子どもの体力向上!公園や校庭にある遊具を使って楽しみながら運動神経を鍛える方法!

スポーツ&運動

子どもの体力は二極化していると言われています。
日々運動している子の体力はもちろん高いし、ほとんど運動しない子は体力が低くなっています。
子どもにとっての運動とは、スポーツ少年団に所属してサッカーや野球、バスケット、水泳などに取り組んで体力をつけることももちろんですが、日々の遊びの中から体力というのは勝ちとることができます。
今回は、公園や校庭にある遊具を使って体力と運動神経を鍛える遊び方について解説したいと思います。

1 固定施設

公園や校庭にある固定施設を遊びの施設と考えている方、実はあれはかなり体力と運動神経を鍛えることのできるトレーニングジムです。
しかも無料な上に子どもにとっては遊びとして使っているのに体力や運動神経を鍛えることができる優れものです。
この優れものをいかに上手に使うのか、使い方を知っているのかについて理解していることが指導者の力量となります。
また、親としてもそれぞれの固定施設の使い方を知っていれば、我が子の体力を伸ばすきっかけになります
ぜひ、それぞれの固定施設について理解してほしいと思います。

2 すべり台


「すべり台なんてただ滑ってくるだけじゃないの?」と思いますよね。
でも考え方や使い方によっては多くの能力を鍛えることになります。
すべり台で鍛えることができる能力は
「脚の筋力」「バランス力」(場合によっては「上半身の筋力」)
です。
まず、はしごを登ることで脚の筋力を高めることになります。
すべり台を滑り下りるだけでは何かの効果はなさそうだけど
「どんな体勢が一番速く滑り降りられるか」
「どうしたらゆっくり降りられるか」
という投げかけをしたらどうでしょう。
立って滑りだしたらバランス感覚が身に付くと思いませんか?
「立って滑りましょう!」ということではなく、子どもの発想や感覚を養うことが大切なのです。
一番速く滑る方法は立つことではないかもしれません。
その子のもっている技能の中で一番を見つけることが大切なのであって、すべての子どもの中で速い方法を見つけることが大切ではありません。
成長を促すのが大切なのです。
ちなみに(場合によっては「上半身の筋肉」)と書きましたが、私はすべり台の上の柵にぶら下がって懸垂をします。
すべり台としての用途ではありませんが、物は使い様です。

3 ジャングルジム

ジャングルジムで鍛えられる能力は
「高さ感覚」「逆さ感覚」「バランス感覚」「脚力」「上半身の筋力」
です。
一番上まで登ることで脚力や上半身の筋力がつきます。
ジャングルジムの上に立つと、それがどの場所でも、たいていは自分の身長を越えます。
自分の身長を越えるのはとても高く感じます。
高く感じることで高さ感覚が養われます。
くぐりぬけることでもバランス感覚や筋力、さらには判断力も使います。
できるだけ高いところから飛び下りるという課題を出したら?
子どもは飛び下ります。
もちろんですが、自分の技能の範囲内です。
でも一段一段上げて行くと、高いところから飛び下りる子も出てきます。
鉄棒の逆上がりの練習として足抜き回りもしてみましょう。
筋力だけでなく、逆上がりの練習になります。
応用としてジャングルジムおにごっこをすると「バランス」「判断」「高さ」「筋力」と様々な力が身に付きます。

4 まとめ

今回は比較的どこの公園や校庭にもありそうな2つの遊具について解説しました。
遊具は使い方次第で子どもの体力と運動神経を鍛えてくれます。
危ないからというのではなく、積極的に遊ばせてあげましょう。
危ないことは子どもは自分からやりません。
むしろこれをやると危ないということを知る勉強にもなります。
怖がるのであれば近くで支えてあげればいいのです。
大けがに繋がらないように支えてあげましょう。
固定施設トレーニングは幼稚園から大人まで、幅広く有効です。

 

① すべり台「脚の筋力」「バランス力」
・はしごの上り下り
・できるだけ速く滑る
・できるだけゆっくり滑る

② ジャングルジム「高さ感覚」「逆さ感覚」「バランス感覚」「脚力」「上半身の筋力」
・ジャングルジムの上り下り
・ジャングルジムに立つ
・ジャングルジムから飛び下りる
・ジャングルジムをくぐる
・ジャングルジムで足抜き回り
・ジャングルジムおにごっこ
これらをすると様々な運動神経が鍛えられます。

今回紹介した遊びを1回2回やりましょうではありません。
いくらなんでも1回2回では何も身に付きません。
でも、何度も何度も遊ぶことでこれらが自然に身に付くのです。
だから子どもに遊び経験をたくさんさせて方が良いのです。
今の子どもは各種運動・スポーツの動きが身についていないというのは、外遊び経験と危険経験が圧倒的に少ないのです。
危ないときには近くに大人がいることを伝えてあげればそれで安心します。
固定施設の使い方は考え方次第で、無料トレーニングジムに変わります。
ぜひ子どもから大人まで、遊んでみてください。

 

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