体育授業で子どもに示範するときに意識すべきこと!見せ方一つで子どもたちの技能習得が全然違う!

体育

体育の授業で、子どもたちに何かを教えるときに、上手に示範できないということはないですか?「見せていることは悪くないはずなんだけど、いまいち伝わっていないような気がする」
ということはよくあることです。
そしてそれは体育に限らず教室での授業でも同じことが言えます。
今回は、体育の授業での示範の仕方について解説したいと思います。
これは教室での授業にもつながってきますので、そちらに置き換えても良いと思います。
最後まで読んでいただくと、示範の仕方のポイントや示範をする理由がちょっぴりわかります。


1 どうしてうまく見せられない?

指導者である先生がどうして学習者である子どもたちにうまく見せられないかというと答えは簡単です。
「子どもたちが見ていないから」
です。
厳密にいうと、見てはいるけれど視点がずれているということです。
例えば、ソフトバレーボールのアタックをする場所について見せたいとします。
アタックする場所はよりネットに近い方が良いのですが、示範をするときに子どもたちはどこを見ているのでしょうか?
そうです、ほとんどの子どもたちは先生の移動ではなく、ボールを追ってしまいます。
先生がどれだけ有益な情報を出していたとしても見ていないのでは意味がありません。
また、見ている子どもたちの中で、その中のほとんどが違うところを見ているのです。
アタックする瞬間の場所を見せたいのに、アタックする前のボールを目で追い、アタックした後のボールも目で追います。
子どもたちには見せたい動きの何に注意を引き付けたいのかを明確にするかがとても重要となります。

2 どこを見るのかはっきりさせる

示範には多くの情報が含まれているので、先生は子どもたちにどこを見るかをはっきり指摘して示範する必要があります
見る動きをはっきりと示した場合と特に何も伝えないでいた場合とでは、見る動きをはっきりと伝えた方が示範の効果を高めることができるという実験結果もあります。
このように「あなたの課題は〇〇だから、今からやる〇〇について見ていてください」と伝えた方が、学ぶべき場所が絞れるということです。

3 よく見える位置から見せる

示範する先生と子どもたちの位置関係によっては、見せたいところが見えなかったり見えにくかったりすることがあります。
また、学習者によって見たい位置が違うので、一つの方向からではなく、いくつかの方向から見せたほうがよくわかるということもあります。
先生が子どもたちと対面だと、左右が逆になってわかりにくくなる場合もあるので気を付けましょう。

4 速い動きはゆっくりと

見せたい動きがもしも速い場合は、普通に見せたのではよくわからないことがあります。
例えばダンスの振り付けですが、速いダンスでは不慣れな子どもだと、パッとした見た目では判断ができません。
一つ一つを区切ってゆっくり見せてあげましょう。
自分ではゆっくりと見せられない場合には、今は一人一台端末の時代なので、お互いに撮りあってスロー再生をしてみるというのも有効です。

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5 見えにくい動きはダイナミックに!

見せたい動きが細かく微妙な場合は、オーバーアクションで誇張してやってみせるとわかりやすくなっています。
例えばマット運動の「とび前転」です。
子どもにしてみると前転ととび前転の違いがはっきり言ってわかりません。
ですから、とび前転をオーバーアクションでやって思い切り跳んでから回転しはじめましょう。
前転との違いを明らかにしてあげることで、子どもにとっては練習の目標にすることができます。

6 良くない動きと対比する

目標とする動きをはっきり理解させるには、初心者の多くは理想的な動きとそうでない動きの両方を見せて対比するとわかりやすくなります。
例えば陸上の「ハードル走」です。
ハードル走の得手不得手はインターバル、ハードリングで構成されていますが、それを明らかに悪い例で見せてあげましょう。
インターバルを3歩のところを10歩という小刻みで走るとか、ハードリングをハードルぎりぎりでまたぎ越すのではなく、思いっきりジャンプして跳び越えるとかすると悪い例としてはっきりと違いがわかります。

