体育の授業の中でも体つくり運動は特殊です。
ただでさえ、体育は特殊教科なので教え方が難しいのに、体つくり運動では何をやったらいいのかわからないという声が続出です。
今回は「新聞紙」を使ってできる体つくり運動について解説したいと思います。
手軽にできるものばかりなので、授業だけでなくご家庭でお子さんと一緒にやっても良いと思います。
1 新聞跳び①
これは跳躍運動の練習になり、着地したときの平衡感覚を養います。
新体力テストとの関わりとして、立ち幅跳びに応用できます。
授業はもちろんですが、お子さんとのコミュニケーションとしても最適です。
【やり方】
① 新聞紙1枚を大きく広げて、その両端を2人で持ちます。
② 新聞紙は地面と平行で、高さは10cmくらいからです。
③ 新聞紙から20cmほど離れた場所に線を引きます。
④ ラインに両足を揃えて、腕の反動だけで跳び越えます。
・新聞紙ですので、新聞の上に落ちても、破れるだけなので怪我はしません。
・怖くて跳べない場合には、3歩程度の助走をつけて跳びましょう。
・意識すべきは腕振りで「1、2の3!」で腕を前に出すと同時に跳びましょう。
2 新聞跳び②
これは瞬発力が養われ、着地したときにバランスを崩さないように注意して跳ぼうとする意欲が平衡感覚を育てます。
新聞跳び①は新聞が地面に平行だったのに対して、新聞跳び②は地面と垂直になるので、高跳びに近くなります。
【やり方】
① 新聞紙1枚を大きく広げて、その両端を2人で持ちます。
② 新聞紙は地面と垂直に持ちます。
③ 新聞紙から30cmほど離れた場所に線を引きます。
④ ラインに両足を揃えて、腕の反動だけで跳び越えます。
※ 走ってきた加速度で跳ぶのではなく、腕をよく振ったり、膝の屈伸力をつけたりして、瞬発力で跳び越えましょう。
・新聞紙ですので、新聞の上に落ちても、破れるだけなので怪我はしません。
・怖くて跳べない場合には、3歩程度の助走をつけて跳びましょう。
・怖くて跳べない場合の対応として、新聞紙を半分に折るという方法もあります。
・意識すべきは腕振りで「1、2の3!」で腕を前に出すと同時に跳びましょう。
3 新聞ボクシング
これは腕の力や瞬発力を鍛えるのと同時に、巧緻性や工夫力を養います。
【やり方】
① 新聞紙を2つ折りにして、4つのかどを2人でしっかりと握って立ちます。
② 実施する子が新聞の前に立って、新聞の真ん中めがけて利き手の握りこぶしで新聞を突き破ります。
③ 2つ折り(2枚重ね)が成功したら今度は4枚重ね、6枚重ね・・・と新聞の枚数を増やしていきます。
④ 一突きで破ることができなくなったら終わりです。
・ 新聞紙なので手を痛めることはありません。
・ 新聞紙は折っていって枚数を重ねるのではなく、2枚重ねの新聞紙を2枚3枚と用意しましょう。
4 のりもの遊び
これはみんなで協力、調和することによって集団で遊ぶことの意義を体験的につかみとっていきます。
授業としては最適です。
【やり方】
① 新聞紙の中央に40~50cmの楕円形を切り抜きます。
② 5人1組になって新聞紙の四隅を4人で持ち、円の中には1人が入ります。
③ スタートラインから20m先のコーンなどを目標物として、新聞紙を破らないように速く回ってくる運動です。
④ リレー方式にするのであれば、一人ずつ交代して5往復するというのが良いと思います。
・ 新聞紙が破れないように移動しますが、破れてしまったら責めあうのではなく笑って済ませられるように指導しましょう。
・ 破れてもいいように予備を準備しておくと良いでしょう。
5 新聞を破って渡ろう
この運動は新聞紙を破ることで、その大きさ、間隔のあけ方、短時間に考える力、対応力、計画力、行動力をつけることができます。
運動だけでなく、日常的に必要なことが身につきます。
