【Chromebook×授業づくり】Chromebookを使った授業づくりの留意点!

教育

GIGAスクール構想が始まり、一人一台端末が配られました。
Chromebook、iPad、Surface・・・と端末はさまざまです。
どのような端末であっても、端末を活用した授業をどのように組み立てればよいのでしょうか。
また何を目指して授業を行えばよいのでしょうか。
多くの教師が悩んでいるところです。
今回はSAMRモデルと個別最適な学びの視点から授業づくりをする上でのポイントについて考えていきたいと思います。


1 SAMRモデル

SAMRモデルは、ICTを授業などで活用する場合に、そのテクノロジーが従来の教え方と比較して、授業にどの程度の影響を与えるかを示す尺度となるものです。
この尺度は
S(代替)、A(拡大)、M(変形)、R(再定義)
の4段階になってます。
詳しく説明すると
Substitution(代替)・・・機能的な拡大はなく、従来ツールの代用となる
Augmentation(拡大)・・・従来ツールの代用となることに加え、新たな機能が付加される
Modification(変形)・・・実践の再設計を可能にする
Redefinition(再定義)・・以前はできなかった新しい実践を可能にする
という構図になっています。
例えば、体育のとび箱の授業を例にとってみましょう。
これまでビデオカメラで試技を撮影していたものを端末で撮影すれば「S(代替)」となります。
これは撮影するという行為に対して機能的な拡大は見られないからです。
つまり、ビデオカメラで行っていたことを端末で代替したに過ぎません。
一方、撮影した動画にかき込みをしたり、手本動画と比較したりするようになれば「A(拡大)」となります。
これは端末がビデオカメラの代用となることに加え、従来のビデオカメラでは成しえない、かき込みや画面比較という機能が付加されるようになったからです。
また、授業前に家庭で手本動画を視聴して技のポイントを整理したり、授業中に撮影した試技の動画を見ながら家庭でふりかえりを行い、教師に提出したりするような実践は「M(変形)」となります。
これは端末がないと実現が難しい実践であることに加え、家庭学習との連携を含めて授業デザイン自体がこれまでと大きく変化していくからです。
このようにMの段階になると、これまで見られなかったような実践が生まれてきます。
そして最終段階の「R(再定義)」では、Google Meetのようなテレビ電話ツールを利用して他校と体育発表会を開き、共同編集機能で互いに感想を書きあったり、専門家とつないで上達のコツをアドバイスしてもらったりするような実践となります。
これは端末やクラウドが不可欠な実践であり、これまでにない新たな実践の創造となるからです。

おすすめ タブレット

【2,000円OFFクーポン】【短納期】Lenovo 直販 タブレット 新品 officeなし IdeaPad Duet Chromebook 10.1型 IPS Chrome OS MediaTek Helio P60T 4GB 128GB eMMC 送料無料

価格:40,646円

・すぐに起動して安全に使えます
・タブレットにもノートPCにもなります
・デザイン性も抜群

2 教師が意識したいこと

このように端末を活用した実践と一口に言っても、その実践には段階があります。
教師がICTが苦手だったり、児童生徒がまだ慣れていなかったりする時期は、「S(代替)」段階の実践から始めるのが良いでしょう。
しかしいつまでもS段階にとどまっているのではなく、その上の段階があることを意識して、さらに発展的な活用に挑戦していくことが重要です。これは児童生徒の情報活用能力の観点からも、S段階よりもA段階、M段階、R段階と上がるにつれ、より高度な操作スキルが必要になってきて、児童生徒の情報活用能力の育成が期待できます。

3 個別最適な学び

現在の日本型学校教育では「協働的な学び」と「個別最適な学び」を一体的に充実させていくことが求められています。
この個別最適な学びを実現させていく上でのポイントの一つは、児童生徒が自らの学びに必要な学習方法を選択できることです。
学習内容や学習場面、自分の得意不得意によって児童生徒が自ら方法を選択できることが理想です。
現在多くの情報がデジタル情報であることを踏まえると、そこへのアクセス方法、整理分析の方法も含めてデジタルツールを活用することは欠かせません。
スキルは一つでも多く習得しておく法がいいのです。
その方がさまざまな場面に対応できるでしょう。
例えばどのようなスキルが必要でしょうか。

① 文字入力をする場面

キーボードで文字を入力することは端末を使う上で基礎基本です。
そこで正しい指使いを含め、丁寧に指導したいところです。
また、タイピングスピードはすぐに向上するわけではないので、1日5分といった短時間での練習の場を繰り返し設定したいところです。

② 情報収集をする場面

インターネット上から応報を収集する際には、キーワードの選び方を丁寧に指導したいところです。
ネット上には膨大な情報があるので、適切なキーワードを入れないと、なかなか欲しい情報にたどり着けません。
併せて、情報の信ぴょう性や出店にも意識を向けさせる必要があります。

③ 整理・分析をする場面

思考ツールをGoogle JamboardやGoogleスライドと組み合わせて使うと良いでしょう。
分類するときにはこの思考ツール、関連づけて考えるときにはこの思考ツールというように、思考の種類と思考ツールの関連を意識づけながら活用したいです。

④ まとめ・表現をする場面

一人でまとめることもできますが、共同編集機能を活用して、複数人で同時にまとめる経験も積ませたいところです。
また、フォントの種類や画像挿入などデジタル表現ならではの工夫に意識を向けさせ、見やすいスライドが作成できるように、日頃から指導を継続したいです。

4 まとめ

今回はSAMRモデルと個別最適な学びの視点から授業づくりをする上でのポイントについて考えてみました。
SAMRモデルは、ICTを授業などで活用する場合に、そのテクノロジーが従来の教え方と比較して、授業にどの程度の影響を与えるかを示す尺度となるものです。
この尺度は
Substitution(代替)・・・機能的な拡大はなく、従来ツールの代用となる
Augmentation(拡大)・・・従来ツールの代用となることに加え、新たな機能が付加される
Modification(変形)・・・実践の再設計を可能にする
Redefinition(再定義)・・以前はできなかった新しい実践を可能にする
という構図になっています。
教師がICTが苦手だったり、児童生徒がまだ慣れていなかったりする時期は、「S(代替)」段階の実践から始めるのが良いでしょう。
しかしいつまでもS段階にとどまっているのではなく、その上の段階があることを意識して、さらに発展的な活用に挑戦していくことが重要です。これは児童生徒の情報活用能力の観点からも、S段階よりもA段階、M段階、R段階と上がるにつれ、より高度な操作スキルが必要になってきて、児童生徒の情報活用能力の育成が期待できます。


コメント

タイトルとURLをコピーしました