人はついついマイナス思考でものを考えてしまいます。
こんなことを書いている私自身も大変なマイナス思考です。
「はぁ、今日も良いことなかったなぁ」なんて思うことはあるのですが、そんなときどうしたらいいのか。
今回は、マイナス思考になりすぎたときの対処法を一緒に考えていきたいと思います。
1 無意識なマイナス思考
人はどんなときに「自分は不幸」だと感じるでしょうか。
仕事の失敗、挫折、病気、事故、失恋・・・不幸を感じる出来事は無数にあります。
もちろんですが、人はわざわざ自分から不幸になろうとはしません。
でも、人の心は意識と無意識の二つの心からできていて、どちらかというと不幸と感じるマイナス思考は無意識の中にあります。
人は表面では幸せになりたいと願っているし、幸せになろうと懸命に努力もしています。
ですが、それを無意識に阻止しようとしているマイナス思考がいるのです。
例えば大きな仕事を任されて「よし!頑張ってみんなに力を見せつけてやろう!」と思う反面「失敗したらどうしよう」というマイナス思考が付いて回ることってありませんか?
例えば大好きな人と付き合うことになって「幸せいっぱいだ!」と思う反面「別れることになったらどうしよう」というマイナス思考が付いて回ることもありませんか?
ちょっとでも油断しているとマイナス思考に心を乗っ取られてしまいそうになるわけです。
2 マイナス思考ではなくプラス思考を数える
マイナス思考は無意識のうちに動き出す厄介者です。
でもそれを知っている人は
「今抱えているこの不安は、無意識からきているマイナス思考」
ということを理解しています。
だからこそ、マイナス思考をコントロールすることができるのです。
仕事で大きなミスをして大変落ち込んでいるとします。
「あぁ、なんでこんなことになったんだろう、今日は本当に良いことないなぁ・・・」
と思うことってよくあります。
でも考えてみてください。
朝起きてから夜寝るまでの時間に一つも良いことがなかったわけではないのです。
「今朝は晴れてて気持ちいいなぁ」
「今朝のトイレすっごくすっきりした」
「ランチが美味しかった」
「嫌なことがあったけどそれを友だちに聞いてもらって話ができた」
「お風呂にゆっくり入れた」
などなど、小さな幸せって数えだせばキリがないくらいあるはずです。
もちろん小さな不幸も数えだせばたくさんあると思いますが・・・。
でも不幸を数えるのではなく、幸福を数えましょう。
仕事で失敗したという大きな不幸をたくさんの小さな幸福で相殺していくのです。
じゃあ、どれくらい相殺できたら幸せになるの?
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3 幸せの満足度
幸せは自分の中の満足度によって変わってきます。
満足度が0よりも多ければ幸せ、0よりも少なければ不幸と人は考えます。
先に書いた通り、大きな不幸も小さな幸せの集合体には勝てません。
あなたは「無意識のうちに自分の心はマイナス思考を作り出している」ということを知っているので、そのことに気づいたときにマイナス思考をストップさせて、小さな幸せを探し出せばいいのです。
「そんなこと言ったって嫌なことは忘れられない・・・。」
「嫌なことが頭から離れなくて困る」
「こんなときにプラスなことなんて考えられない」
という言葉をよく聞きます。
それがマイナス思考の厄介なところです。
無意識ですから、何も考えていないと嫌なことを思い出してくるのです。
だから意識して幸せなことを考えるより太刀打ちする方法はありません。
辛くてプラスなことを考えられないのであれば、そのマイナスな状態がただただ続くだけのことです。
マイナスな状態でいるのを選ぶのか、つらくてもプラスな状態を考えるのか。
嫌なことを忘れるましょうと言っているわけではなく、無意識に考えているマイナス思考を意識してプラス思考でかき消すということです。
4 幸福の七か条
私の大好きな漫画家の水木しげるさんが言った「幸福の七か条」です。
成功や栄誉や勝ち負けを目的に、ことを行ってはいけない。
「豊かで、恵まれた日本であるにもかかわらず、現代には悲壮な顔をして歩いている人が多すぎる。それは成功や栄誉という亡霊に憑りつかれているから。成功するにこしたことはないが、成功なんて時の運。成功しなくてもいい。全身全霊で打ち込める事を探しなさい。」
第二条
しないでいられないことをし続けなさい。
「成功しなくても楽しめること。それは『しないではいられないこと』。打ち込めるものを真剣に探しても見つからない、という人は多いと思います。大切なのは好奇心。」
第三条
他人との比較ではない、あくまで自分の楽しさを追求すべし。
「自分の好きなことに専念するためなら、周囲の目や評判を気にして『世間のルール』に合わせようとしてはいけない。」
第四条
好きの力を信じる。
「好きだからこそ、歩いていける。好きだからこそ熱中できる。」
第五条
才能と収入は別、努力は人を裏切ると心得よ。
「好きの力を信じ、しないではいられないことをし続けていれば、努力すら楽しい。努力そのものが喜びに満ちている。」
第六条
怠け者になりなさい。
「努力に結果はなかなか追いつかない。続けるためには時々怠け、迷った時には立ち止まる。」
第七条
目に見えない世界を信じる。
「この世には物質的な価値観ではとらえきれないものがあり、それこそがひとの心を豊かにしてくれる。ものごとは心で見なくてはよく見えない。本当に大切なことは、目には見えない。」
幸福になれそうな言葉たちです。
5 まとめ
「今日も良いことなかったなぁ・・・」というときには、無意識に働くマイナス思考が心を支配している状態です。
大きな不幸もたくさんの小さな幸せによってかき消してあげましょう。
どんなに小さなことでもいいんです。
「今朝は晴れてて気持ちいいなぁ」
「今朝のトイレすっごくすっきりした」
「ランチが美味しかった」
「嫌なことがあったけどそれを友だちに聞いてもらって話ができた」
「お風呂にゆっくり入れた」
なにも考えていないときには勝手に動き出すマイナス思考を食い止めるために意識してプラス思考を働かせましょう。
幸せは自分の満足度によって決まります。
0の状態よりも満足して一日を終えられるように小さな幸せをたくさん見つけましょう。
ちなみに私は極端なマイナス思考の持ち主です。
だからこそ、今回お伝えできることがありました。
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