子どもって準備運動を怠りがちです。
驚くほどに準備運動をしません。
それはなぜでしょうか?
答えは簡単です!
準備運動が必要だと思っていないからです。
子どもって大人と違って準備運動を全くしていなくても主運動ができてしまうし、怪我をすることも少ないのです。
でもだからって準備運動はしなくていいということにはなりません。
準備運動をするためにゲーム性をもたせて楽しくやってみましょう。
今回はゲーム性をもった楽しい準備運動の「とび箱編」を解説したいと思います。
「うちのクラスの子どもたちって準備運動をちゃんとやってくれないんだよなぁ」という先生にはぜひ読んでいただければと思います。
1 とび箱の言い分
とび箱は日本人に最も有名な箱の一つです。
「箱といえば?」
の中に常に上位でランクインしているのが「とび箱」です。
そんな有名人・・・有名箱のとび箱ですが、意外と怖がられています。
「そびえたつあの感じが怖い・・・」
「思ったより長い・・・」
「低ければ低いで跳びにくい・・・」
「なんで閉脚で跳ばなければいけないん?というかなんで箱を跳ぶん?」
こんな風に言われ続けて月日が経ちました。
とび箱本人も
「そういうつもりで誕生したのではないのに・・・」
「子どもたちの運動能力向上の手助けをしたいと思っているのに・・・」
「あの台形が意外とかわいいよ・・・」
「頭の部分は布が張って合ってふかふかだよ・・・」
という言い分があります。
どちらの言い分もわかるので今回はとび箱側に立って弁護するべく、子どもたちが楽しみながら準備運動できる方法を考えてみました。
慣れていないから怖いのです。
そして怖いからやらないのです。
やらないから、やらされたときに怖い思いをするのです。
だから「慣れる」という意味も込めて今回の準備運動をご紹介したいと思います。
「犬って怖いと思っていたけど慣れたらかわいいじゃん!」
「ハムスターもかなり気まぐれだけど慣れるとかわいいなぁ!」
「とび箱って怖いと思っていたけど、慣れるとかわいいね!」
となると思います。
まずは慣れましょう。
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2 楽しみながら準備運動
① ランニング
・跳び箱の6段だけを5~6個置きます。
・一つ一つの間隔は1mくらいです。
・並べた箱の間をぬうように走ります。
※バランス感覚が養えます。
② 四つん這い歩き
助走の勢いが強すぎたり、バランスをくずしたりすると怪我をすることがあります。
足首や手首に負担がかかる四つん這い歩きをすれば、怪我をしにくい身体になります。
・とび箱の6段だけを縦向きに4~5個連続して並べます。
・箱の縁に手と足を乗せて歩きます。
・必ず腕を先に進ませ、床に落ちないようにバランスを取りながら歩きましょう。
※バランス感覚を養います。
③ 両足跳び
・とび箱の6段だけを縦向きに4~5個連続して並べます。
・とび箱にはたいてい真ん中に1本の棒が張られています。
・箱の中を両足で連続して跳んでいきましょう。
・規則正しく跳ぶことを意識しましょう。
④ 枠乗り(ゲームで準備運動)
・箱を10個くらい丸く並べ、その周りを走ります。
・リーダーの手を鳴らす合図で箱に入ったり乗ったりします。
・一番遅い人はアウトとし、座って応援します。
・最後に残った人が次のリーダーになります。
・要領がわかってきたら、両腕両足で乗るなど、箱に入ったときのバリエーションを増やしてみましょう。
※箱の数は人数によって増減します。
※1箱に対し2~3人を目安に増減します。
3 まとめ
今回は楽しみながら行うとび箱の準備運動について考えてみました。
とび箱は一歩間違えると大けがに繋がります。
いくら子どもが怪我をしにくいといっても準備運動はしないわけにはいきません。
だから楽しみながら準備運動をして慣れていきましょう。
① ランニング
② 四つん這い歩き
③ 両足跳び
④ 枠乗り(ゲームで準備運動)
以上がとび箱の準備運動についてです。
しっかりと準備運動をして主運動のとび箱でも技能を身につけてもらえればと思います。
子どものうちからとび箱の跳び方をしっかりと身につけていると台形のものを見るとみんなとび箱だと思って跳びたくなってしまいます。
ぷっちんプリンを見ると無償に跳びたくなって跳び越えてしまいがちですが、お気を確かに!プリンが潰れますよ!
富士山を見ると跳び越えたくなってついつい助走を始めてしまいますが、お気を確かに!富士山はデカいですよ!
跳び越える台形はとび箱だけにすると、より一層跳べると思います。
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