チームパシュートは、2018年の平昌オリンピックで女子チームが金メダルに輝いている激アツ競技です。
また2020年の世界選手権でも日本女子チームは世界新記録を出しています。
今回の北京オリンピックでも金メダルが期待される競技の一つです。
今回は、チームパシュートとマススタートについて解説したいと思います。
最後まで読んでいただければ、どんな競技がしっかり把握し、楽しみながら応援できると思います。
1 マススタート3つの「ポ・イ・ン・ト」
マススタートの「マス」は「集団」という意味で、大勢の選手が一斉にスタートしてリンクを16周(6400m)滑走します。
4周ごとの通過順位と、ゴールの着順に応じたポイントの合計で競います。
個人種目ではありますが、同じ国の選手が2レースに参加する場合には、強力プレーも見られます。
2018年の平昌オリンピックでは、高木奈那選手が金メダルに輝きました。
① 集団スタート
16~24人の出場選手が全員並んで一斉にスタートし、その着順を競う「シングルトラック方式」です。
競技用の2つのレーンに、ウォーミングアップレーンを含めた幅の広いコースを使います。
そのため、長い距離をすべる能力だけでなく、ショートトラックのようがな急なカーブを攻略するスケーティング技術が必要とされます。
スピードコントロールや位置取りもポイントとなります。
戦闘で引き離すか、後半から追い上げるのかなどの駆け引きも見ものです。
② 1周目は加速禁止
多くの選手が一斉にスタートするため、1週目はよいポジションを得るための加速は禁止となっています。
これは選手同士の接触や転倒を避けるためで、違反すると失格となります。
通常のスピードスケートでは装着しないヘルメットやグローブと言った道具を装着するのも、他の選手との接触や転倒の危険性が高いからです。
2周目以降は加速が許されているため、激しいポジション争いが行われます。
他の選手との接触や転倒を避けながら、瞬時に勝負どころを判断できるかが勝利のカギとなります。
個人能力が高くても、集団の中で力が発揮できない場合もあるため、マススタートはレースごとにまったく展開が異なります。
周回遅れとなった選手は、その時点でレース終了となります。
コースのどこを滑るかで勝負が決まるので、コースを激しく競いまいます。
③ ポイント制
1周400mを16周し、4周通貨ごとに1位5点、2位3点、3位1点の中間ポイントが与えられます。
ゴールでは1位60点、2位40点、3位20点、4位10点、5位6点、6位3点が与えられます。
上位3人はゴール時の順位通りになります。
4位以下は中間・最終ポイントの合算で順位が決まります。
ポイントのない選手はゴール順となります。
④ 協力プレー
個人種目ではありますが、同じ国の選手が2人出場する場合は、選手同士が協力してチーム戦のように戦うこともあります。
選手2人のうち一人がおとりになる作戦や、一人が風よけになって後ろの選手の体力を温存させる作戦、一人が後続選手のブロック役となり、その間にもう一人が前に出る作戦などがあります。
2 チームパシュート3つの「ポ・イ・ン・ト」
3人の選手がチームを組んで、2チームでタイムを競います。
3人の選手が同時にスタートして集団をつくって、位置を入れ替わりながらすべり、最後尾の選手のゴールタイムがそのチームの記録となります。
男子は8周(3200m)、女子は6週(2400m)します。
オリンピックは1回戦のタイムで競い、上位4チームが準決勝へ進みます。
準決勝からは対戦勝ち抜き方式となります。
登録選手のうち3人を入れ替えながら戦うことができます。
日本のチームパシュートチームは世界一のチームワークを誇り、年間300日以上の遠征や合宿をともにしています。
① 特殊なスタート位置
チームパシュートは、ダブルトラックの内側のレーンだけを使って行われます。
2チームが同時にスタートしますが、一線に並んでスタートするわけではなく、それぞれのチームがコースの反対側に分かれて同じ方向へスタートします。
追いかけ合うように滑走するため、走路が交わることはありません。
銀行に行く途中、道端でチームパシュートのレースを見かけたときに、2チームがくるくると追いかけ回っていて
「バターになってしまわないかなぁ・・・」
と心配することがよくありますが、大丈夫です。
② 入れ替わり
チームは縦一列に並び、空気抵抗を受ける先頭の選手を風よけにして2番と3番の選手が体力を温存しながら滑ります。
3人がコーナーで先頭を入れ替わりながら滑走します。
連携プレーでスムーズに先頭を交代することがポイントとなります。
先頭は空気抵抗をもろに受けてしまうので、疲労が溜ってスピードが落ちてしまえばタイムロスになりますし、選手の入れ替わりにもタイムロスになります。
日本チームは入れ替わらないという方法も考えているようですが、そこの駆け引きも勝利のカギとなります。
