【初任の先生必見!】体育の授業で話すといいこと!これを伝えれば子どもたちは安心して体育に臨める!

体育

体育の授業って特殊な授業だと思いませんか?
体育というより実技教科というのはかなり特殊です。
ですがその割に研修はあまりされません。
やはり国語や算数などの学力を伸ばしたいという気持ちが強いからでしょうか。
それはまだいいのですが、研修がされないということは体育の授業の進め方がわからないという先生は意外といます。
今回は新しいクラスになって一番最初の体育の授業で伝えておくと子どもたちが安心することについて考えていきたいと思います。


1 元々できる子が偉いのではなく努力して成長する子が偉い

体育でやる種目をちょっと考えてみましょう。
50m走、ハードル走、走り高跳び、走り幅跳び・・・陸上競技
マット運動、とび箱運動、鉄棒・・・器械運動
これら個人種目は一見誰かと競争してこそ価値がありそうですね。
ですが違います。
個人種目は過去の自分と戦うための種目です。
昨日の自分や1年前の自分と戦うために行います。
どうやったらタイムが上がるのか、どうやったらできなかった技ができるようになるのか、そこが大切なことです。
「とび箱3段を跳ぶことができる子が、一生懸命練習して体育の授業が終わったら5段が跳べた」
「とび箱7段を跳ぶことができる子が、練習なんてロクにしないで体育の授業が終わっても7段だった」
このとき評価すべきはどちらでしょうか。
7段跳べる子でしょうか、2段の成長をした子でしょうか。
よくある間違えは
「7段という段が跳べるということは技能が身についているから仕方ないけど7段の子でしょ」
ということです。
しかし、とび箱で身につけるべき技能は「7段を跳ぶこと(高い段を跳ぶこと)」ではありません。
「助走」「踏み切り」「着手」「安全な着地」の4つです。
つまり、7段跳べたとしてもこれらがちゃんとできていない場合は技能は身についていないという判断になります。
5段だったとしても「適度な助走を取り、両足で力強く踏み切り、とび箱の奥の方に着手し、安全に着地」できる子が技能の高い子となるのです。
また、思考という点で考えてみましょう。
何も成長しない子と、一生懸命にできるようになるために場を選んだり、場を工夫したり、練習方法を考えたりしている子では明らかに思考力が違います。
ここまででわかるのは
「とび箱3段を跳ぶことができる子が、一生懸命練習して体育の授業が終わったら5段が跳べた」
という子でもA評価は付くということです。
「元々できる子が偉いのではなく、足の速い子がすごいのではなく、努力して少しでも成長する子が偉い」
ということをちゃんと伝えましょう。

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2 チームワークが大切

バスケットボール、ソフトバレーボール、サッカー、ソフトボール
などの集団種目はチームワークが大切です。
勝ち負けが大切なのではなく、力を合わせることが大切ということを伝えましょう。
例えば
「勝った数が多いチームが評価が高い」
ということになるとそれは勝利至上主義になってしまいます。
ですが、文部科学省が出している学習指導要領には「勝ち数」の評価は一切載っていません。
つまり勝ち負けは評価には関わらないということです。
バスケットボールの授業をしたときにドリブルとシュートが得意な子が1人いて、その子1人で勝利を勝ち取ったとしても、それは評価の対象にはならないということです。
バスケットボールで身につけるべき内容がドリブルとシュートではないからです。

勝ち負けにこだわらないでやることが大切ということを伝えましょう。

3 難しい技をするために日々の生活をがんばる

体育の授業ではたくさんの技があります。
例えばマット運動では倒立や前方転回などがあげられます。
それらの技はある程度の筋力が必要となります。
ですが、その筋力というのは簡単には身につきません。
日々の努力からなるのです。
「でも毎日筋トレなんてできない・・・」
そう思いますね。
だからこそ日々の生活を頑張るのです。
・掃除のときに机を運ぶときにずらないで持ち運ぶ
・掃除のときにぞうきんがけをするときに膝立ちしてだらだらしないで駆け抜ける。
・話を聞くときに姿勢をよくする。
これらのことを毎日するだけでどれだけの筋力が付くでしょう。
これらはムッキムキの筋肉にはなりません。
ですが体の芯を支えてくれるインナーマッスルというものに変わってくれます。
インナーマッスルが発達すれば身体を操ることができるようになります。
だから難しい技をするためには日々のがんばりが大切なのです。
体育だけを頑張ったのではできる技もできないということを伝えましょう。

4 まとめ

今回は新しいクラスになって一番最初の体育の授業で伝えておくと子どもたちが安心することについて考えてみました。

1 元々できる子が偉いのではなく、努力して成長する子が偉い
2 チームワークが大切
3 難しい技をするために日々の生活をがんばる

体育はついついその種目の特性を教えてしまいがちです。
ですが本当に教えるべきはバスケットボールで言うシュートやドリブルではなく、空間に移動することやとび箱だったら高い段を跳べることではなく「助走」「踏み切り」「着手」「着地」なのです。
評価を誤ると子どもたちは体育が嫌いになります。
楽しく安心して体育をするために、上記のことを伝えるとよいと思います。


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