【運動神経×子ども】学校体育における運動の善し悪しは幼少期が決める!

体育

子どものときから運動で何をやらせても上手な子っていませんか?
クラスに1人や2人はそういう存在って実際にいます。
そういう子ってどうしてなんでもできるのでしょうか。
今回は、運動場面で何をやらせてもできちゃう子について考えて行きたいと思います。
最後まで読んでいただくと「運動が苦手だけど自分もやりようによってはできるかもしれない」と思えるかもしれません。


1 運動神経は先天的なもの?!

これの答えは「NO!」です。
子どもが運動が得意ではないというのは親の遺伝でも先天的なものでもありません。
経験の差です。
親が運動が苦手だとあまり経験させておらず、そのせいでできないということが大きな要因となっています。
例えば鉄棒の逆上がり一つとっても、親である自分自身が鉄棒は苦手だし逆上がりができないから、もしくはできることはできるけどあんまり鉄棒って好きじゃないからとなると子どもの経験数は圧倒的に減ります。
逆上がりは座学でどれだけ勉強してもできるようになるものではありません。
鉄棒から落っこちたら危ないからやらせないとか、手にまめをつくったらかわいそうだからやらせないとなるとおのずとできない子が育ちます。
経験させないということが良いとか悪いということではなく、遺伝や先天的にできないわけではないということです。

こちらのブログで詳しく解説していますのでご覧ください。

2 運動カンの良い子

「何をやらせてもできてしまう運動カンの良い子というのは実際に存在するんだから、やっぱり運動神経には先天的な能力があるんじゃない?」
と思うかもしれません。
でもやっぱりそうではありません。
小学校に上がる6歳までのあいだに、体育の時間にやる運動と同じような動きを経験してきただけの話です。
「走る」「跳ぶ」「投げる」などのいろいろなパターンの動きを小さい頃から経験していることによって、学ぶ前に脳が動きを覚えています。
そしていざ小学校で使う場面になったときに、脳の中に蓄積されていた動きを上手に引き出して使っているだけの話です。
もともと素質があったから逆上がりができたのではなく、もともと素質があったからマット運動が上手なのではないということです。
「そんなこと言っても小さい頃にいろいろ経験してきたのにできないよ?」
という子もいるかもしれません。
それは動きを脳に蓄積させたのですが、上手に引き出してくれていないという理由です。
人は脳に記憶させることよりも、それを引き出すことに困難があると言われています。
定着したものは考えもしないで脳がどんどん引き出してくれますが、そうでないものは引き出すのに時間がかかります。
あの動きやったことがあるけど・・・というのは定着される前にやめてしまったのです。

 

子どもの中にはプロ野球選手やプロサッカー選手に憧れをもつ子もいます。
でも途中で「こんなはずじゃなかった」と思ってしまうのは、過程を見ていないからです。
子どもはどうしても活躍するその瞬間のプロ選手を見てしまいます。
でも野球のプロになるような選手で全く努力もしないで、遊びで野球をやる子どもと同じ程度にバットとグローブをもって練習している選手はいないと思います。
人よりも努力を積み重ねてきたからあのような活躍に繋がっています。
途中でやめてしまってできない大人に限って
「遺伝的に運動オンチなんです」
と言ってしまうのは、努力をしてきませんでしたというのと同じになってしまいます。
練習をすれば誰でもどんなスポーツでも必ずできるようになるということを忘れてはいけません。
じゃあ、誰でもプロになれるのか?!という疑問をもつ方もいるかもしれませんが、そうではありません。
そのスポーツの技能を身に付けることができるということです。
「技能を身に付ける」と「プロになる」は「=(イコール)」ではありません。

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3 失敗をしてみる

なにかの経験が少ない子どもは失敗を極端に恐れます。
それは運動に限ったことではありません。
たとえば算数の授業で発表をしなければいけないけれど、間違えてしまうかもしれないから答えない。
という子ってけっこういます。
でもその「間違えた」というのは失敗でしょうか?
小学生・中学生・高校生と間違えを恐れて発表を回避していたとして、人生を決める就職試験のときにはじめて発表をして間違えた・・・。
致命傷になります。
子どものうちはたくさんの失敗という経験を積むことが大切です。
「逆上がりで落っこちたら危ないからやらせない」というのも同じです。
逆上がりをする場面は大人ではあまりないかもしれません。
でもその力の使い方とか、筋力とか、努力という経験とか、鉄棒から安全に落ちたとか・・・その無数の経験って大切なのです。
それらの経験をさせるのとさせないのでは、子ども同士で大きな違いができて当然です。
これをすると失敗するのか、今の自分の力はこれくらいかという経験は大きな糧となります。

4 大人でもできるの?

では大人でも運動技能は身に付くのでしょうか。
「いまさら逆上がりなんてできないでしょ~?!大人なんだよ?!」
その答えは「YES!」です。
つまりできるということです。
逆上がりとか逆立ちとかは子どもがするもので大人になったらできないというのは迷信です。
ではなぜ子どもの方ができやすいのか?
それは子どもの方が体が軽いとか、子どもの方が体の重みに対して筋力が付いているとか、大人になってお腹がでてきちゃったなぁとか様々な要因が重なって子どもよりもできにくくなっているという話です。
でも大人はもうできないというのは違います。
マラソンの市民ランナーでも、高校まで部活を一度もやったことないのに、大人になって始めたランニングでフルマラソンを3時間切って走る人だっています。
おじいちゃんになってマットのバク転をしてしまう方だっています。
だから実は、できるかできないかではなく、やるかやらないかの違いということだったんです。

5 まとめ

今回は運動で何をやらせてもできてしまう子について考えてみました。
何をやらせてもできてしまう子は、遺伝や先天的にできるのではありません。
小さいうちからその経験をしてきたということです。
たくさんの経験が脳に蓄積され、その運動をするときに必要な記憶を上手に引き出しているのです。
だからたくさんの経験をさせてあげましょう。
子どもの中にも親にも、落ちたら危ないから鉄棒をさせないとか、手にまめができたら痛いからさせないという場合があります。
でもそれは経験の場を失うのです。
「鉄棒なんてできなくて別にいいもん」という話ではなく、鉄棒をすることで身に付く筋力も体の使い方も、努力という経験もすべてをさせていないのです。
大人になったら子どものように新規に新しい運動は身に付かないと思っている方もいますが、そうではありません。
筋力の衰えとか、体力の衰えで時間がかかるだけで、できるようにならないというのは全くの迷信です。
経験をさせることは子どもの未来を開くカギです。
そのカギをたくさん持たせてあげるのか、数個だけ持たせるのかは周囲の大人次第です。
子どもにはたくさんの扉を開くカギをもたせてあげたいものです。


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