運動は楽しく覚えて、練習し、上達することが一番です。
怒鳴ったり、叱ったりせずに教わることで、より運動の楽しさが子どもたちに伝わります。
厳しく教える場合のメリットももちろんあります。
それは、精神的な強さや勝負強さが鍛えられることです。
ですが、この方法は指導する側にもされる側にも大きな資質を必要とします。
まして体育の授業は競技ではありません。
だからすべての子どもたちの運動能力を伸ばし、技能習得を図るにはポイントがあります。
今回は運動能力を伸ばすためのポイントについて考えていきたいと思います。
1 何度も繰り返す
① おぼえるまで何度も練習
1回できたことが、必ずずっとできるわけではありません。
昨日できた逆上がりも、今日やったらできないということはよくあることです。
それは1回できたからといって「おぼえた」ことにはならないからです。
おぼえていない場合は、教えるのをやめてはいけません。
良い指導者の条件は、怒らずに何度も同じことを言えることです。
やり方や言い方を変えながら、覚えるまで繰り返し教えていきましょう。
決して
「昨日はできていたでしょ!」
と怒ってはいけません。
「もう一度基本の練習をやってみよう」
と声をかけましょう。
② マンネリは避ける
同じ練習の繰り返しや同じアドバイスの繰り返しは、子どものやる気を下げてしまいます。
場所を変える、気分を変える、相手を変える、時間を変える、道具を変える、などして、いろいろなことに変化をつけます。
飽きさせないことは、ものを教える側の大切な役割です。
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2 道具が合っているか見直す
① 長さや材質は合っているか
やりやすい道具かどうかで運動ができるようになるスピードはだいぶ違います。
体格やレベルにあった道具選びが必要です。
例えば二重跳びはなわとびの選び方が重要です。
柄の部分が短かったり、縄がよじれやすかったりという場合もあります。
身長に対して長さが的確で、縄の太さがちょうどよく、絵が長いものを選べば跳べるようになるまでの時間を短縮することができます。
自分の使いやすいように改良してしまうのも手です。
② 代用できる道具に変える
走り高跳びでバーを越えるためには、バーを越える練習のみが有効というわけではありません。
なかなかできないときは公園の手すりを跳び越えてみたり、置いてある段ボールを跳び越えてみたりする方法があります。
助走の歩幅を身につけるためにはバーすら必要ありません。
とび箱は公園の入り口のポールなども有効ですし、タイヤも学校にはよくあります。
そのように何か運動をするためにはそれだけしか道具がないのではなく、いろいろなもので代用できるということを忘れてはいけません。
ただ、代用品を使うときには安全性に必ず注意しましょう。
今回は運動能力を伸ばすためのポイントについて考えてみました。
他にもありますので順を追って解説したいと思います。
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