意外と知らない鉄棒シーズン!今が一番技がやりやすい理由と後方膝かけまわり攻略法!

体育

鉄棒シーズン到来!です。
鉄棒にシーズンなんてあるの?って思うかもしれませんが、実はあるんです。
今回は鉄棒シーズンの理由や意外と難しい「膝かけ回転」について解説したいと思います。

1 鉄棒シーズン

鉄棒には個人的にシーズンがあると思います。
ほとんどの場合、公園や校庭にある鉄棒で遊んだり授業をしたりしていると思います。
室内の鉄棒の場合は今回のシーズンからは多少ずれてしまっているかもしれませんのでご了承ください。
もう少しすると気温が高くなってきます。
それにともなって鉄棒は灼熱の棒へと化します
そうするととてもじゃないですが、触って技をしようという気にはなりません。
手の皮が厚くなっているので大丈夫!という子でも、足かけなどをやりはじめると膝裏が大やけどということもあります。
また、冬は冬で鉄が凍てつく棒へと化します。
ただでさえ寒い日々に、氷を触って技をするようなものです。
冷たい手で若干麻痺しながら鉄棒を握れば握力も落ちます。
すると落下の危険性も増しますので、冬もあまりシーズンとは言えません。
春と秋が私は鉄棒シーズンかなと思っています。
秋に実施する場合は、持久系の運動をたくさん行うので、合間に鉄棒と組み合わせてやるという方法がおすすめです。
でもこのさわやかな風が吹く5月に鉄棒をやるのが気持ちいいです。
とは言っても、鉄棒はやればやるほど筋肉痛にもなるし、手にまめはできるしで楽なものではありません。
だからこそ、さわやかなときにやるべきかなという思いでいます。

2 後方膝かけ回転

膝かけ回転は片膝を鉄棒にかけて回転する技です。
後方と名前がついているので、後ろに回転していく技です。
器械運動系は前方系の技より後方系の技の方が難しそうに見えるのですが、実は難易度が低いので今回は後方系から解説したいと思います。

 最初は太ももの下に鉄棒がくるように乗る。
 手で鉄棒を押しながら、腰を後ろに引き、すばやく膝裏を鉄棒にかける。
 大きな回転力をつくるために、身体全体を後ろへたおれるようにする。
※1このときに頭部が大きな円を描くように肘を伸ばしてまわります。
※2両足が開いて離れないように、かけていない方の足は、かけている足につけておきます。
 スピードが落ちないように、手首の返しをタイミングよく行います。
※3この手首の返しが膝かけまわりの最重要ポイントになります。クルッとまわしましょう。
 起き上がるまで「肘は伸ばす」「胸をはる」「顔は正面を向く」という姿勢を保ちましょう。
※4この姿勢を保てずに背中が丸まったり、顎が上がったりすると回ることができません。

3 練習過程

① 大きく振る練習
片方の膝をかけたまま鉄棒にぶら下がります。
大きく振って鉄棒の上にくるように体を振り上げましょう。
このときに上記の「肘は伸ばす」「胸をはる」「顔は正面を向く」という姿勢を保つ練習も一緒に行いましょう。
かけていない方の足でバランスをとって大きく振るという練習をします。

② 太ももから膝裏への移動練習
低い鉄棒を利用して、太ももから膝裏へと鉄棒を移動させる練習をしましょう。
足が付くくらいの鉄棒がいいでしょう。
でも、低いので回ってしまうと地面に頭を打ってしまうかもしれないので注意しましょう。
肘を伸ばしたままということを常に意識します。
怖くなってしまうと縮こまって肘も曲がるし、背中も丸まるので良くありません。

③ 発展技
・連続回転
止まらないように何度も回転してみましょう。
後方支持回転よりも回りやすいかもしれません。

・後方ももかけ回転
膝ではなく、ももで挟んで回ります。

4 まとめ

鉄棒シーズンです。
暑くもなく寒くもなく、さわやかな風の中、鉄棒をやってみませんか?

① 後方膝かけ回転
・鉄棒に太ももとをかける。
・太ももから膝裏へと一気に移動する。
・大きな回転をつくるために鉄棒から頭部が遠いところを通るようにする。
・手首をクルッと回して回転にブレーキをかけないようにしましょう。
・「肘は伸ばす」「胸をはる」「顔は正面を向く」という姿勢を保つ。

②練習過程
・大きく振る練習
・振りおろし練習

「ローマは一日にして成らず」と同じように「鉄棒は一日にして成らず」です。
何度も何度も期間をかけながらやって、はじめてできます。
一日でできなくてもいいんです、ちょっとずつやって、そのちょっとずつの成果を見つけてあげましょう。
手にまめができてそれが治りかけてまたむけて治るくらいのイメージでやりましょう。
筋肉もまめも痛いから子どもたちはやりたくなくなってしまいますが、ちょっとずつ頑張らせると気持ちも強くなります。

 

 

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