【器械運動】マット運動で技をきれいに見せるためのコツ!意識すべきは「まっすぐ」ということ!

体育

マット運動の授業をしていて先生方はあることを思うのです。
「側転や倒立の技はできているのに・・・あまり上手じゃないなぁ・・・」
「こういうときは評価をどうしたらいいのだろう?」
ということです。
これって評価の前にどうにかしてみませんか?
今回は技はできるのだけど、どういうわけか側転や倒立の技がきれいに見えない子どもたちを成長させる方法について考えて行きたいと思います。


1 きれいに見せるためのコツ

結論から言うと
「まっすぐ」
いるということです。
マット運動で身体を伸ばそうとするとどうしても身体を反らしがちです。
体の柔らかい子は立っているだけで反ってしまうくらいです。
「体操競技の選手たちってすごく柔らかいから体を反ってるけど?」
と思うかもしれません。
確かにすごく反っています。
でもそれは最後の決めポーズや静止姿勢のときじゃないですか?
それに小学校の体育のように単発で側転することがないので、反って次の技に繋げています。
小学校体育ではバク転はしませんしね。
なので、小学校体育では体操競技のように体を反ってバク転をしたり、決めポーズをしたりするという機会がないため、まずはその基礎である反らずに技能を覚えることに重きを置いています。
側転でも倒立でも、身体を反らすとかえってできなくなってしまうのです。
技をきれいに見せるために、身体をまっすぐにする習慣をつけておきましょう。

2 まっすぐになるための練習具体例

丸太転がり

マットを横にゴロゴロ転がる練習です。
これをやると子どもたちから
「0120~城本クリニック・・・」
という歌が聴こえてきそうな動きです。
つまりあのCMのようなゴロゴロです。
あのゴロゴロをすると何がよくなるのでしょうか?
丸太転がりは身体を反らした状態では回れません。
だから身体をまっすぐにして回りましょう。

① 背中の左側を起こす
・仰向けに寝た状態から背中を起こすイメージで回りはじめます。

② 背中の右側を起こす
・うつ伏せになる状態まで回ったら、背中の右側を起こし、反対方向に回転します。

※ できないときには友だちに背中を押してもらって回してもらいましょう。ゆっくり回してもらい、無駄な力を使わずに回れるコツをつかみます。
※ 回る方向の身体は引き、反対側の身体は押す運動をすることを意識します。

カエルの足打ち

「カエルの足打ちってとび箱の練習じゃないの?」
と思いますよね。
確かにとび箱の着手の練習として取り入れます。
でも「まっすぐ」の練習としてもつかえます。
そして倒立のための着手としてもつかえます。
つまりマルチなカエルの足打ちなのです。

① 前に跳び、腕で身体を支える
・腕と足を曲げたら、前に跳びます。
・腕で身体を支えましょう。

② 着地前に足をたたく
・手でマットを押し、足を上げたときにたたいて音を鳴らします。
・この時も背筋を伸ばして身体はまっすぐにしましょう。
※ コートのラインをとび越えるようにカエルの足打ちをやってみましょう。腕の出し方や勢いをつけて足を上に上げるコツがわかります。


3 まとめ

今回は技はできるのだけど、どういうわけか側転や倒立の技がきれいに見えない子どもたちを成長させる方法について考えてみました。

① きれいに見せるためのコツ
結論から言うと
「まっすぐ」
でいるということです。
マット運動で身体を伸ばそうとするとどうしても身体を反らしがちです。
側転でも倒立でも、身体を反らすとかえってできなくなってしまうのです。
技をきれいに見せるために、身体をまっすぐにする習慣をつけておきましょう。

② まっすぐになるための練習具体例

丸太転がり
マットを横にゴロゴロ転がる練習です。
丸太転がりは身体を反らした状態では回れません。
だから身体をまっすぐにして回りましょう。

① 背中の左側を起こす
・仰向けに寝た状態から背中を起こすイメージで回りはじめます。

② 背中の右側を起こす
・うつ伏せになる状態まで回ったら、背中の右側を起こし、反対方向に回転します。

カエルの足打ち
「カエルの足打ちってとび箱の練習じゃないの?」
と思いますよね。
確かにとび箱の着手の練習として取り入れます。
でも「まっすぐ」の練習としてもつかえます。
そして倒立のための着手としてもつかえます。
つまりマルチなカエルの足打ちなのです。

① 前に跳び、腕で身体を支える
・腕と足を曲げたら、前に跳びます。
・腕で身体を支えましょう。

② 着地前に足をたたく
・手でマットを押し、足を上げたときにたたいて音を鳴らします。
・この時も背筋を伸ばして身体はまっすぐにしましょう。

マット運動をするときには頭のてっぺんから足の先まで神経をいきわたらせないときれいにはなりません。
でも技能をすることに集中してしまうので、そんなつま先にまで意識を向けることができないのです。
だからまずは技能をしっかり習得させてあげましょう。
そして背筋を伸ばしたり身体をまっすぐにしたり、つま先や手の指先にまで意識を向けさせてあげましょう。
そうすることで「技ができる」から「きれいに技ができる」に変わって行きます。
どうせなら「きれいに技ができる」ところまで成長させてあげてください。
背筋が伸びているということでとても有名になった人たちを展示しているのがルーブル美術館です。
ルーブル美術館には「ミロのビーナス」や「サモトラケのニケ」や「モーゼ」など、世界中の誰でも知っている彫刻があります。
みんな姿勢がよく背筋が伸びています。
あれほどに背筋をまっすぐにすれば側転や倒立も相当上手にできていたに違いありません。
数々の有名な彫刻のように背筋を伸ばせば、きっと側転が上手にできて「側転をする人」という彫刻になれるかもしれません。

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