【やり方】
① スタートラインに1人1枚ずつ新聞紙を持ち1m間隔で横に並びます。
② スタートの合図で新聞紙を足の大きさに破って「庭の飛び石」の要領で、できるだけ遠くへ行く運動です。
③ 1人に1枚しか新聞紙がないので、破った新聞が小さければ遠くへ行けるという理屈ですが、足よりも小さいのは失格です。
・ 慌てて大きく破れば遠くへは行けないので判断力と対応力が必要です。
・ 大人でも楽しめるので先生と勝負や親と勝負でも面白いでしょう。
6 新聞棒投げ
これは腕の力を鍛えるとともに、どうしたら遠くへ跳ぶかを考えることができます。
棒なのでボールとは違いますが、新体力テストのソフトボール投げの力を身につけることができます。
【やり方】
① 新聞紙を3枚重ねて固く巻き、セロハンテープで止めて新聞棒を作ります。
② 長さは30cmくらいに切ると良いでしょう。
③ これをクラス1人1本ずつ渡して、ラインを引いてそこから力いっぱい投げて遠くへ飛ばします。
④ 新聞棒に名前を書いておいて全員で一斉に投げて誰が一番遠くまで飛ばせるか競争しても良いでしょう。
・ 新聞紙1枚のひらひらした状態とは違うので、当たると少しだけ痛いです。
7 まとめ
今回は新聞紙を使った体つくり運動について解説しました。
新聞紙だけでなくいろいろな運動がたくさんあるのでシリーズ化して紹介していきたいと思います。
体つくりの授業に困ったときや親子でのコミュニケーションとして遊ぶときに役立てていただければと思います。
今回ご紹介したのは
1 新聞跳び①
これは跳躍運動の練習になり、着地したときの平衡感覚を養います。
新体力テストとの関わりとして、立ち幅跳びに応用できます。
授業はもちろんですが、お子さんとのコミュニケーションとしても最適です。
2 新聞跳び②
これは瞬発力が養われ、着地したときにバランスを崩さないように注意して跳ぼうとする意欲が平衡感覚を育てます。
新聞跳び①は新聞が地面に平行だったのに対して、新聞跳び②は地面と垂直になるので、高跳びに近くなります。
3 新聞ボクシング
これは腕の力や瞬発力を鍛えるのと同時に、巧緻性や工夫力を養います。
4 のりもの遊び
これはみんなで協力、調和することによって集団で遊ぶことの意義を体験的につかみとっていきます。
授業としては最適です。
5 新聞を破って渡ろう
この運動は新聞紙を破ることで、その大きさ、間隔のあけ方、短時間に考える力、対応力、計画力、行動力をつけることができます。
運動だけでなく、日常的に必要なことが身につきます。
6 新聞棒投げ
これは腕の力を鍛えるとともに、どうしたら遠くへ跳ぶかを考えることができます。
棒なのでボールとは違いますが、新体力テストのソフトボール投げの力を身につけることができます。
以上が新聞紙を使った体つくり運動についてです。
お手軽にできるのでぜひ試していただければと思います。
大人になると新聞紙を使って体つくり運動をする機会は激減します。
ですが、牛が猛烈に興奮してこちらに向かってくることはよくあることです。
いつもは肌身離さずもっている赤い布もそんなときに限ってだいたい持っていません。
でも、あとでコボちゃんを読もうと思ってポケットに入れておいた新聞紙1枚が出てくることはよくあることです。
そんなときには赤い布ではないですが、新聞紙を布替わりにして闘牛をすると牛の興奮も弱まると思います。
弱まった頃に新聞紙を丸めてお尻を「ペシン!」とひっぱたいてやりましょう。
するとまた興奮してしまいます。
でもそんなときには「お尻についていたゴキブリをはたいてあげたんだよ」と言うと許してくれます。
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