【脳×スポーツ】脳を知って競技力向上を図ろう!

体育

脳というのは未だわかっていることとわからないこととあるくらい未知数なものです。
「脳は宇宙」と言われるくらい複雑なつくりがされています。
人間の動きはほぼすべて脳がつかさどっていますが、スポーツも例外ではありません。
スポーツをするときや体育をするときの「こんな動き」は、脳はどのように働いているのでしょうか。
今回は気軽に読んでいただく読み物として、脳のはたらきについて考えていきたいと思います。


1 サッカーでシュートを打つときの脳

フリーキックでシュートを打つときに脳はどのようにはたらいているのでしょうか?
「ボールを蹴るために足に指令を出してるんじゃない?」
と思いますよね。
実はあの1秒くらいに脳はたくさんのはたらきをしてくれています。

① 視覚野(しかくや)
そもそもボールがどこにあるのかを知らなければボールを蹴ることができません。
だから脳の視覚野をつかってボールを見ます。

② 頭頂連合野(とうちょうれんごうや)
脳の後方に位置していて、知覚や認識と運動、運動の制御に関わっています。
つまり、ボールの位置を調べるのに役立っています。
足でボールを蹴る前に場所がわからなければ的確なインパクトはできません。

③ 運動野(うんどうや)
運動のコントロールをしている場所です。
脚を動かしてボールを蹴るという動きに役立てています。

④ 小脳(しょうのう)
運動の強さや力の入れ具合、バランスなどを計算して調節するという、運動調節機能を担当しています。
つまりボールを蹴るときの身体のバランスをとっています。

2 野球でバッターボックスでピッチャーのボールを打つ

ピッチャーが投げたボールを打つというのはものすごく難しいことなんです。
プロ野球の選手で名バッターと言われる選手でも3割です。
10本中3本打てれば名バッターです。
それくらいバットに当ててヒットにするというのは難しいことなのです。
ピッチャーは時速120kmでストレートのど真ん中を毎回投げてくるわけではありません。
球速やコース、球種を変えて投げてきます。
実はピッチャーが投げてから判断したのではバッターは間に合わないというデータも取れているくらいです。
そんな難しいことを脳はどのように判断しているのでしょうか。

① 視覚野(しかくや)
サッカーと同じでボールがどこにあるのかを知らなければボールを打つことはできません。
だから脳の視覚野をつかってボールを見ます。
今回はボールだけではありません。
投げる前のピッチャーの動きも視覚野を使って見ています。

② 前頭前野(ぜんとうぜんや)
前頭前野は多種にわたって活躍する脳の部位です。
ワーキングメモリー、反応抑制、行動の切り替え、プラニング、推論などの認知・実行機能を担っています。
つまり、先ほど書いたようにピッチャーが投げてからでは打つための判断は遅いのです。
なぜなら投げるたびに変わってくる球速やコース、球種を見極めて前に打ち返さなければいけません。
だからある程度の予測をしなければいけないのです。
そのために前頭前野が活躍しています。

③ 運動野(うんどうや)
運動のコントロールをしている場所です。
サッカーの時と同じで前頭前野で予測をしたら実際にバットを動かさなければいけません。
ここにボールが来ると思う場所にバットを動かすため、身体のバッティングフォームをつくります。

3 バドミントンでシャトルを打つ

だんだんといろいろなスポーツにおける脳の役割が見えてきたでしょうか?
バドミントンも上記2種類のスポーツに似ていて、脳の使い方も似ています。

① 視覚野(しかくや)
シャトルを見ます。
これをしなければ打つことは不可能です。

② 頭頂連合野(とうちょうれんごうや)
脳の後方に位置していて、知覚や認識と運動、運動の制御に関わっています。
シャトルを打つ場合は、シャトルの位置と自分の体やラケットの位置関係を調べるために役立てています。

③ 前頭前野(ぜんとうぜんや) 
バドミントンは遊びでよく行われるから難しくないと思われがちですが、ものすごく難しいスポーツで運動量も半端ない量です。
それに伴いシャトルの飛んでくるスピードも速く、ある程度の予測なしでは打ち返すことができません。
だから前頭前野の活躍です。
今までの攻防の中や相手の場所、相手のラケットの向きでシャトルの飛んでくる方向を予測します。

④ 運動野(うんどうや)
これはもはや運動をするためには必要不可欠です。
腕を動かしてシャトルを打ちます。

⑤ 小脳(しょのう)
いろいろなところに飛んでくるシャトルを打つためには身体のバランスを崩しやすいのです。
ですから小脳を使って身体のバランスをとっています。

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4 バスケットボールで味方の声に応えてパスを出す

スポーツや運動は刻一刻と過行く中でプレーをしています。
ですから場面場面で使う脳の部位は違ってきます。
味方の声に応えてパスを出すという限定的な場面ではありますが、他のプレーにも活かせますのでご覧ください。

① 視覚野(しかくや)
パスを出すためには相手の場所を知らなければいけません。
味方の誰が声を出したのかを判断するために、視覚野を使って相手味方の位置を確認します。

② 聴覚野(しょうかくや)
今回初めて出てきました。
これは空間における音源の位置を確認するために必要です。
つまり声を聞くために必要なのです。

③ 頭頂連合野(とうちょうれんごうや)
知覚や認識に使うので、相手や味方の場所を調べます。

④ 運動野(うんどうや)
パスを出さなければいけないので、腕と手を動かしてパスを出します。

⑤ 小脳(しょうのう)
これもパスを出すときの身体のバランスを取ります。

どうでしょうか?
これらは脳のほんの一部分にすぎません。
スポーツや運動をするには本当にたくさんの脳の部位を使っていなければ何もできないのです。
身体を動かすこと自体が脳の力ですから。
脳の動きを連動させてそれぞれのプレーをしています。
つまり脳を鍛えることは良いプレーに繋がるということです。
脳が疲れていると良いプレーは遠のいてしまいます。
「早寝早起き朝ごはん」と聞くと保健的な話になってしまいそうですが、脳を回復させて万全な状態にしておくことは大切なことなのです。

5 まとめ

今日は脳のはたらきについて考えてみました。
脳は無限の可能性があるので説明するには難し過ぎますが、スポーツや運動のプレーをする上では絶対に外せないのです。
何をするにも脳の力を使っています。
また、脳をはたらかせるためには脳を鍛える必要があります。
それだけ脳が瞬発的な動きや持続的な動きも司っているのです。
そして脳を疲れさせてはいけません。
判断力も鈍ってしまいます。
脳の回復は睡眠が一番です。
ですから早寝をして脳の疲れをとってあげましょう。
ただ有名な話ですがコアラは身体に対する脳の大きさの比率が小さすぎてユーカリの葉を地面に置くと食べ物と判断できないということです。
「それだけ疲れているんだな」
「ゆっくり休ませてあげて脳をフル回転させてあげよう」
と早めに休ませてあげようと思っても、そもそもコアラの寝ている時間は22時間と言われています。
これ以上寝ると餓死レベルです。
逆に寝かせないという方法をとれば脳の大きさも変わってきて、そのように進化するのでしょうか。
ユーカリの葉にリゲインを含ませて24時間戦わせてみてもいいのかもしれません。


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