【トレーニング×筋肉痛】筋肉痛が遅れてでてくるメカニズム!

トレーニング

「年をとると筋肉痛が遅れてでるよ」という話をよく耳にしませんか?
その年をとるっていつからのことなんでしょうか?
今回は、そんなだれもが耳にしたことがあるけれど、よくわからないから調べてみましたシリーズです。
最後まで読んでいただくと、筋肉痛のことを少し知って「筋肉痛になりたいなぁ」なんて思えるかもしれません。


1 遅く出る筋肉痛

運動後数時間から1日くらい経過してから発症する筋肉痛を、遅発性筋肉痛と呼びます。
不慣れな運動や不慣れな運動実施から長い時間を経過して行った運動後に生じます。
以前は乳酸によるものと考えられていましたが、今では「伸張性収縮」というものが関わっており筋損傷の一兆候であると言われています。

2 筋肉痛は遅れてでるようになる?

大学生に「筋肉痛は年をとると遅れてでるようになる」というような内容の話を聞いたことがあるかを訪ねると約7割の学生が「はい」と答えました。
さらに「筋肉痛は年をとると遅れてでるのは本当だと思うか」と聞くと、約6割の学生が「はい」と答えました。
その理由は「高校生の時は、運動中から運動直後に筋肉痛が出ていたが、大学生になってから運動の翌日に起こるようになったから」と答えたからです。

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3 運動後の筋肉痛

全力で筋力発揮をしている肘屈筋群を30回くり返して引きのばす運動を大学生(20歳)、中年(45歳)、高齢者(65歳)に行ってもらい、筋肉痛の出方を比べた研究によると、筋肉痛の出るタイミングに年齢差はなく、どの年齢でも1日後から痛みが出ました。
この結果で筋肉痛の程度は大学生で大きく、中年と高齢者では低くなっていました。
つまり、中年や高齢者の方が痛くないということです。
なぜなのでしょうか?
これは、痛みの経験や痛みの感受性と関係していると考えられます。
実際に高齢者の一人は
「この筋肉の痛みは、尿路結石の時に味わった痛みに比べれば、たいしたことはない」
と述べたのです。
先ほどの運動を子どもが行ったらどうなるのでしょうか?
9~10歳(思春期前)、14~15歳(思春期)の子どもの筋肉痛は、大学生の筋肉痛に比べ軽度でしたが、筋肉痛が起こるタイミングには大学生との違いはみられず同じでした。
大学生よりも軽度と書きましたが、特に9~10歳(思春期前)の子どもの筋肉痛はわずかでした。
これらからわかるのは遅発性筋肉痛が発現するタイミングには年齢差はほどんどないということがわかります。
つまり「筋肉痛が遅れてでるという事実はある」のですが、「年をとると筋肉痛が遅れてでる」というのは、よく耳にするのに違うということです。
では、どうしてこんなことが言われるのでしょうか?

4 年をとると筋肉痛が遅れてでると言われる理由

その理由は運動の頻度や種類の違いだと考えられます。
若いときには普段から運動をしていて、遅発性筋肉痛が起こりにくく、激しい運動をして運動中に生じる筋肉痛を経験することが多いという理由が考えられます。
中高年は年をとって運動する機会が減り、より遅発性筋肉痛が起こりやすい状態になり、運動も制限して行うために運動中に生じる筋肉痛を経験しなくなっている可能性があるということです。
ただ若いと言っても、高校生は部活動でたくさん運動をしていたのに対して、大学生はキャンパスライフに切りかえて運動量が減れば、中高年に限らず運動量の問題で遅発性筋肉痛がでてもおかしくはないのです。

5 遅発性筋肉痛の対処

遅発性筋肉痛が起こってしまったらどうしたらいいのでしょうか。
基本的には筋肉痛には治療することがありません。
たとえば湿布を貼ってもほとんど効果がありません。
湿布は消炎鎮痛が基本なので、炎症を起こしていない筋肉痛にとっては効果はほどんどないのです。
では安静が一番なのでしょうか?
それの答えも「一概にはそうとは言えない」ということです。
体を動かしたことで痛みがやわらぐことはあっても、増したり、回復が遅れたりということはないのです。
ただ、遅発性筋肉痛が起こるということは運動不足が原因の可能性があるので「筋肉を安静に保ちましょう」の合図ともとれなくはないのです。
5日経っても痛みが変わらないのであれば専門医に行く必要があります。
それは筋肉痛ではなく肉離れの可能性があります。

6 まとめ

年をとると筋肉痛が遅れてでるというのは本当のことなのでしょうか?
実はそれは違う可能性が高いということです。
なぜなら、小学生、中高生、大学生、中年、高齢者のすべてで「全力で筋力発揮をしている肘屈筋群を30回くり返して引きのばす運動」をしたところ、筋肉痛が起こるタイミングの違いがみられなかったからです。
でも筋肉痛に対する痛みの感じ方は違うようです。
高齢者の方が今まで経験してきた痛みがある分、小学生と比べると「痛い」と感じにくいそうです。
ではどうして年をとると遅く筋肉痛が出ると言われるのでしょうか?
それは若いときには普段から運動をしていて、遅発性筋肉痛が起こりにくく、激しい運動をして運動中に生じる筋肉痛を経験することが多いという理由が考えられます。
中高年は年をとって運動する機会が減り、より遅発性筋肉痛が起こりやすい状態になり、運動も制限して行うために運動中に生じる筋肉痛を経験しなくなっている可能性があるということです。
だから1人の人を高校生と大学生で比較したときに、高校生のときはハードに運動していたけれど、大学生になったら運動量が減ってしまった。
そのために遅発性筋肉痛を起こすということはあることです。
65歳から見れば大学生でも若いと言えますよね。
それでも起こることなので、運動習慣や運動量が関わってきているといえるでしょう。
もしも遅発性筋肉痛になったら安静にしていればよいというものではありません。
体を動かすことで痛みがやわらぐことがあるのです。
しかし体を動かして痛みが増したり、回復が遅れたりということはありません。
年をとったからという理由だけで筋肉痛が遅れてでることはなさそうですが、
「・・・」「あれ」「・・・」「声が」「・・・」「遅れて」「・・・」「聞こえるよ」
と年をとってから声が遅れてきたら、それは長い年月を生きた証としていつのまにか腹話術の達人になった証拠なので、小さな劇場から脚光を浴びることをおすすめします。


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