体力をつけたり、技能を習得したり、パフォーマンスを上げたりするのに継続力というのは必要不可欠です。
以前、継続力について解説しました。
今回は運動を続ける力である「持久力」について解説したいと思います。
最後まで読んでいただくと、本当の持久力のことを知って、効率よく運動をすることができるようになるかもしれません。
1 2つの持久力
持久力というのは運動を長く続けることのできる体力のことです。
大きく分けて、「筋持久力」と「全身持久力」に分けられます。
持久力と聞くと、だいたいは「全身持久力」をさしてしまうし、そうに思っていますが他にもあるんです。
そんな2つの持久力についてお話します。
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2 全身持久力
全身持久力とは、多くの筋肉が同時に働いて、長い時間運動を続ける能力のことです。
全身持久力は身長が一番よく伸びる時期から発達するので、中学からあとは持久力を鍛えるのに最適の時期です。
全身持久力には、筋肉自体に物質を分解・合成する力とともに、呼吸・循環器系の内臓(肺、心臓、血管など)の働きが大きく関わっています。
ですから、全身持久力を高めるためには、栄養をしっかりとって運動をして、よい筋肉をつけるとともに、呼吸・循環器系を健康で、働きのよい状態に保たなければいけません。
肺や心臓、血管などの呼吸・循環器系機能を高めるためには、有酸素運動とよばれる運動が向いています。
有酸素運動として代表的なスポーツは長距離走や水泳です。しかし、短距離走や重量挙げのように短時間しか続けられない種目以外は、ほとんどのスポーツが有酸素運動です。、
有酸素運動をしながら、その中でダッシュしたり、ジャンプしたりという無酸素運動も行っているのです。
バスケットボールではゆっくりと走り続けていることもあるのですが、突如ダッシュをして、突如ジャンプをしてを繰り返します。
でもトータルすると有酸素運動と言えるのです。
歩くことや家事などの日常の活動もすべて有酸素運動です。
「歩くことや家事が有酸素運動なのに全然痩せない!」
と思う方もいるかもしれません。
それは負荷の問題です。
負荷が弱ければどれだけ家事をしても痩せることはないのです。
3 筋持久力
筋持久力は部分的な筋肉を動かし続ける力で、その筋肉が疲労せずに運動などを続けることができる能力を表します。
例えば、鉄棒で懸垂を何回もできる人でも、続けているとだんだん力が出なくなります。
これは筋肉が疲労するからです。
重いものを上げ下げするような筋肉を動かし続けたときの力を「動的筋持久力」といいます。
重いものを上げたまま保つなどの力を「静的筋持久力」といいます。
体操の選手が涼しい顔で鉄棒やつり輪、あん馬をやっていますが、筋肉に相当なダメージを受けながら演技をしているのです。
個人総合で上位でい続けるというのは相当な筋持久力をもっていることになります。
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4 筋肉がエネルギーをつくっている
筋肉を動かすエネルギーは、筋肉内のアデノシン三リン酸(ATP)という物質を分解して作られます。
しかし、筋肉内のATPは量に限りがあるので、分解してしまったものをまたATPにもどさなければいけません。
このATPの合成に必要なエネルギーは、次の3つの方法でつくられます。
つまり、体を動かしているエネルギーは筋肉によってつくられていて、それぞれの用途によってつくりかたが違うのです。
血液中の糖(ブドウ糖やグリコーゲン)を、酸素が十分にある状態で分解してエネルギーをつくります。
ジョギングなど、きつくない運動を長く続けるときに用いています。
② 乳酸性(無酸素性)
血液や筋肉にある糖分を、酸素が不足する状態で分解してエネルギーをつくります。
乳酸系のエネルギーを使う代表的な運動は400m走です。
③ 非乳酸性(無酸素性)
酸素がほどんどない状態で、筋肉内にあるクレアチンリン酸を使ってエネルギーをつくります。
短距離走のスタートダッシュなど8~10秒以内の強い運動をするときに餅います。
5 まとめ
運動を続けるためには持久力が必要不可欠です。
90分戦うサッカーで1分しか走れません・・・と言ったらなかなか試合での起用は難しくなります。
90分間走れて始めて試合起用に繋がってきます。
そんな走れるという持久力は大きく分けて2つあります。
1つは「筋持久力」です。
筋持久力は部分的な筋肉を動かし続ける力で、その筋肉が疲労せずに運動などを続けることができる能力を表しています。
体操選手があん馬で見事な演技をしている中で、実は相当な筋肉を使っていて、バーを握り続けているのです。
もう1つは「全身持久力」です。
多くの筋肉が同時に働いて、長い時間運動を続ける能力のことを表します。
バスケットボールでは、ゆっくりと走る場面もありますが、突如ダッシュして、突如ジャンプしてを繰り返します。
そのような無酸素運動も行っているのですが、それらも含めて有酸素運動と言います。
だから全身持久力と筋持久力を別々で使っているのではなく、スポーツをしているときには両方を上手に長く使うことによって、良いパフォーマンスを保っています。
体を動かすためのエネルギーは筋肉によってつくられています。
そんなエネルギーは用途によって使い分けられています。
血液中の糖(ブドウ糖やグリコーゲン)を、酸素が十分にある状態で分解してエネルギーをつくります。
ジョギングなど、きつくない運動を長く続けるときに用いています。
② 乳酸性(無酸素性)
血液や筋肉にある糖分を、酸素が不足する状態で分解してエネルギーをつくります。
乳酸系のエネルギーを使う代表的な運動は400m走です。
③ 非乳酸性(無酸素性)
酸素がほどんどない状態で、筋肉内にあるクレアチンリン酸を使ってエネルギーをつくります。
短距離走のスタートダッシュなど8~10秒以内の強い運動をするときに餅います。
1試合をするときに3試合分の持久力があるチームは脅威です。
1試合目後半になっても動きが変わらないのですから。
持久力があるというだけで、それだけで強いのです。
無尽蔵のスタミナと言えば日本人の誰もが知っているあの人、大人気漫画「スラムダンク」で登場したスッポンディフェンスで有名の我慢の男「一之倉聡」です。
相手に張り付いてスタミナを削っていく姿は圧巻です。
スタミナがあるというのは本当に相手にとっては脅威なのです。
そしてもう一人忘れてはいけないのが、やはり日本人の誰もが知っている、キックボクサーの「アルビアール・リマ選手」です。
国籍カーボベルデ出身ということで、日本人には最もなじみ深い国の一つですが、やはり持久力があるというのは試合を優位に進めるのに必要な要素です。
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