最高記録よりも大切なもの!これを伸ばせば記録がみるみる伸びる!

徒然日記

子どもに指導をしていて「最高記録」が出ると大変喜びます。
最高記録というのはその名の通り、自分の中の一番の記録です。
そうなんです、最高記録が出ると嬉しいんです。
でもそんな嬉しい最高記録は本当に良いものなのでしょうか?
今回は「目指すべきは最高記録なのか?」について考えて行きたいと思います。
最後まで読んでいただくと、本当に目指すのは、もしくは本当に目指させるには、もしかしたら最高記録ではないのかもと思えるかもしれません。

1 最高記録ではないなら?

まず大前提として「最高記録は本当に素晴らしい記録」ということです。
最高記録を出した人を否定するつもりはないし、むしろ称賛します。
オリンピックなどの世界大会で自己ベストを出して優勝なんてことが起こったら、この上ない幸せです。
でもそんな素晴らしい記録を出す人たちが大切にしているのは「最高記録」だけではありません。
でも私が考える一番大切なことは「最高値」ではなく「平均値」です。

2 平均値の大切さ

平均値って本当に大切なのでしょうか?
次の例だったらどちらがすごいですか?
① 10回やって1回が100点、残り9回は50点の人・・・平均点55点。
② 10回やってすべて80点の人・・・平均点80点・・・平均80点。
最高点が高いのは①だけど、平均点が高いのは②です。
これってどちらが力があると言えるのでしょうか。
監督としてもどちらの選手を使いたいかということです。
10回に1回ファインプレーをして9回ミスする選手と、10回に8回はそれなりのプレーをする選手
平均ってだいだい真ん中あたりの値なんでしょ?と思う方もいるかもしれません。
でもその人の値の真ん中なのでいつも50点の人は平均値が50点だし、いつも90点の人は平均が90点ということになります。
つまり「いつも」の記録が高ければ平均値はもちろん高いので、「いつも」の記録を大切にしてほしいと思います。

3 平均値の上げ方

気象庁が10年に1回過去30年をさかのぼって気温の平均値を見直します。
それが今年行われました。
2011年に見直された気温よりも、2021年に見直された気温の方が高くなっていました。
それはなぜかと言えば、肌でも感じているように毎年の平均気温が高くなっているからです。
夏なんて、毎年のように猛暑日が増え続けているような気がします。
だから昨年まで言っていた「平年並み」と今年言っている「平年並み」は気温が違うのです。
平均気温が上がるとどんなことが言えるのでしょうか?
それは最高気温が更新されてしまうということです。
この記録は良くない例での更新ですが、これはスポーツでも言えることです。
なわとびをやっていて二重跳びが平均100回の人が300回は難しいと思います。
でも平均250回の人なら300回はいけるような気がします。
つまり、平均値が上がると最高値も上がるということです。
だから子どもに目指させるべきは「最高の記録」ではなく「いつもその記録」です。
いつも50mを8秒前半で走る子は、偶然でも6秒台は出ません。
でもいつも7秒前半で走る子は、コンディションの関係で6秒台が出る可能性があります。
そうやっていつもの記録である平均値を少しずつ上げていって、突如出る最高記録の値を上げていくことが大切なのです。
たった今出た記録はもしかしたら火事場の馬鹿力で出た記録かもしれません。
それが一生に一回のオリンピックの決勝の舞台でたまたま出た記録が最高記録だったならいいのですが、予選の1回戦で出た記録で一か八かにかけすぎてその後4年間その記録が出ないというのではよくありません。
だから私たちや子どもたちが目指すのは、大きな舞台で最高記録を出すために日々の平均記録を上げておく必要があるのです。
日々の練習では最高記録を上げるのではなく、平均記録を少しずつ上げることに集中しましょう。

4 まとめ

大切な舞台で最高記録を出すということはとても素晴らしいことです。
でも常に最高記録を狙っていたのでは、その記録は出ません。
ではどうしたらいいのか?
それは、最高記録を上げる努力をするのではなく、平均記録を上げる努力をするのです。
平均値が上がれば必ず最高値も上がります。
そうやって最高値を上げていく必要があるのです。
大切なことは平均値の底上げをすることです。
でも、平均記録を出すために「いつも・・・いつも・・・」を意識しすぎて無表情になってしまい、黄土色の服装をしていたらそれは「はに丸くん」です。
「お~い、はに丸!」
と呼ぶと「お馬のひんべい」も一緒に来てくれるかもしれません。
平均値を上げることと、はに丸くんくらい無表情になることに因果関係があるかは現在調査中です。

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