【低学年 体つくり運動指導案】友達のまねをして新しい技能を獲得する授業!「まねっこだいぼうけん」指導案公開!

体育

「低学年の体つくり運動ってなにをしたらいいんだろう?」
そんな思いで体つくりの授業をしていませんか?
実際に、どんなことをやればいいのかわからないでやることが多くなってしまいます。
今回は、体つくり運動の指導案を公開し、誰でも研究授業ができる内容をご紹介したいと思います。
しかも子どもたちが楽しみながら、いつのまにか技能を獲得しているといういいことばかりなので最後までご覧ください。


1 低学年の体つくり運動

子どもは遊びの中で運動技能を獲得しています。
昔からそうでした。
公園で友達と遊ぶ中でぶら下がったり、登ったり、つかんだり、投げたり、捕ったり・・・。
そして平衡感覚や柔軟性、持久力や瞬発力などなど、さまざまな力を身につけてきました。
ですが今の子たちはそういう経験が少なくなっています。
「最近の子は体力ないなぁ」
というのは実はそういうことで、単純に体力だけがないのではなく、上記のような力が落ちているから総括して
「体力がない」
という言葉を使っています。
そこで体つくり運動では、そんな遊びの中で身につけてきた運動技能を獲得させていきます。

2 まねっこだいぼうけん

今回ご紹介する「まねっこだいぼうけん」は、4人1組の構成になっています。
体育館に「とび箱」「ゴムを張ったもの」「マット」「フラフープを置いて静止」などの場をたくさん用意して、ステージをクリアしていく内容です。
4人で1列にやっていくので、先頭の子がやった動きをまったく同じに真似をして残り3人はクリアしていきます。
次のステージでは先頭を入れ替えて、後ろの3人が真似をしてクリアしていきます。
そのため、自分では思いつかなかった動きを真似をすることで獲得していくという内容です。
マットでは、前転という動きを授業では教えてはいないけれど、前の子がやったら見様見真似でやってみることによって
「こういう動きがあったんだ!」
という気づきにつながります。
そして試してみてできなくても技能獲得に近づきます。
また1つのステージをクリアしたあとに話し合いの時間を取れば、チームで回っているという意味を増してきます。
1人では気づけない動きや考え方が身につく、そんな体つくり運動の授業になっています。
下記に指導案を添付しておきますのでご確認ください。

3 児童を楽しませる工夫

あたかも本当の冒険のような、ゲーム性をもたせると子どもたちは夢中になります。
まず紙芝居を作ってみて、オリエンテーションのときに読み聞かせて、物語の中をぼうけんするという設定にすると良いでしょう。

【例】
ある平和な星「ムシムシ星」がありました。
虫たちの星です。
いろいろな虫がいましたが、みんなで仲良く暮らしていました。
しかし、ある日魔王が襲ってきて、ムシムシ星の宝である「光の玉」を奪ってしまったのです。
ムシムシ星を救うには光の玉を取り返さないといけません。
そこで立ち上がったのが「だんごむし」「かまきり」「バッタ」「チョウ」でした。
それぞれの力を使って、魔王の城に向かってぼうけんをはじめました。

一つの星を救うために「虫の力」を得て、魔王と戦うというストーリーをもたせることでより一層動きに特徴が出ます。
一つのステージをクリアするために「バッタ」の力を使ってとび箱を越えるということにすれば、とてもイメージが湧くと思います。
また、ステージ名も「毒の沼地」や「地獄への森」など、それっぽいネーミングにすることで雰囲気が高まります。
低学年ならば
「場の雰囲気作り」
「ストーリー性」
「仲間と力を合わせる」
という要素が加わっただけで盛り上がります。

まねっこだいぼうけん場の設定

今回ご紹介した場は4つ×2でしたが、平均台を付け加えたり、ロイター板だけを置いたりすることで運動量と運動技能が増えるので、学校の実態に合わせて増やしてみてください。
ステージが使える学校ならば、ステージも使った方が良いでしょうし、体育館に肋木があれば、使った方が良いでしょう。
中には天井からロープがぶら下がっている学校があれば、ぜひ使って見てください。

4 まとめ

今回は体つくり運動の指導案を公開し、誰でも研究授業ができる内容をご紹介しました。
体つくり運動はどんなことをやったらいいのかわからないということが多々あります。
今回ご紹介した授業は、体育が苦手な方でも代表授業ができるくらいの内容になっています。
しかも簡単にできるし、子どもたちは喜んでやるし、体力や技能がつくし、いいことづくめです。
やってみると子どもたちが自主的に主体的に取り組む姿が見えてくると思います。
「まねっこだいぼうけん」
子どもたちは自分一人では想像がつかないことでも、誰かをまねることで新しい技能を身につけます。
小さいうちはまずは模倣から、そしてひらめきへということを意識しながらやってみましょう。
以上が体つくり運動の指導案公開についてでした。
ただ、真似をするという動きは大人になっても大切な力です。
仕事で先輩の真似をする、スポーツでエースの真似をする、さまざまな場面で真似というのは力を発揮します。
そして子どものうちから真似が上手になると大人になってから「ものまねグランプリ」に出場できます。
ものまねグランプリで優勝することは、ものまね界にしたらM-1くらいのものですので、小さいうちから真似をしておいた方がよいと思います。
まずは「クレヨンしんちゃん」のまねからやってみると良いと思います。


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