?
頭の中で声は出さずに音読をしているという方が多いのではないでしょうか?
それは黙読と言います。
黙読は、どんなに速く目で追っても、時間がかかるのは当然です。
では、パラパラとめくるように速く読みすぎてしまったら内容が理解できないと思いませんか?
ですが、逆に1文字1文字をしっかり声に出して読んだところで内容が理解できているかといったら、そうでもないのです。
目で文字を追う速さと、理解できるかできないかは、別問題なのです。
では黙読ではなく、速読はどのようになっているのでしょうか?

2 黙読ではなく視読
普段文字を読むときに、私たちはすべて黙読しているわけではありません。
「アミメキリン」
の文字を見ると、パッと「アミメキリン」の姿が浮かぶでしょう。
さらに脳では瞬時に「アミメキリン」を「キリン」と処理をします。
地名や人名、標語など短い知っている言葉は、パッと見ただけで、深く考えずに理解できます。
それは、短い言葉は、脳の中にある情報が引き出しやすいからです。
それが長い文章になると、音読モードのスイッチが入ってしまうのです。
速読は短い言葉を見て、パッとそのものがわかるように、文章を見ただけで意味が理解できる「視読」をします。
一瞬で見えて理解できる言葉の長さが長い、視野が広いほど、速く読めるというしくみなのです。

3 速読で得られる効果
① 本をたくさん読める
② 目や脳が活性化

4 速読トレーニング
① 見る速度を上げる
② 視野を広げる
③ 照合スピードを上げる
④ 勘を働かせる

以上が速読をすることの意味やトレーニング方法です。
速読をクリアして、仕事や勉強効率を上げてみるのも一つの方法かもしれません。
そして世界中の人のよく知っているマルセル・プルーストの代表作『失われた時を求めて』は、日本語訳では400字詰め原稿用紙10,000枚です。
文字数は9,609,000字に登ります。
1分間に3500字を読むことができれば、わずか45時間で読むことができます。
1分間に500字を読む方であれば320時間かかってしまいます。
その差は歴然ですね。
桃太郎の話が1ページにまとめられていたら、速読の方は10秒程度で読んでしまうのでしょう。


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