コロナ禍での体育でできることを考えよう!工夫一つで体育もすることができる!コロナ禍でもできる具体的な方法!

体育

コロナ禍での体育ってどうしたらいいのでしょうか?
体育の授業を持っている先生にとって常に考えていかなければいけないことです。
今回はコロナ禍での体育のやりようについて考えていきたいと思います。

1 そもそも体育ってやっていいの?

そもそも論で体育はやっていいのでしょうか?
スポーツ庁では

コロナ禍において、実技を含む体育、保健体育の授業において児童生徒の学びを保障するためには、基本的な感染症対策を徹底しながら指導の内容や方法を工夫することが大切です。

と言っています。
指導や内容を工夫すればやっていいのです。
ではどんなことに気をつけなければいけないのかを改めて考えてみましょう。

・三密を避け、ソーシャルディスタンスを確保する。
・共有物をできる限り避け、こまめな消毒をする。
・活動中は不必要に大声を出さないように指導する。
・授業後は手洗い、うがいを行うように指導する。
・活動人数や活動時間を考慮する。

このようなことが考えられます。
「いやいや・・・こんなことしてまで体育の授業なんてしたくないよ」
というのが本音でしょうか?
正直なところでは、今までのような体育の授業は絶対にできません。
でも「できないからやらない」というのはあまりに子どもたちに惨いのではないでしょうか。
「できないこと」を探すのではなく「今の状況でもできること」を探すことの方が大切です。
コロナ禍なんだから、いつもの体育よりも運動量が落ちても仕方ないです。
むしろ運動量が落ちて当然と思った方が良いでしょう。
感染予防をしておきながら、密にならないようにしておきながら、こまめに消毒をしておきながら、運動量を今までと同じは絶対にできません。
「この体育、子どもたちの運動量が落ちてますよ!」
と言われたら
「授業は会議室でやってるんじゃない!現場でやってるんだ!」
と言ってやりましょう。
今必要なことは、このコロナ禍の中で、ストレスが過剰にかかった子どもたちの心と体の開放の場所を提供することが大切です。
体育なんだから知識や技能などを教えることは必要です。
でも今一番必要なことは「できることをして体育を教える」ことです。
これで体育を奪ってしまったら、少しの運動量まで奪ってしまい、感染症にかかりやすくなります。
だから「そもそも体育はやっていいの?」の答えは「できることをやりましょう」です。
ニュースで見ましたが、小学生がリモートで体育の授業を自宅でやっていました。
そのニュースはストレッチですが、そういうできることを考えることが大切です。
しかし残念なことに
「リモートで体育の授業をやったときにどうやって評価をするのか」
という意見が出ていました。
子どもを正当に評価することは大切です。
もしもこのままリモートでの授業が続き、年度末まで続くのならどうやって評価をするのかを考えることが必要です。
でもニュースでは来週から対面授業と言っていました。
たった2週間のリモートで、できた体育はストレッチだけを評価する必要があるでしょうか。
今は評価のことを考えるよりも、子どもたちに体を意図的に動かさせ、ストレスを解消してあげることの方が先決だと思います。
「できることをやる」「その中で工夫する」ということが今の体育に必要なことなのだと思います。

2 世の中の矛盾をはねのけろ!

そんなことを言っても例えばどんなことができるのでしょうか?
体育は他の授業に比べれば子ども同士が近づくことが多くなる教科です。
現場の声からすると「現実的に子ども同士が近付かない体育なんて絶対にできない」ということでしょう。
私もそうに思います。
ただ、今の世の中は矛盾を言いながら、それをかいくぐりながらやらないとできないのです。
言っている方は矛盾を言っているということは百も承知でいるのだと信じています。
それでなければ、今回の東京オリンピック・パラリンピックだって開催されることはなかったでしょう。
「新型コロナを封じ込めたい」と言っておきながら「世界中から人を集めてオリンピックを開催」
矛盾以外の何物でもありません。
「新型コロナを封じ込めたいから緊急事態宣言」と言っておきながら「経済をなんとかしたい」
これも矛盾以外の何物でもありません。
普通なら優先順位の高い方が取られるのですが、今はどちらも優先順位が高くてどちらを取ったらいいのかわからないから、このようなことになってしまうのです。
だから体育でも
「感染症対策を徹底しながら指導」ということになるのです。
本当に感染症対策だけを取りたいのであれば「体育禁止」ということになるのです。
でも体育禁止にすることのリスクを考えるとどちらも取らざるを得ない。
逆に考えれば、子どもたちに対して、体育にはそれだけの力があるということなのです。

3 コロナ禍での体育具体例

ここで具体例を考えて行きたいと思います。
先ほど運動量が落ちても仕方ないということを話しました。
だから準備に時間がかかったとしても器具はできるだけ多く出しましょう。
ありったけ出す事をおすすめします。

フラフープやケンステップ

近くについつい寄ってしまう子がいる場合はフラフープやケンステップを置いて場所を決めてしまいましょう。
その後動いてしまったらそれはそれで仕方ないですが、話を聞く時やチームで話し合いをするときなどは、フラフープやケンステップの中に入ってソーシャルディスタンスです!

