【サプリメント×子ども】子どもがサプリメントを摂取するとどうなる?

スポーツ&運動

大人になると日々の生活の中でついつい栄養補助食品(サプリメント)を使用してしまうことってありませんか?
食事でとりにくい栄養素が簡単にとれるように開発されたものなので、とても便利です。
そんなサプリメントって子どももとっていいのでしょうか?
今回は子どもがサプリメントを取った方が強くなれるのか?なれないのか?について解説したいと思います。


1 サプリメントの過剰摂取

健康障害をもたらすリスクがないとみなされる習慣的な摂取量の上限値を「耐容上限量」と示されています。
耐容上限量を越える摂取は、通常の食品を摂取している範囲では起こることはありません。
ですが、サプリメントや栄養剤の多量摂取をすれば脂溶性ビタミンやミネラル類の耐容上限量を越えた過剰摂取が容易となり、過剰症を引き起こす危険が高まります。
栄養素の必要量が増加するスポーツ選手といえども、過剰摂取は健康維持をする上で避けなければいけません。

2 子どものサプリメント

例えば貧血予防をしたい子どもが「鉄分のサプリメント」かあるいは「複数のミネラルを含むマルチミネラルサプリメント」を使用するケースで考えてみます。
鉄分の耐容上限量
小学生が男女とも35mg
中学生は男女ともに50mg
高校生になると女子は40mg
となっています。
肉や魚に多く含まれる鉄分ですが、パッとイメージできるのはレバーでしょうか。
でもレバーなんて通常の食事であまり食べませんよね。
だからついついサプリメントと考えてしまう方もいるのかもしれません。
サプリメントには「一日3~5粒が目安」となどと書いてあります。
その量をそのまま飲むと、実は簡単に耐容上限量を越えてしまう商品もあります。
大人でももちろん過剰摂取をすると健康障害を引き起こします。
子どもは成人よりも体が小さいため、過剰摂取をするとより一層深刻な健康を害してしまう場合があるので注意が必要です。

3 サプリメントとドーピング

通常の食品を摂取することによって、ドーピング検査で陽性になる可能性は極めて低いと考えられます。
オリンピック等の世界大会では、期間中の食事には本当に気をつかうそうです。
選手本人のチームが出してくれたものしか口にしないというのもよく聞く話です。
食事ではドーピング検査で陽性になる可能性は極めて低いのですが、薬はもちろんですがサプリメントを摂取することで陽性の可能性はあります。
サプリメントや栄養剤の中には、ドーピング禁止薬物や体内に入ってから非合法的な物質に変化する物質が混入している恐れがあります。
食事の中にサプリメントが混入していると、ドーピング検査で陽性になってしまい、4年間の努力が水の泡になってしまうという話も良く聞きます。
そういった面でもスポーツで選手を目指している子どもにサプリメントを服用させるのは心の面でもあまり良いとはされません。
今回の東京オリンピックでドーピング検査で陽性者が出てしまいメダルはく奪などがないことを願います。
それは子どもたちに夢を与える場だからです。
サプリメントに頼って体を作るのではなく、なにで体を作れば良いのでしょうか?

4 子どもにはサプリメントではなく食育

子どもに必要なエネルギーはサプリメントではなく、食事から摂取することがもっとも必要なことです。
食事にはたくさんの栄養が含まれています。
学校の保健や家庭科の授業でも、健康のために必要なことは「食事」「運動」「休養」と教えているくらいです。
3本柱の1本を担っているのですから、食事は人間にとって欠かせないものなのです。
今の子どもはやれダイエットだ、やれ痩せたいだと気にして、食事を取ろうとしない子もいます。
でも、本当に痩せたかったり健康的に過ごしたいのであれば、三食適量を摂る事が一番であることをちゃんと知ってもらいたいです。
体重や体調の変化にも注意しながら食事をすることを理解させていきたいです。

5 まとめ

今回はサプリメントについて考えてみました。
大人は栄養補助としてサプリメントを適量摂取する事はむしろ必要なことかもしれません。
もちろん食事ですべて補えれば摂らない方が望ましいです。
ただ、耐容上限量を越して摂取することは大人であっても大変危険なことです。
「サプリメントは薬ではないから大丈夫!」
ではありません。
サプリメントも過剰摂取をすると健康を害することになりますので気をつけましょう。
また、子どもはその過剰摂取がより深刻となっています。
だから、子どものうちは「これくらいならサプリメントを摂取していい」ということを考えるより、食事で栄養やエネルギーを補給することの方が大切です。
子どものうちはサプリメントよりも食育が大切です。
どんなものでも過剰摂取というのはよくないものです。
アンパンマンにあんこを過剰摂取させると「薄皮あんぱんマン」になり、さらに過剰摂取させると「あんこの塊マン」になってしまい、町を救うどころではなくなってしまいます。
だから、何事もほどほどが大切ということです。


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