最近の新型コロナウィルスの傾向を見てみると、以前行われたような一斉休校ということはほぼないと考えられます。
ですが、学校・学年・学級閉鎖ということは、感染状況で十分に起こり得ることです。
閉鎖となり休校状態になれば、以前のときとは違い、リモートでの授業になります。
ただ、リモート授業といっても小学生が45分間×2コマや3コマを集中できるかといったらそうでもありません。
ただでさえ自宅ということで集中できない環境にあるのですから、せめて集中をできるだけもたせられるように工夫する必要があります。
今回は授業の途中や、授業と授業の間に入れるリモートクラスレクについて解説し、子どもたちが少しでも集中を引き伸ばせられるようになったらと思います。
1 リモートの約束事
まずリモートクラスレクの前に約束事です。
① 飲食禁止
「そんなの当たり前でしょ?」
と思うかもしれませんが、子どもにとって自宅は飲食をしていい場所なのです。
リモートの授業であっても自宅は自宅です。
だから「授業<自宅」になってしまいます。
自宅色が強くなると飲食だってしてしまいます。
約束事として飲食は禁止しましょう。
ただ、早弁のようにリモート中に堂々とお茶碗に白飯、味噌汁を食べていたら・・・ちょっとだけ許したくなってしまいますが、禁止です。
② 寝ころばない
やはり自宅なので姿勢も学校とは違います。
椅子に座っている場合寝ころぶということはないのですが、床に座って低めのテーブルにタブレットを置くと、寝ころびやすくなります。
でも寝ころびは禁止です。
あくまで学校にいるのと同じで、多少の姿勢崩れは許容にしたとしても寝ころぶということは禁止にしましょう。
ただ、どこぞのセレブのように自宅プールや巨大お風呂に持ち込んで優雅に寝ころんで授業を受けると・・・絶対にだめです。
決めることはたくさんありますが、この2つはやらなそうで言わなければやってしまうということなので書かせていただきました。
持ち帰る前にぜひ約束事にしてください。
2 リモートクラスレク
① 先生とじゃんけん
これは簡単にできて、何人でもできるクラスレクです。
しかも時間があまりかからないので手軽でとても良いです。
慣れてきたら「負けるが勝ちじゃんけん」でも良いと思います。
Wi-Fi環境によって若干の遅れなどがあるので「遅らせじゃんけん」はあまり向かないでしょう。
② あいうえお作文
人数が増えればそれだけ長い「あいうえおかきくけこ・・・」になります。
お題をちゃんとつけると盛り上がるでしょう。
たとえば「先生の好きなところ」や「学校の好きなところ」、「リモートで困っていること」などなんでも良いでしょう。
クラスなので人数がたくさんいることの方が多いので、グループに分けて対決しておもしろい文章になった方が勝ちというのも良いでしょう。
お題を出すときの注意として「クラスの子どもの誰か」は避けましょう。
嫌なことを書かないという約束で始めたとしても、いい気持ちにならない場合が出てきてしまうとリモートなので解決に時間がかかってしまいます。
人の名前や国の名前であいうえお作文にできます。。
ノートとえんぴつがあればできるのでこれも手軽に行うことができます。
③ いつどこで
これもあいうえお作文のように文章を作ります。
「いつ」「どこで」「だれと」「何をした」ということを順番に文章に作ります。
例題としては4つしかありませんが、「だれと」「だれが」など、お題を増やしてもおもしろいでしょう。
これもあいうえお作文と同じで、クラスの誰かが出ると嫌な思いをする可能性があるので避けましょう。
おもしろくて盛り上がっているときにはかなり有効なのですが、ひとたび嫌な思いをする人が出てしまうと極端に嫌な雰囲気になってしまいます。
④ 私は誰でしょう
これは誰かが司会者になって物をカメラに向かって「物」「写真」「絵」などを映します。
映すときに「超ドアップから引いていく」「一部だけ映るようにする」などをして、映っているものが何なのかを当てるゲームです。
カメラの場所を見誤ると、映り込んでしまって、いきなり超ヒントになってしまうので、それが一点注意です。
⑤ 物集め競争
お題を出します。
例えば「赤い物」などです。
それを持ってきて「なにそれ?!」と、盛り上がるゲームです。
場合によっては持ってきたくないという子もいると思いますので、無理強いしないようにしましょう。
また、背景設定によっては映りにくい場合があるので、必ずしも全員ができるというものではありません。
⑥ 私の宝物
自分の宝物を持ってきて見せるというものです。
上記の物集め競争のように持ってきたくないという子も必ずいると思いますので無理強いしないようにしましょう。
中には生き物を持ってくる子もいると思います。
一体なにを持ってきたのかのクイズにしてもおもしろいでしょう。
⑦ お絵描き大会
何かお題を決めてお絵描きをしてみんなで見せ合うというものです。
難しいものではなく「リンゴ」「みかん」「飛行機」「車」「犬」「牛」などで始めるのが良いと思います。
ちょっと難しいお題を出して、クラスの盛り上げ役の子に「おもしろ絵画」を描いてもらって盛り上がるという方法もあります。
描くのが嫌な子もいると思いますので、そうしたら「描く子」「描いたものを当てる子」などに分けてクイズ形式にしても良いでしょう。
今回は7つのリモートクラスレクを紹介しました。
すべてのレクがすべてのクラスでできるものではありません。
実態に応じてできるものとできないものがあるでしょう。
また、担任の先生の工夫で組み合わせたり他のものをしたりして、ぜひ子どもの集中力をもたせて、リモートでも楽しい授業にしてもらえればと思います。
3 まとめ
今回は万が一、リモート授業をすることになった場合、子どもの集中力をもたせるためのリモートクラスレクについて考えてみました。
子どもは思っている以上に集中力がもちません。
それは教室でやっていても同じです。
だから45分の間に息抜き時間が必要なのです。
リモートになれば授業場所が教室ではなく、自宅に変わるので事前に約束事を決めておく必要があります。
① 飲食禁止
② 寝ころび禁止
こんなの当たり前でしょ?!と思うかもしれません、自宅という環境と雰囲気がそれらを当たり前としません。
だから事前に確認しておく必要があるのです。
リモートクラスレクになった場合には、今回は以下の7つをご紹介させていただきます。
① 先生とじゃんけん
② あいうえお作文
③ 「いつ」「どこで」
④ 私は誰でしょう
⑤ 物集め競争
⑥ 私の宝物
⑦ お絵描き大会
です。
このどれもがすべてのクラスでできるというわけではありません。
実態に応じて先生が組み合わせたり、違うレクをしたりして集中力を持たせてあげましょう。
リモート授業をしていて飲食を禁止したり寝ころぶことを禁止したりしていますが、時々ですが空中にふわふわ浮いている子もいます。
それは、国際宇宙ステーションにいるからです。
国際宇宙ステーションが自宅の場合はふわふわ浮いていることがあるのですが、それを禁止にしてしまうとその子にとっては厳しい状況なので、それは許容にしてあげてください。
ただ、画面上にふわふわと浮いている赤と白の物体があったら、それはまぐろ寿司なので、飲食禁止にしてください。
ちょっと目を話したすきに浮いているまぐろ寿司を手を使わずに食べて、食べていない顔をしてきます。
それも言っておかないとやりかねないので、クラスの子どもの中に自宅が国際宇宙ステーションの子がいる場合には事前に約束事に入れておいてください。
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