【学校教育×子どもの体力向上】子どもの体力低下の理由とその対策!

教育

子どもの体力低下がずっと叫ばれている。
多くの調査でそれは実証済みだ。
しかし、知っていながらも現場ではなかなか手が入らない。
それはなぜなのか?
今回は子どもの体力低下の理由と対策について解説します。


1 体力低下の理由

① 学力重視

子どもの体力低下の一つ目の理由は「学力重視」という考え方です。
教育現場でよく聞くのは、「運動ができるよりも勉強ができた方がいい」という声です。
研修でも国語や算数、道徳などのさまざまな教科で行われてきていますが、体育を取り上げて研修をしている学校は多くありません。
それはやはり学力の方が伸ばす意味があるからなのでしょう。
将来、跳び箱やハードル走が上手なことよりも、読み書き計算がしっかりできることの方が重要だからです。
確かにそうでしょう。
どれだけハードル走が上手でも、会社では大して役に立ちません。
それよりも資料を作成する能力、資料を読み取る能力、資料を説明する能力の方が仕事としては役に立ちます。
となると、体力というのはやはり必要ではなくなるのでしょうか。
違います。
それら資料を作成したり、読み取ったり、説明するためには体力が必要です。
何をするにも体力が必要となるのです。
人間のすべての行動における基盤は体力です。
ハードル走ができなくても別にいいです。
跳び箱やマットができなくても別にいいです。
でも、どうしたら体力を維持できるか、どうしたら体力を向上させることができるのかを知っているということは大きな財産です。
しかし、世の中も学校も体力よりも学力を伸ばすことの方が意味があると判断しています。
そうではなく「学力も体力も同じように必要だから、どちらも大切にしましょうよ!」というのが私の考えです。
体力が低下してしまう理由として「学力重視」が一つあげられます。

② そもそも体力を向上させる術を知らない

体育というのは特殊な教科です。
技能教科というのは、どのように導入をして、どのような展開をして、どのようにして終えるのか、いまいち知られていません。
マットを並べて「やってみろ~」という授業や、サッカーボールを渡して「試合してみろ~」という授業が今でも主流です。
どうしてそうなってしまうのか?
それは、体育が特殊教科な上に研修をしないからです。
体力を向上させるための授業というのをそもそも知らない教職員が多いのが現状です。
「やってみろ~」では体力は向上しません。
技能を身に付けるための授業展開や体力を向上させるための授業展開を準備して、さらにそれらを身に付ける場を用意して初めて体育の授業が成り立ちます。
体力向上を軽視する現場が、体力向上のための授業を知らないのですから、子どもの体力は落ちて当然です。

2 体力向上のための対策

「最近の子どもは転んだだけで骨折するんだよね」というフレーズはよく聞きます。
それは骨が弱くなっているという理由もあるのかもしれませんが、「転んだときに手を出すこと」を知らないからです。
大人がそれらを教えていかなければいけないのです。
転ぶ経験をしてこないから転んだときに怪我をします。
わざわざ転ぶのは怖いし痛いです。
でも、マット運動などではそれらを疑似的に体験することができます。
しかも安全に。
低学年のうちからマットの上をころころ転がってみたり、マットの上で倒れてみたりして倒れたときにどうすれば痛さを軽減させられるかを身をもって体験させてあげましょう。
そして、体力向上のために一番は「遊ぶ」です。
この「遊ぶ」というのはテレビゲームをしたりカードゲームをしたりする遊びではなく、体を動かして遊ぶという意味です。
いつの時代も運動技能の獲得は遊びの中からです。
川に向かって水切りをしたという遊びは、投運動の技能習得に役立ちます。
おにごっこは走の運動に役立ちます。
おにごっこをジャングルジムの上で行えば、バランス感覚が養われます。
遊びを嫌がる子どもはそれほど多くありません。
運動が嫌いという子でも、やり始めてしまえば楽しむものです。
投げ方を教え込むのではなく、自然に身についているということが重要です。
そうしておくと自分で体力を向上させるための手段も身に付きます。

3 まとめ

子どもの体力低下には2つの理由がある。
① 学力重視
② そもそも体力を向上させる術を知らない
これらに対する手段は
① とにかく遊ばせる
② 簡単でもいいから授業に体力が向上しそうなプログラムを一つ入れてみる。
これらのことを踏まえて、身近な子どもたちの体力を育ててあげましょう。



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