器械運動の基礎知識!これを知れば器械運動の活かし方がわかる!

体育

小学校の体育の授業ではマットやとび箱を使っていろいろな運動を行います。
そうした運動をまとめて「器械運動」と言います。
このブログでもたびたび器械運動についてふれてきました。
どうして「器械運動」って言うのでしょうか?
今回は器械運動をするに当たって知っておきたいマメ知識やする前にやっておきたい運動について考えて行きたいと思います。

1 器械(きかい)の意味

名前はよく聞くし、よく使うけど意味はよくわからないですよね?
「器械」のことを「機械」だと思っていて、何か機械を使うから「きかいうんどう」と呼んでいるのだと思っている方も中にはいます。
「けんこうこつ」のことを「健康な骨なんだなぁ」と思っているのと同じです。
「けんこうこつ」は「肩甲骨」ですね。
さて、器械運動の器械には、小学校の授業でもつかうとび箱や鉄棒をはじめ、体操競技で使う「床」「あん馬」「つり輪」「跳馬」「平行棒」「平均台」「段違い平行棒」などがあります。
器械に似た言葉に「器具」がありますが、これはマットや踏切板など、器械よりも構造が簡単で、手軽に持ち運べるものです。器械と器具をまとめて「器械器具」とも呼びます。
前置きはここまでにして器械の意味です。
器械運動とは、学校の体育などで、器械(とび箱や鉄棒など)を使って「普段は行わない変わった動き」をすることなんです。
「なるほど、確かにマットの側転なんて普段は行わない動きだ!」
「そうか、とび箱を跳び越えるなんて、普段の生活では行わない!」
と思いますよね。
器械運動はそんな普段行わない動きを行って、違う動きに活かしていくためにあるのです。
マット運動や鉄棒、とび箱などだけでなく、登り棒や公園のジャングルジム、うんていなどのあそびにも、器械運度の基本的な動きがたくさん隠れています。

2 どんな運動にも役立つ器械運動

ブリッジや逆立ちをした状態で前後左右はわかりますか?
ブリッジのまま前に進んでと言われたら、うまくできますか?
ブリッジに限らず「普段は行わない変わった動き」をしようとすると、わたしたちは自分の体だとしてもなかなか思うように動かせないものです。
でもそれが楽しいのです。
楽しんでいるうちにだんだんと自分の体がどうしたら動くかわかるようになったり、できなかった逆上がりが、ある日突然できるようになったりします。
このように器械運動は「変わった動き」を楽しんで、自分の体を自分の思うように動かす運動です。
この「自分の体を思うように動かす」ことは、サッカーや野球、バレーボールなどほかのスポーツにも役立ちます。

3 体を支えよう

ここからは器械運動の基本の動きをやるために事前にやっておくとよいことについて解説したいと思います。
それがまず「体を支えること」です。
私たちが普段立ったり歩いたりできるのは、足で体を支えているからです。
でも器械運動では、逆立ちのように足ではなく手で自分の体を支えることが多くあります。
手で体を支えようとしてもはじめはうまくいかないものですが、慣れてくると、逆立ちで自由自在に歩き回ることもできるようになります。
時には頭やお尻など、体のいろいろな部位で体を支えます。
いろいろな方法で体を支えることは自分の体を自由に操るための第一歩です。

① 手で支える「カエル倒立」

・両手を肩幅に開いて床につき、肘に膝の内側を乗せましょう。
・頭を前に出して、手に体重を乗せながら足をゆっくり床からはなします。
・その状態のまま足首をゆるめて、つま先を開いたり閉じたりすると「カエルの足打ち」になります。

② 手で支えながら動く「ウサギ跳び」

手で体を支える感覚がわかったら、手→足→手→足と体を支える場所を変えながら「ウサギ」になって動いてみましょう。
・しゃがんで両手を肩幅にかまえる。
・両手を前に伸ばして遠くに両手をつき、手に体重をかけて両足を手の近くに引き寄せる。
・これを繰り返しながら前に進む。

③ 手と足で支えて「ブリッジ」

ブリッジではお腹を上に向けて体を反らせ太鼓橋のような姿勢になります。
両手・両足でしっかり体重を支えることが大事です。
反ることばかり考えていると、肘や膝が曲がった橋になってしまいます。
・あおむけに寝転がります。
・両手を耳の横に両足とお尻の近くにおいて構えます。
・肘と膝をグッと伸ばして体を持ち上げます。
・ブリッジがうまくできたら、体重を片足にうつして、その場で足踏みをしてみましょう。

このように器械運動では体を支えるという動きが基礎となります。
そして体を操るための器械運動は、その他のスポーツの基礎となります。
だからいろいろなスポーツをするに当たって体を支えられるというのはプレーをするに当たって活きてきます。
ぜひ器械運動をやってみて、いろいろなスポーツに活かしたり、体操競技に活かしたりしてみてください。


4 まとめ

今回は「器械運動」ってよく聞くけど「きかいってなに?」から、器械運動をするための基礎的な運動について考えてみました。
器械運動とは、学校の体育などで、器械(とび箱や鉄棒など)を使って「普段は行わない変わった動き」をすることです。
「普段は行わない変わった動き」をしようとすると、わたしたちは自分の体だとしてもなかなか思うように動かせないものです。
でもそれが楽しいのです。
楽しんでいるうちにだんだんと自分の体がどうしたら動くかわかるようになったり、できなかった逆上がりが、ある日突然できるようになったりします。
このように器械運動は「変わった動き」を楽しんで、自分の体を自分の思うように動かす運動です。
この「自分の体を思うように動かす」ことは、サッカーや野球、バレーボールなどほかのスポーツにも役立ちます。

そのように自分の体を思うように動かすために行う基礎的な動きは「支える」です。

① 手で支える「カエル倒立」
② 手で支えながら動く「ウサギ跳び」
③ 手と足で支えて「ブリッジ」

このように器械運動では体を支えるという動きが基礎となります。
そして体を操るための器械運動は、その他のスポーツの基礎となります。
だからいろいろなスポーツをするに当たって体を支えられるというのはプレーをするに当たって活きてきます。
ぜひ器械運動をやってみて、いろいろなスポーツに活かしたり、体操競技に活かしたりしてみてください。
以上が器械運動についてのマメ知識と基礎的な運動です。
器械運動の「きかい」は「普段は行わない変わった動き」という意味ですが、確かに「シライ3」こと「後方伸身2回宙返り3回ひねり」は普段やらない変わった動きです。
そもそも生きていて1回の動作で3回ひねるということはないです。
でも南米のジャングルで10mのアナコンダに巻きつかれてふりほどくときにだけ3回ひねりを使います。
器械運動をするときには、普段よく起こるアナコンダに巻きつかれることを想定しながらやっていると技能習得と充実感を得られると思います。

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