今は子どもでもスマホを持つ時代だし、親もお金を持ち歩かない時代になっています。
現金がなくてもモノやサービスが買える支払いこそがキャッシュレス決済です。
IT社会に向けた動きはもう止まりません。
そして、子どもたちも知っておくと便利なことや知らないと損することはたくさんあります。
今回は小中学生にも教えておきたいキャッシュレス決済について考えて行きたいと思います。
賢く使えるようになることがこれからを生きる子どもたちに伝えるべきことなのかもしれません。
1 キャッシュレス決済
① クレジットカード
クレジットカードには、楽天カードやイオンカードなどのさまざまな種類があります。
利用時にはサインや暗証番号を記入して決済します。
クレジットカードを使うと、一端クレジットカード会社がお店に立て替えてお金を払い、後日クレジットカード会社が、利用者の金額を利用者の口座から引き落とします。
そして、お店はクレジットカードを使って売り上げを増やすことができる分、クレジットカード会社に手数料を支払います。
こえがキャッシュレス事業者の利益です。
本来は高額な買い物をするときの分割払い目的でたんじょうしたクレジットカードですが、今はポイントが貯まることや、クレジットカードの明細書が家計簿代わりになる便利さから、キャッシュレス決済の柱となっています。
② コード決済アプリ
コード決済アプリとは、d払いやPayPayなどのことで、スマホやダウンロードしたアプリを使って決済します。
コンビニなどではアプリのバーコードを読み取ってもらって支払いますし、小規模なお店では、アプリないのカメラでお店のQRコードを読み取り、利用金額を自分で入力して支払います。
コード決済アプリは、現金やクレジットカードから前払いでチャージできるだけでなく、後払いのクレジットカード決済でもできます。
ポイント還元のキャンペーンが多いことや、同じアプリを持っている人同士で1円単位まで割り勘で送金できるといった機能性も特徴の一つです。
③ 電子マネー(非接触型)
電子マネーとはSuicaやnanacoなどのことで、特定の機械にスマホやカードを近づけるだけで支払いが完了します。
前払いでチャージして使う方法と、クレジットカードで後払いする方法があります。
電子マネーはサインや入力の手間がなく、手軽に使える分、チャージの上限は2~5万円と少額です。
最近は、子どものお小遣いを電子マネーで渡す家庭もあります。
④ デビットカード
このカードの特徴は、使ったその場で銀行口座からお金が引き落とされることです。
金融機関のキャッシュカードがそのまま使えるタイプと、専用カードとして発行されるタイプの2つがあります。
利用できるお店はそれほど多くありませんが、自分の貯蓄以上に使えないというメリットがあります。
2 キャッシュレスとのつきあい方
子どもたちにしっかり教えておかなければいけないことはまずは上記のそれぞれのカードの違いです。
これらを上手に使うことで上手がつきあい方ができるからです。
ただ、上手なつきあい方ができないととんでもない人生になってしまいます。
だからこそキャッシュレスとのつきあい方の怖い部分もちゃんと伝えなければいけません。
キャッシュレス決済の悩みは使った金額の把握が難しいことです。
クレジットカードは後払いなので、何も知らなければ無限に沸いてくるお金だと勘違いしてしまいます。
「えっ、さすがにクレジットカードが無限に沸いてくるお金なんて思わないでしょ?!」
と思うかもしれませんが、子どもは教えていないことは知らないのです。
もっと言えば、大人だって教えていないことは知りません。
だからクレジットカードは「後払い」で、あとから「自分の口座から引き落とされる」ということを教える必要があるのです。
ではどのように把握すれば良いのでしょうか?
それも「例えばね」ということで教えておくと、そこから子どもは子どもなりに工夫して考えていくのです。
まず大切なのは基礎を教えることです。
後払いのクレジットカードは利用控えをまとめておき、次の引き落とし額の確認に使いましょう。
チャージ式では、1週間や1ヵ月の予算を決めて、入金すると使い過ぎを防げます。
1週間現金管理では、キャッシュレスで支払った金額を千円単位にしてお財布の現金から差し引き、後日、1ヵ月分をまとめてクレジットカードの引き落とし口座に入金すると楽に管理できます。
3 セキュリティの注意点
クレジットカードもアプリも目に見えないお金を持ち歩いていることになるのでちゃんとした管理をする必要があります。
ここで言う管理というのは使い方や使った後ではなく、持ち運び方です。
お財布は現金が入っていて「大切」とすごく思えるのですが、現金が見えないものだと子どもにしてみるとあまりありがたみを感じなくなってしまう可能性があります。
持たせるときには絶対になくしてはいけないもので、肌身離さず持っていることを伝えなければいけません。
またセキュリティの暗証番号等を決めるときにも、安易に誕生日を選んではいけない、でも複雑過ぎて忘れてしまわないようにをちゃんと伝えて管理させましょう。
4 キャッシュレス決済の特徴
キャッシュレスの種類 | メリット | 注意点 | |
カード | クレジットカード | 使えるお店が多い | 使った分をまとめて後払い |
デビットカード | 即時決済 | 使えるお店が少ない | |
スマホ | QRコード決済 | キャンペーンが多い | セキュリティを意識する |
電子マネー | 決済スピードが速い | 使える機会が限定 |
5 まとめ
今回は小中学生が知っておくべきキャッシュレス決済について考えてみました。
キャッシュレス決済とは、現金がなくてもモノやサービスが買える支払い方法のことです。
キャッシュレス決済は便利だし、これからの時代を担うものですが、知らないと危ないこともたくさんあります。
だからこそちゃんと伝えて行かなければいけません。
今回紹介したキャッシュレス決済は
・クレジットカード
・コード決済アプリ
・電子マネー(非接触型)
・デビットカード
です。
キャッシュレス決済は現金が言えないので、使った金額の把握が難しいのです。
だから利用控えや明細書を控えておいて、ちゃんと確認する必要があります。
また暗証番号などのセキュリティも大切にしなければいけません。
簡単に破られてしまう暗証番号ではセキュリティにはなっていません。
「自分の誕生日なんて知られない」
なんて思っている子もきっといます。
誕生日の暗証番号だと10分あればばれてしまう可能性がありますので、やめましょう。
以上が小中学生が知っておいた方がよいキャッシュレス決済についてです。
ただ、キャッシュレス決済が普及すると小学校の算数にも影響しそうです。
以前は小学校の算数で教えるときにお金の話をすればたいていわかっていました。
500+600=1100
がわからなくても
500円+600円=1100円
とわかる子が比較的多いのです。
お金は身近だからです。
紀元前はキャッシュがなかったのできっとマンモスの数で表現して
マンモス500頭+マンモス600頭=うれしい
となっていたので、キャッシュレスになってしまったらマンモスでいくしかなさそうです。
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