【今川義元×徳川家康】むごい教育から今の教育へとつなげる!

教育

今回は教育について考えてみたいと思います。
ちょっとした読み物として気軽にご覧になっていただければと思います。
時代を遡って・・・戦国時代の今川義元の「むごい教育」についてのお話から「子どもの教育」について考えていきたいと思います。



1 今川義元と徳川家康

今川義元は言わずと知れた駿河国の有名な戦国大名です。
よく聞くのは「桶狭間の戦い」で25000以上の大軍を擁しながら、わずか2000の織田信長に敗れたということでしょうか。

徳川家康と言えば日本人の誰もが知っている戦国武将の1人です。
織田信長、豊臣秀吉、徳川家康という戦国の3大武将の中でも最終的に江戸幕府という形で日本を支配しました。
幼少期は今川義元の人質として苦しい生活をしていたのも有名な話です。
今回の話はそんな徳川家康が幼少期「竹千代」だった頃のことです。

2 むごい教育

江戸幕府を開き、長きにわたる江戸時代の礎を築いた徳川家康は幼少期は何度か人質として苦労していました。
8歳のころからは、今川義元の人質として駿河国で暮らしました。
その時、今川義元は竹千代の才能を見抜き、その成長を恐れ、家臣に
「竹千代にむごい教育をせよ」
と命じました。
家臣たちは「むごい教育とは?」と思いましたが、考えた末に次のようなことをしました。
・粗末な食事を与えた
・朝から晩まで休む暇もなく剣術、武術、馬術などの様々な訓練をし、身体をクタクタにさせた
・夜に厠(トイレ)で腰を下ろすこともできないほどの教育
どうでしょうか?むごい教育だと思いませんか?
今このような教育を義務教育で行ったら大変なことが起こります。
ですが・・・今川義元が考えていた「むごい教育」とは違っていたのです。
しばらくして、今川義元は家臣たちに「むごい教育をしているか」を聞きました。
家臣たちは自信をもって「しています」と答えたのです。
ですが今川義元からは大いに怒られました。
なぜでしょうか。
実はもっとむごい教育を考えていたからです。
今川義元はこう言いました。
「竹千代には、朝から晩まであふれるほどの海の幸や山の幸のご馳走を好きなだけ与えてやれ。そして寝たいと言ったらいつまでも好きなだけ寝かせてやれ。何事も好き勝手にやらせたらよい」
という内容でした。
そして最後に付け加えたのは
「そうすれば大抵の人間はだめになる」
と言ったそうです。

3 子どもの教育

このようなむごい教育を受けたら自分で考えることも、相手のことを思いやることも、物事にじっくり取り組むことも、努力することもできなくなってしまいます。
きっと今川義元が考えていた「むごい教育」とは、そこがねらいだったのでしょう。
いつか自分にとっての脅威となるかもしれない存在をダメにするには、努力のできない人間にすることだったのです。
みなさんだったら「粗末な食事や休む暇のない訓練」と「豪華な食事と好き勝手していい生活」だったらどちらを選びますか?
そして我が子にどちらをさせますか?
正直言って考えてしまう選択肢です。
だってこれは両極端だからです。
でも一つ言えることは、子どもには楽な道だけを進ませるのはよくないということです。
「ぬいぐるみが欲しい、買って」
と言われて買い与えてしまうのと、何か努力をした結果ご褒美として買ってもらえるのとでは違います。
結果だけを見れば「買ってもらった」という事実は変わりませんが、その過程に努力が入っています。
「そんなぬいぐるみ一つで何も変わらないでしょ?」
と思うかもしれません。
でもそういう風に育てられれば子ども時代に「欲しい→買ってもらう」は1回では済まされないのです。
度重なって行われれば、努力に差ができて当然です。
そして努力をして手に入れられる子どもはいつも努力をするようになります。
「努力をすれば手に入る」
という思考へと変わっていきます。
第1志望の大学に進学したいのであれば、努力をして勝ち取るのです。
もしもそこまでに努力をせずに解決してきてしまった場合、そのときに努力の仕方を勉強してから、大学進学に向けた努力を始めるのです。
差ができて当然です。
「可愛い子には旅をさせよ」
ということわざも同じような意味だと思いますが、ちょっとしたことでくじけない心を育てるには、子どもが乗り越えられる程度の苦難や試練も必要なのです。
子どもが悩んだり、困ったりしている時に、大人がすぐに取り除いてやるのではなくて、子ども自身が解決していけるように、そばで見守ることも大切な教育なのです。

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4 まとめ

今回は「むごい教育」について考えてみました。
むごい教育とは戦国武将の今川義元が当時人質にしていた徳川家康にしていた教育です。
どのようなものかというと
・朝から晩まであふれるほどの海の幸や山の幸のご馳走を好きなだけ与えてやれ
・寝たいと言ったらいつまでも好きなだけ寝かせてやれ
・何事も好き勝手にやらせたらよい
という内容でした。
そして最後に付け加えたのは
「そうすれば大抵の人間はだめになる」
と言い残しました。
このようなむごい教育を受けたら自分で考えることも、相手のことを思いやることも、物事にじっくり取り組むことも、努力することもできなくなってしまいます。
きっと今川義元が考えていた「むごい教育」とは、そこがねらいだったのでしょう。
「可愛い子には旅をさせよ」
ということわざも同じような意味だと思いますが、ちょっとしたことでくじけない心を育てるには、子どもが乗り越えられる程度の苦難や試練も必要なのです。
子どもが悩んだり、困ったりしている時に、大人がすぐに取り除いてやるのではなくて、子ども自身が解決していけるように、そばで見守ることも大切な教育なのです。
以上が子どもの教育についてです。
大人としては我が子の困難にはついつい手を出してしまいたくなりますが、ここはグッと我慢です。
磯野波平さんはカツオくんが困難から逃げようとすると「ばっかも~ん!」と鼓舞しています。
星一徹さんは星飛雄馬くんが大リーグボールをなかなか投げられずくじけそうになるとちゃぶ台をぶっ飛ばして鼓舞します。
目玉の親父さんは鬼太郎くんがねずみ男の悪臭を浴びているときにはお椀のお風呂でくつろいで・・・グッと我慢しています。
親の教育というのはいつだって鼓舞してグッと我慢なのです。



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