【保健シリーズ】薬物乱用の授業について考える!子どもたちに指導するための基礎知識!

教育

薬物乱用は小学6年生の保健でやる内容です。
薬物乱用教室が義務付けられているだけでなく、授業でもしっかり取り組まなければいけない内容です。
今回は薬物乱用について基礎知識を身につけ、授業での解説に役立てていただければと思います。


1 薬物乱用とは

「薬物乱用=決められたルールを守らないで薬物を使用すること」
のことを言います。
では決められたルールとはどんなものなのでしょうか?

【違法な薬物の場合】
法律で禁止されている薬物を使用すると薬物乱用に当たります。
例えば
・覚醒剤取締法
・麻薬及び向精神薬取締法
・大麻取締法
・あへん法
・毒物及び劇物取締法
・医薬品医療機器等法
があげられます。
これら法律に対して違法となる薬物を使用するだけでなく、持っている場合でもダメということがあります。

 

【用法・用量】
用法や用量を変えて使用することも薬物乱用と言います。
例えば
・1回量:成人(15歳以上)2錠
・1日服用回数:2回を限度とする
・15歳未満:服用しないこと
・服用間隔は6時間空けてください
このような内容はよく耳にもするし、目にもします。
「用法・用量をお間違えなく」
とCM等で見聞きしますが、それを変えて使用することは薬物乱用に当たります。

 

薬物乱用とは「決められたルールを守らないで薬物を使用すること」です。
薬物は法律によって厳しく取りしまられています。
また、医薬品についても「病気や傷の治療に使う」といった本来の目的以外に使えば薬物乱用となります。
「あっ、本来の回数よりも多く花粉の薬を飲んでしまった・・・それも薬物乱用?」
そういうことってよくありますよね。
上記の説明で言えばそのようになります。
薬は体を治すというすばらしい力を持っていますが、一歩間違えたら大変なことになりかねない諸刃の刃なのです。
だから小学生のうちから処方された薬であっても正しく使用するということは教えておかなけれないけません。
小学生は「薬物=法律違反の薬」と理解していますが、処方された薬であっても「薬物」であるということもちゃんと教えておかなければいけないのです。
では、なぜ薬物乱用が危険なのでしょうか?
それは人間が生活していくためにもっとも大切な「脳」に悪影響を与えるからです。
人間の脳は20歳頃まで成長すると言われ、特に小学生、中学生、高校生は心身ともに急速に発達する時期です。
家庭や学校で知識や物事の考え方、ルールや社会性などを学び、自分らしさを発見してく大切な時期に薬物を乱用すると
「感情のコントロールがきかなくなる」
「意欲がなくなる」
「怒りっぽくなる」
など、心身の発達が損なわれてしまい、家族や友達とのコミュニケーションもできなくなってしまう恐れがあるのです。
薬物によって受けた脳のダメージは、決して元の状態にもどることはありません。
薬物によって自分の体がダメージを受けるだけでなく、窃盗や強盗、売春、殺人などの犯罪を誘発し、社会秩序の破壊につながります。
薬物乱用は社会にも大きな損失を招くため「1回でも乱用してはいけない」という意識をしっかりと教えなければいけません。


2 乱用される薬物

乱用される薬物には、大麻や覚醒剤はもちろん「合法」と称してネットで売られている「ハーブ類」なども、違法な薬物を含んでいる可能性があります。
いずれの薬物も脳に作用して、心身に大きな影響をもたらす危険があることを理解させましょう。

【大麻】
大麻草という植物由来の薬物で、幻覚作用や記憶障害、学習能力の低下などをもらたします。
近年は新しいタイプの大麻製品や大麻が含まれる食品も登場していて、特に注意が必要です。

