【子どもの金融教育】高等学校金融教育必修化!仮想通貨ってなに?知らないで使うととっても危険!

子どもの金融教育

現在ではCMでもよく見かける仮想通貨という名前ですが、これって言葉が独り歩きしていませんか?
名前は聞くし、なんか儲かりそうだしとその程度にしか思っていないで
「仮想通貨始めました」
と冷やし中華くらい手軽に始めてしまう方もいるかもしれません。
ですが、美味しい冷やし中華とは裏腹に、仮想通貨には美味しくない一面もあります。
これからの子どもたちが使っていく通貨なのか、そうでないのかは、今の子どもたちがまずは知らないといけません。
だから高等学校の金融教育必修化に合わせてしっかり学んでいってほしいと思います。
今回は仮想通貨を知って、冷やし中華のように美味しくいただけるのか、いただけないのかを自分で考えていただければと思います。


1 仮想通貨(暗号資産)って何?

① インターネットでだけ使えるお金

インターネットが普及したことで誕生したのが仮想通貨です。
仮想通貨とは、効果や紙幣といった形がなく、インターネット上でだけ使える電子データのお金のことです。
2008年頃から始まり、世界中で使われるようになりました。
これまで仮想通貨と一般的に呼ばれていましたが、世界では「暗号資産」と呼ぶことが多くなり、日本の金融庁もそのように改めました。

② 電子マネーと違うところ

「暗号資産って電子マネーのことじゃないの?」
そうに思っている方はきっと少なくありません。
ですが、電子マネーとは違うのです。
暗号資産の種類はたくさんあり、今では1500以上とも言われ、なかでも有名なのがビットコインです。
現在では、ビットコインで買い物や円などの通貨との交換ができます。
暗号資産も電子マネーも、電子データのお金ですが、電子マネーは一度使うと新たにチャージをしない限りその分のお金の価値は失われます。
つまり、1000円チャージしておいて、買い物で1000円分使うときれいさっぱりどこにも存在していません。
また電子マネーを使おうとすれば、チャージを繰り返さない限り使うことはできないし、使ってしまった1000円分の電子マネーは存在していないので誰の手にも渡りません。
一方で暗号資産は、紙幣や通貨に近い存在です。
紙幣の1000円は自分が1000円を使ってしまっても、この世には存在していて、次に誰かがその1000円を手に入れて使うことができます。
つまり自分の手から離れはしても存在はしているのです。
それと同じで暗号資産は自分が1000円分を使っても、次に誰かの手に渡って、何度でも1000円の価値として使うことができるのです。

③ 暗号資産は通貨?

「仮想通貨」と呼ばれていたんだから通貨ですよね?
実は通貨の円とは区別されているものなのです。
通貨としての3つの役割は
① 物やサービスと交換できる
② 物やサービスの価値をはかる
③ 価値を貯める
というものがあります。
仮想通貨(暗号資産)は、その役割のすべてを満たすとは言えないため、通貨の「円」とは区別されているのです。
だから仮想通貨改め、暗号資産になったのでしょう。

④ 誰が発行元?

日本のお金の「円」は誰が発行しているかはご存じですね。
泣く子も黙る「日本銀行」が発行していて「これは本物のお金です」と国が保証していて、そうすることで「円」を愛するすべての人々から信用を得ているのです。
暗号資産は?というと、誰が発行しているわけでも、管理しているわけでもなく、保証してくれるところがありません。
しかし、お金として信用されているため、お金として成り立っています。
その理由の1つが「ブロックチェーン」という技術です。
これはインターネット上につくられたシステムで、壊れることっがないとされています。

⑤ ブロックチェーン

ブロックチェーンとは、暗号資産の動きを記録したもので、暗号資産を使う人たち全員でそれを管理できます。
したがって、不正などがあればすぐに誰かが検知するのです。
ただし、誰がどのように暗号資産を利用したのかが記録されるため、プライバシーは守られないことになります。

⑥ 暗号資産と円の交換

日本では、暗号資産は「円」と交換して使われることが多くあります。
この交換を行う暗号資産交換業者(取引所)は、金融庁や財務局(財務省)への登録が必要です。
暗号資産はインターネット上のお金なので、取引所でもインターネット上で円との交換などの取引が行われます。
このときはブロックチェーンのシステムから離れているため、暗号資産が盗まれて流出してしまうことがあり、安全のための対策が課題となっています。

⑦ これからの暗号資産

暗号資産はお金の新しい形として、安全性・安定性の工夫がされ、進化していくことでしょう。
ただ、現時点では不透明なことがとても多いのも事実です。
また、暗号資産を投機の対象としている人も増えています。
投機は投資よりもギャンブル性が高く、短期で利益を得ようとするものです。
この価値が上がったり下がったりすることがあり、。大損をする人もいます。
暗号資産はあくまでも将来の通貨として注目されています。

2 まとめ

今回は仮想通貨を知って、冷やし中華のように美味しくいただけるのか、いただけないのかを考えてみました。

① 暗号資産は、インターネットでだけ使えるお金です。
② 暗号資産は何度でも使える紙幣や通貨のようなものです。
③ しかし暗号資産は通貨ではありません。
④ 暗号資産は誰かが発行しているのではありません。
⑤ 暗号資産はブロックチェーンという技術によって記録されています。
⑥ 暗号資産は金融庁や財務省が認めた取引所でなければ円に換えることができません。
⑦ 暗号資産は将来の通貨としてこれからも期待されています。

以上が暗号資産についてでした。
どうでしょうか?冷やし中華のような存在でしたか?
いずれは、大きなつづらと小さなつづらの中には暗号資産をたっぷり詰めておいて、優しいおじいさんは取引所で交換したら莫大な円と交換でき、いじわるおじいさんは暗号妖怪が出てくるという展開になるのだと思います。
将来の昔ばなしも若干変化していく覚悟はしておいた方が良さそうです。


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