リレーは短距離選手にとっての花形です。
また、小学校においても運動会や陸上記録会で盛り上がるのはリレーです。
今回はそんなリレーを指導するための基本をおさえたいと思います。
1 リレーという種目
リレーは唯一の団体種目です。
主に100mを4人で走る4×100mRと、400mを4人で走る4×400mRの2種目があります。
運動会ではたいてい100mを走ると思いますが、陸上記録会になってくると4×100mRが多いでしょう。
リレーは陸上競技のトラック種目で唯一の団体種目です。
チームワークの良さもタイムに表れます。
リレー選手に選ばれて、リレーでしか味わうことのできない達成感を得ましょう。
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2 リレー基本
試合でスムーズにバトンリレーをするために大事なことは、細かい部分まで決めておくことです。
特に練習と試合とでは距離感やアドレナリンの量が違うので、試合できちんとバトンを渡せたことが自信につながっていきます。
① スタートの仕方
前の走者が設定したポイントをまたぐ瞬間なのか、あと1歩で達する瞬間に出るかなどを、渡し手と受け手で決めておかなくてはいけません。
練習の段階でいろいろな距離を試し、多くの実践をこなしてタイミングと距離を決定しておくとよいでしょう。
② ゾーンの使い方
ゾーンの出口付近で渡すのは最大スピードに近い状態でバトンパスをすることができるメリットがある一方で、失格のリスクが大きくなります。
渡す側の走者に120m近くまでスピードを維持してバトンを渡す走力があるなら後方で、そこまでの自信がない場合はゾーンの前半で渡す方が良いでしょう。
③ 受け手の立ち方
普段より足の幅を開いて待つなど何かを変えてしまうと、足長が変わることがあるので、立ち方も普段と変えない方が良いでしょう。
自分が変えると前の走者に影響を与えてしまいます。
特に同じ相手とは同じ立ち方で待ち、同じタイミングで出ることが重要です。
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3 オーバーハンドとアンダーハンドの違い
【メリット】
バトンを渡す距離が取れる分、近づかなくても渡せます。
また、腕を振り上げるアクションが入る分、メッセージ感があります。
【デメリット】
渡し手は渡すための動作が必要になり、受け手も手をあげなくてはいけないので、速く走るためには必要のないモーションが1つ入ります。
また、受け手は腕がブレて走りにくく、渡し手もパスをしにくくなります。
【メリット】
渡す動作がコンパクトで走りやすくうけやすいという特長があります。
【デメリット】
渡す距離がとても近いまま走るため、良いタイミングで渡せたかどうか、見た目で判断するのが難しくなっています。
大きく横に逃げて渡すように見えた場合は、距離が近すぎる可能性があります。
ルール上はオーバーハンドかアンダーハンドかをチーム全体で統一する必要はありません。
ただし、どちらのパスを選んだ場合でも、テークオーバーゾーンを含めた120mをしっかり走り切ることを普段の練習から意識しましょう。
今回はリレーを指導するための基本について考えてみました。
リレーを制するためにはバトンパスにありです。
走力のある選手を4人集めてもバトンパスが上手でなければ勝つことは困難です。
バトンパスを鍛えてリレーに臨みましょう。
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