軽くジョギングをしているのに、跳ねるように走っている人を見かけたことはないですか？
速く走れなくてもいいから、かっこよく走りたいなぁって思いますよね。
走るフォームってかけ算九九と同じで、覚えて練習すれば身に付くんです。
今回はそんな「フォーム」に視点をあてて解説したいと思います。
１ 正しいフォームってあるの？
正しいフォームという概念はとても難しいのですが、私はあると思います。
ただ数学の公式とは違うので、絶対的な正解があるわけではないし、これさえできれば絶対に速く走れるということではないのでご了承ください。
あくまで一般的なフォームを身に付けるためのアドバイスとしてお聞きいただければと思います。
さて、オリンピックに出るような陸上選手はだいたい同じようなフォームで走ります。
なぜ同じようなフォームなのでしょうか。
これはやはり理にかなっているからでしょう。
極端に違う走り方をしていて、それがものすごく速いのだったらきっとみんな取り入れています。
でも長い年月をかけて人類が手に入れた走り方は、きっと「あの形」なのでしょう。
「あの形」を細かく見ていくと、かっこいいフォームを手に入れるポイントがわかってきます。
２ 極端に悪い走りを知る
「極端に悪い走り」で想像できるのはありますか？
私なら手足を全く曲げずにピンっ！と伸ばして走ります。
それで走るとかなりの不自由さを知ると思います。
「きっともっと膝を曲げられればなぁ」とか「肘を曲げて走れればなぁ」とか感じるはずです。
そこにかっこよく走るフォームのコツが隠されています。
「極端に悪い走り」というのは「極端に走りにくいフォーム」になります。
３ 腕振りは大きく
肘は曲げて走った方がいいということを知りました。
でもいったいどれくらい曲げたらいいの？
目安は９０度です。
両腕ともに９０度曲げて大きく振りましょう。
前に振る時には指先が目線に入るくらい。
後ろに振る時には９０度に曲げた肘が肩の高さになるくらいまでです。
後ろに振る時にはかなり窮屈さを感じるかもしれませんが、これくらい大きく振ることがかっこいいフォームとなります。
ちょっと上半身だけ試してみてください。
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４ 足振りは突き出し
足はかかとがお尻に近づくように曲げます。
そしてかかとがお尻に付きそうになったら膝から前に突き出します。
そうすると次の足の出番になるので、足を大きくふみかえます。
大きな歩幅が大切です。
小さい歩幅は動きを小さくします。
膝を曲げないで走るような感じになってしまいますのでやめましょう。
５ 目線
目線はまっすぐ前を向きます。
下は見ません。
ゴールよりも遠くを見て走りましょう。
ゴールしてもすぐに止まらないのですから、目指すはゴールよりも先です。
６ 連動
上半身の腕の振りが上手になり、下半身の足上げが上手になっても、それらが連動しないとかっこよく走れません。
歩きながら右手が前のときには左足が前、左手が前のときには右足が前という感じで移動してみましょう。
歩きが上手になったらジョギング、そして全力へとスピードを変えていきます。
できないものをいきなりハイスピードでやるからできないのです。
ゆっくりで大丈夫、きっとできます。
７ まとめ
かっこよく走るにはかっこいいフォームがあります。
① 肘は９０度で前後に大きく振る。
② 足はかかとがお尻に付くくらい近づけて、膝から前に突き出します。
③ 目線は遠くを見て下を見ません。
④ 上半身と下半身をしっかり連動させましょう。
まずは歩きながらでもいいので試してみましょう。
ゆっくりでもかっこいいです。
できるようになってからスピードを上げます。
かけ算九九が言えないのに、覚えていないのに、速く言うことなんてできないです。
それと同じ。
ゆっくりでも確実にできた方がいいに決まっています。
かけ算も走りも速く言えたり走れたらそれはいいけど、ゆっくりでも確実にできることがかっこいい。
そこまでできた自分の走りに自信をもちましょう。
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