人づきあいをしていて困ることってありませんか?
「なんか意見が合わない」
「なんか嫌われている気がする」
「なんか話が合わない」
気の合う人とだけ付き合えればいいのですが、そうもいきません。
学級でもすべての子どもたちが気の合う仲間というのはほとんどありません。
だからぶつかり合ったり、グループ・・・というか派閥ができたりしています。
世界中のすべての人を嫌いにならず、すべての人から嫌われないというのはみんなの願いです。
でも社会を生きていく上でそうも言っていられないのです。
「どうしても苦手な人がいる・・・」
と思ったときの考え方を今回は解説していきたいと思います。
1 嫌いな人の人数=自分が嫌われている人数
子どもの中には「俺、あいつのこと嫌いだから」とダイレクトに言う子がいます。
私が考えるところ「人は嫌っている人数分だけ人から嫌われている」と思います。
なのに「あいつのこと嫌い」と言っている子は、「自分は人からは嫌われていない」と思っています。
「自分はあいつのことを嫌っているけど、あいつは自分のことを嫌っていない」
とでも思っているのでしょう。
少なくとも自分が嫌っている人はあなたのことを嫌いです。
だから「自分の嫌いな人の人数=自分が嫌われている人数」です。
まず考えなければいけないことは「人から嫌われたくない人は、なるべく人を嫌わない」ということです。
「そんなことを言っても、好きじゃないんだから仕方ないでしょ!それでも好きになれってのか!」
と言われてしまうかもしれませんが、そうではありません。
好きになる必要はありません。
嫌いにならないことが重要です。
それってなにが違うの?
好きになるのは、好きになろうとしてなるものではないような気がします。
その人の言動や性格、人柄や仕事ぶり、そして考え方など、いろいろな面を見て好きだなぁと思うことです。
「よし!好きになろう!」
と心に決めて行動することではありません。
でも、嫌いにならないことは実はある程度できることです。
2 相手基準で考えない
誰かを嫌いになる人は相手基準で物事を考えています。
「あいつを見ているとムカつく」
「あいつと関わるとイライラする」
その「あいつ」を意識しすぎているのです。
教室や職場で「あいつ」がいるのは仕方がないのですが、その中で極力接点を減らすという方法はありませんか?
その人を見ていると嫌なことをしてしまうのだったら、見なければいい。
その人と関わりを持つからイライラしてしまうのだったら、関わりをできる限り減らせばいい。
そんなこと言ったって見えてくるし関わりを持ってしまう。
わかります。
でもその教室や職場にはたった2人きりですか?
あなたの気の合う仲間、好きな友だちはいませんか?
嫌いな人のために時間を費やすよりも、好きな友だちのために時間を費やしませんか?
嫌いな人を考えるために時間を使うなら、好きな友だちを考えるために時間を使いませんか?
そうすればきっと今よりも関わりが減ってくると思います。
残念ながらあなたの嫌いな人に「自分好みに変わってくれ!」と言ってもかなり困難です。
そもそもいろいろなことで気が合わないから嫌いになっているのだから根本的に合わないのです。
そして相手には相手の正義があって行動しているのです。
むしろ相手にとっては「おまえが直せよ!」くらいに思っているかもしれません。
じゃあ、変えるべきは相手ではなく・・・?
そう、自分です。
嫌いな人と関わって嫌な思いをしているのは自分です。
好きな人と関わって幸せな思いをしているのも自分です。
どちらかを自由に選択する権利を持っているのは自分なのだから、自分が変わるのが手っ取り早いのです。
3 自分基準で考える
何かあったときに変えるのはいつも自分の方がいいと思います。
これは「自分が我慢して辛い思いをしましょう」ということではありません。
そして「それをしている自分を責めましょう」ということでもありません。
「自分の考え方を変えるだけで好きな友だちと付き合えばいいし、好きな仕事をできる」と意識を変えることができます。
もしも人間関係で悩んでいるのだったら、その付き合いをやめることができるのは自分です。
もしも会社で認めてもらえないのなら、その会社を辞めて違う場所に行くことができるのも自分です。
そんな簡単にことは進まないと思うかもしれませんが、それらに苦しんでいても、選択しないのというのも自分なのです。
「相手は変えられないけれど、自分は変えられる」という考えをもっていた方が気が楽かもしれません。
4 まとめ
人付き合いで悩んでしまうことってよくあります。
それで人を嫌いになるというのはあまりオススメできません。
なぜなら嫌いな人の分だけ自分は嫌われているからです。
嫌いな人の人数=嫌われている人数
なのです。
だったらどうしたらよいのか。
相手を変えるのはとても難しいのです。
相手は相手の正義のもと行動しているからです。
だったら気の合わない人とは付き合わないという自分を選ぶ必要があります。
相手基準ではなく自分基準で考えると気が楽になります。
自分次第でいろいろなことを変えることができて幸せになれるのってすごいことじゃないですか?
だから相手ではなく自分を変える意識をもってみましょう。
注意していただきたいのは、自分を変えて相手に合わせるということではありません。
自分を変えて好きな人や気の合う人との時間に多くを費やすということです。
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