【覚醒剤】
日本で最も検挙件数の多い薬物です。
神経に作用して異常な興奮状態をもたらし、精神依存も強いので非常に危険です。

【コカイン】
神経を興奮させる作用があり、幻覚等の症状や大量摂取すると呼吸困難で死に至ることもあります。

【危険ドラッグ】
麻薬などに類似した有害で危険な物質を含んでいて、呼吸困難や異常行動を起こしたり、死に至ることもあります。
化学式をちょっとずつ変え、法律違反になるたびに変わり続けるので、どのような副反応になるのか想像もできない場合もあります。
人によっては1回目の服用で死に至るかもしれないという恐ろしさももっています。

【有機溶剤(シンナーなど】
情緒不安定・無気力となり、幻覚や妄想が現れて薬物精神病になります。
大量摂取すると呼吸困難で死に至ることもあります。

【MDMA】
知覚を変化させ、幻覚が現れることがあります。
大量摂取すると高体温になり、死に至ることもあります。

【医薬品】
医師から処方された薬や市販薬は用法・用量を守らないと副作用のリスクが高まります。
また、処方された薬を他人に譲ることは大変危険です。
インターネットで販売されている海外の医薬品も偽造品などのリスクが高いため、安易な購入はやめましょう。

3 まとめ

今回は薬物乱用について基礎知識を身につけ、授業での解説に役立てていただこうという内容でした。
薬物乱用は
「薬物乱用=決められたルールを守らないで薬物を使用すること」
となっています。

 

【違法な薬物の場合】
法律で禁止されている薬物を使用すると薬物乱用に当たります。
例えば
・覚醒剤取締法
・麻薬及び向精神薬取締法
・大麻取締法
・あへん法
・毒物及び劇物取締法
・医薬品医療機器等法
があげられます。
これら法律に対して違法となる薬物を使用するだけでなく、持っている場合でもダメということがあります。

 

【用法・用量】
用法や用量を変えて使用することも薬物乱用と言います。
例えば
・1回量:成人(15歳以上)2錠
・1日服用回数:2回を限度とする
・15歳未満:服用しないこと
・服用間隔は6時間空けてください
このような内容はよく耳にもするし、目にもします。
「用法・用量をお間違えなく」
とCM等で見聞きしますが、それを変えて使用することは薬物乱用に当たります。

乱用される薬物
乱用される薬物には、大麻や覚醒剤はもちろん「合法」と称してネットで売られている「ハーブ類」なども、違法な薬物を含んでいる可能性があります。
いずれの薬物も脳に作用して、心身に大きな影響をもたらす危険があることを理解させましょう。

【大麻】
大麻草という植物由来の薬物で、幻覚作用や記憶障害、学習能力の低下などをもらたします。
近年は新しいタイプの大麻製品や大麻が含まれる食品も登場していて、特に注意が必要です。

【覚醒剤】
日本で最も検挙件数の多い薬物です。
神経に作用して異常な興奮状態をもたらし、精神依存も強いので非常に危険です。

【コカイン】
神経を興奮させる作用があり、幻覚等の症状や大量摂取すると呼吸困難で死に至ることもあります。

【危険ドラッグ】
麻薬などに類似した有害で危険な物質を含んでいて、呼吸困難や異常行動を起こしたり、死に至ることもあります。
化学式をちょっとずつ変え、法律違反になるたびに変わり続けるので、どのような副反応になるのか想像もできない場合もあります。
人によっては1回目の服用で死に至るかもしれないという恐ろしさももっています。

【有機溶剤(シンナーなど】
情緒不安定・無気力となり、幻覚や妄想が現れて薬物精神病になります。
大量摂取すると呼吸困難で死に至ることもあります。

【MDMA】
知覚を変化させ、幻覚が現れることがあります。
大量摂取すると高体温になり、死に至ることもあります。

薬物乱用は絶対にしてはならないことです。
たったの1回でも法律違反の薬はやってはいけないし、処方された薬でも用法・用量を守らなければいけません。
これらのことを授業ではしっかり伝える必要があるし、それぞれの違法薬物も恐ろしさを知識として伝えなければいけません。
これらをふまえた上で断り方を学ばせる授業にしていきましょう。
次回は薬物乱用をしてしまうきっかけや断り方についての授業を考えていきたいと思います。


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