 

場の工夫とは

マット運動や跳び箱運動では、比較的マットや跳び箱が数がある場合が多いのですが、例えば走り高跳びで「高跳びの支柱とバーが2セットしかないんだ・・・」ということってありそうです。
そんなときにはどのような工夫が必要かというと、支柱だけではなくゴムを使ってバーの変わりにします。
そして支柱はカラーコーンにしたり、椅子にしたりします。
それだけで数が増えます。
そんなバーと支柱ではちゃんと計測できないと思う方もいるかもしれません。
でもこれらはあくまで練習用で計測用ではありません。
走り高跳びでは身につけるべき技能が「助走」「踏み切り」「空中姿勢」「着地」なので、それらを身につける場として作りましょう。
授業の最後に計測するときにはちゃんとしたバーと支柱が必要になります。
跳び箱では、もし数が足りないのであれば、ステージを跳び箱に見立てて跳び乗らせるという方法もあります。
工夫の仕方で場は増えていきます。

 

ボール運動ではパスができない?!

バスケットボールやソフトバレーボールでは子どもたちがパスをし合うことができないのでは?と思う先生もいると思います。
でも授業前に消毒をしていればそれはクリアだと思います。
そもそも学校に来ている時点で検温をして、朝、学校に入る前に消毒しているので、健康であるという前提です。
もし体育でのボール運動でパスができないのであれば、すべての教育活動にストップがかかるくらいです。
健康でウィルスを持っていない子ども同士がどれだけパスをしても感染はしないのです。
だからパスをしても大丈夫。

 

走る活動

体育には息切れをする活動がつきものです。
「マスクを外して体育するしかないのか」
ではありません。
あくまでマスクは着用のままです。
その中でできることをしましょう。
ただ、50m走をするときにマスクをしたままだと苦しいです。
だから走るときだけはマスクを外すという方法はあります。
走って呼吸が整ったらまたマスク着用です。
それに50m走のような活動は外なので、本当に苦しかったら、人から遠く離れた場所でマスクを外して呼吸を整えるという方法を獲る事ができます。

 

4 まとめ

今回はコロナ禍で体育の授業とどうやって付きあっていったらいいのかについて考えてみました。
コロナ禍だからなんでもなしにするというのも一つの方法ではありますが、子どもたちにとっても我慢の限界があります。
「体育なんてやりたくない」
と思っている子どもはいるとは思いますが、体を動かして心と体をリフレッシュさせるという意味でも体育というのはやるべき科目の一つであるのです。
授業をやる際、どのようなことに気をつけることが大切でしょうか。

・三密を避け、ソーシャルディスタンスを確保する。
・共有物をできる限り避け、こまめな消毒をする。
・活動中は不必要に大声を出さないように指導する。
・授業後は手洗い、うがいを行うように指導する。
・活動人数や活動時間を考慮する。

そのような中でどのような授業をすれば良いのかを考えてみました。
○ フラフープやケンステップを使ってソーシャルディスタンス
○ 場の工夫をしてたくさんの場を用意
○ ボール運動では消毒をしてパスも可能
○ 走る活動でも基本的にはマスクをするが、走るときは外す
工夫の仕方一つで体育の授業も実施することができます。
理想の体育は技能を身につけるために運動量をしっかり確保ですが、今はそれができません。
できないということを理解しながらできることをして、子どもたちに一つでも多くのことを伝えるのが良いことなのだと思います。
新しい生活様式としてソーシャルディスタンスが当たり前の世の中になりました。
クラスで移動するとき、集会で並ぶとき、教室で授業を受けるとき・・・など学校でも幅広くソーシャルディスタンスが保たれています。
でもなかなか新しいことなので身につくようで身につきません。
子どもたちなので特にそうです。
そんなときには少しだけ前からソーシャルディスタンスを保ってきた先人に話を聞くのが一番です。
「モアイ像」
です。
モアイ像はしっかりとソーシャルディスタンスを保ちながらイースター島でたたずんでいます。
コロナ禍よりも前からしっかりと保っていたので、どうやっていつもソーシャルディスタンスを保っているのかを教えてもらうのも良いと思います。
でも今は飛行機での移動も心配なので、リモートで行うことをおすすめします。

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