7 1回ではなく何回か見せる

今までの研究では、たった1回見せるだけあまり効果がなく、よくわかるまでに少なくとも数回は必要であると指摘されています。
子どもは何度も何度も「見せてください」と言ってきます。
それは一度見ただけでは脳に焼き付かないからです。
イメージするにはそれだけたくさんの示範が必要なのです。
ですが先生が何度も何度も見せるのは難しい場合があります。例えば鉄棒の前方支持回転なんて、何度も見せたら大変です。
だから先ほどにもあったように一人一台端末を使って動画を撮っておいてそれを見せるか、youtubeなどの力を借りて何度も再生できるようにしておくかということが有効です。

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8 トレーニングマスク



今ではコロナ禍なので、体育の授業をするときにもマスクをして授業を受けます。
運動量が増えれば増えるほどマスクをすることによって苦しさを感じてしまいます。
そんなときにおすすめなのが「ランナーマスク」です。
創業110余年の老舗サポーターメーカーが作るランニング向けマスクです。
こども用も含む3サイズ展開なので、あらゆる年齢層に合わせて使用できます。
体育の授業時はもちろん、呼吸しやすく、声も通りやすいので教室の授業でも安心して活用できます。
私自身もランニング中につけて走るのですが、苦しさがないのでご紹介させていただきます。
また、ランニングだけでなく普段使いでも呼吸がラクなのでおすすめです。


ランナーマスクのポイント
1.呼吸しやすい立体設計
2.前面内側メッシュで通気性抜群
3.ムレにくい快適仕様
4.特殊フィルターで飛沫拡散を防止
5.使って洗える優れた速乾性
6.UVカットでお肌を守る
7.リフレクターロゴがあり、ナイトランに最適
8.安心な国内生産

9 まとめ

先生はせっかく示範するのであれば子どもたちが理解しやすい方法を示したいですね。

1 どうしてうまく見せられない?
この答えは見るべき場所を適格に伝えていないから、間違えて見ているです。
ちゃんと課題はどこだから示範する場所の〇〇を見ていてという風には言えるはずです。

2 どこを見るのかはっきりさせる
具体的に見てほしいところを伝えたら、どの場所を見ればいいのかを伝えましょう。
伝えることも示範の一つです。

3 よく見える位置から見せる
せっかく示範をしたのに見ていないのでは意味がありませんね。
1方向だけでなく、いくつかの方面から見せることで学習者によって必要な情報を得ることができます。

4 速い動きはゆっくりと
示範する動きが速い場合には、ゆっくりとやってあげましょう。
また、自分がゆっくりできないものに関しては、タブレットやビデオで動画を撮ってスロー再生してみても有効です。

5 見えにくい動きはダイナミックに!
本来はそこまでやらないけれど、指導者と学習者という立場になったら動きはダイナミックにやってみましょう。
新たな発見があるかもしれません。

6 良くない動きと対比する
良い動きと良くない動きの両方を見せて、対比させると示範効果は高まります。

7 1回ではなく何回か見せる
何度も動きを見せた方が学習者は理解を深めます。
何度も見せてあげましょう。

以上が、示範についての注意点です。
的確な示範を見せていき、子どもたちの技能がどんどん伸びていってほしいですね。
的確な見せ方をよく知っているのは水族館にいるイルカたちです。
自分の一番かっこいい姿を見せてはたくさんの拍手をもらっています。
ただ、その際にも
「今からめちゃくちゃジャンプするよ」とか
「尾びれでボールをひっぱたくよ」とか
「お客さんに見えるところに移動するよ」とか
「時々ゆったりと泳ぐよ」とか
「ボールをひっぱたくときには思いっきりダイナミックに叩くよ」とか
「たまに失敗するけど演出だよ」とか
「お客さんのために何度も見せるよ」とかして見せてくれます。
このイルカの示範のおかげで水族館から帰る頃にはお客さんのほとんどがイルカショーを習得できています。
水族館のイルカのように的確な示範ができると、子どもたちの技能習得は・・・いかに・・・。

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