ドラゴンクエストⅢをやっていて、先頭から「戦士」「勇者」「僧侶」「魔法使い」という陣形を取るのがメジャーです。
それは先頭の方が攻撃をされる頻度が高いから体力のある職業を前にするという作戦です。
チームパシュートの陣形は、ドラクエのメジャー方式なのでしょうか、それとも「遊び人」「遊び人」「遊び人」「勇者」というトリッキー方式なのでしょうか。
③ ゴールのルール
順位は、チームの最後尾の選手のブレードの先端がフィニッシュラインに達したときのタイムで決定します。
そのため、3人そろってスピードを保ち、まとまってゴールするのが理想です。
フィニッシュラインを越えるときは2番目と3番目を滑る選手がスピードアップして、3人がほぼ横一線になってゴールします。
最後の追い込みもみどころです。
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3 まとめ
今回は「マススタート」と「チームパシュート」の魅力やみどころについてご紹介しました。
マススタート
マススタートは大勢の選手が一斉にスタートしてリンクを16周(6400m)滑走します。
4周ごとの通過順位と、ゴールの着順に応じたポイントの合計で競います。
① 集団スタート
16~24人の出場選手が全員並んで一斉にスタートし、その着順を競う「シングルトラック方式」です。
長い距離をすべる能力だけでなく、ショートトラックのようがな急なカーブを攻略するスケーティング技術が必要とされます。
スピードコントロールや位置取りもポイントとなります。
戦闘で引き離すか、後半から追い上げるのかなどの駆け引きも見ものです。
② 1周目は加速禁止
多くの選手が一斉にスタートするため、1週目はよいポジションを得るための加速は禁止となっています。
これは選手同士の接触や転倒を避けるためで、違反すると失格となります。
2周目以降は加速が許されているため、激しいポジション争いが行われます。
他の選手との接触や転倒を避けながら、瞬時に勝負どころを判断できるかが勝利のカギとなります。
③ ポイント制
1周400mを16周し、4周通貨ごとに1位5点、2位3点、3位1点の中間ポイントが与えられます。
ゴールでは1位60点、2位40点、3位20点、4位10点、5位6点、6位3点が与えられます。
上位3人はゴール時の順位通りになります。
4位以下は中間・最終ポイントの合算で順位が決まります。
ポイントのない選手はゴール順となります。
④ 協力プレー
個人種目ではありますが、同じ国の選手が2人出場する場合は、選手同士が協力してチーム戦のように戦うこともあります。
チームパシュート
3人の選手がチームを組んで、2チームでタイムを競います。
3人の選手が同時にスタートして集団をつくって、位置を入れ替わりながらすべり、最後尾の選手のゴールタイムがそのチームの記録となります。
男子は8周(3200m)、女子は6週(2400m)します。
オリンピックは1回戦のタイムで競い、上位4チームが準決勝へ進みます。
準決勝からは対戦勝ち抜き方式となります。
① 特殊なスタート位置
チームパシュートは、ダブルトラックの内側のレーンだけを使って行われます。
2チームが同時にスタートしますが、一線に並んでスタートするわけではなく、それぞれのチームがコースの反対側に分かれて同じ方向へスタートします。
追いかけ合うように滑走するため、走路が交わることはありません。
② 入れ替わり
チームは縦一列に並び、空気抵抗を受ける先頭の選手を風よけにして2番と3番の選手が体力を温存しながら滑ります。
3人がコーナーで先頭を入れ替わりながら滑走します。
連携プレーでスムーズに先頭を交代することがポイントとなります。
③ ゴールのルール
順位は、チームの最後尾の選手のブレードの先端がフィニッシュラインに達したときのタイムで決定します。
そのため、3人そろってスピードを保ち、まとまってゴールするのが理想です。
以上が「マススタート」と「チームパシュート」の魅力とみどころについてでした。
北京オリンピックでもきっと日本チームの活躍を見ることができると思います。
この追いかけたり追われたりするということは、通常スケート以外のどこで使うの?と思う方はたくさんいると思います。
それは、スペインに行ってパンプローナの牛追い祭りです。
角の鋭いあの牛に追われる恐怖は並大抵ではありません。
その恐怖から逃げ切るためにもマススタートやチームパシュートで追われるという経験を積んでおけばばっちり逃げ切れます。
また、数年に1回は牛役に抜擢されることがあります。
牛役になったら、しっかり追いかけなければいけませんので、マススタートやチームパシュートで追いかけまわして、誰もが認める牛になってほしいと思います。
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