低学年のかけっこ授業!みんながやる気を継続させるための一工夫と走るフォームを身につけるための声かけの一工夫!

体育

低学年でかけっこの記録を計ると2秒から5秒もの差ができてしまうということはざらにあります。
低学年のうちはタイムよりも力いっぱい走るのに慣れることを目指すのが大切ですが、遅い子は途中で走る意欲をなくし、最後まで全力で走り切ることができない場合も多くあります。
最後はゆっくりになって、ゴールラインの上でぴったり止まってしまうこともあります。
そこで今回はそんな悩みを解消するためのかけっこについて考えていきたいと思います。
みんなが楽しめる体育を行って、充実感と達成感のある授業になればと思います。

1 スタート位置変え走 

その名の通り、スタートの位置を変えて走る方法です。
スタートの位置は違いまずが、ゴールが同じなので、速く走れる子は長く走り、遅いタイムの子は短く走るという方法です。
タイムの遅い子は必ずしも最後になるとは限らないので頑張るし、タイムが速い子は負けないようにと頑張るので一石二鳥です。
それでは授業の流れを説明します。

① 10m走を2、3回行います。(スタート練習)
・位置について(気をつけ)→よ~い(片足を引き、スタンディングスタートの構え)→どん(スタート)
② 2回タイムを計り、速い順(大まかでよい)4チームを作る。
③ ゼッケンを4色に分け、1コースから4コースに並ばせる。
④ スタートラインの支持
・Aチームは一番遠い線からスタートします。
・Bチームは次に遠い線からスタートします。
(それぞれの位置に並ばせる)
⑤ 30m~50m走を行う。
・ゴールを過ぎたコーンまで走るという目標指示もしっかりしましょう。

2 場づくりのポイント

・このブログでは2メートルずつのハンデをつけましたが、クラスの実態によって何メートルでもよい。
・ゴールの先5mのところに、目立つ太線を引き、カラーコーンを置いてそこまで走るように指示する。
・記録が伸びてきた児童は、コースを変えて走らせる。
・伸びたかどうかの判断はとなりのコースを見るとよい。

3 走るフォームづくり

「走るフォームなんてなんでもいいんじゃない?」
と思う方もいると思います。
ですが、最低限のことを教えましょう。
例えば
・腕を振った方が速く走れる
・脚は上げた方が速く走れる
・首を動かしてきょろきょろと隣のコースを見ながら走らない
などです。
ではそれらをどうやって教えるのでしょうか?
子どもにとって
「〇〇をしましょう」
は、実はあまり印象に残っていない場合があるのです。
だから逆にやらせましょう。
例えば
「絶対に腕を振ってはいけない競争~!」
と言って走らせれば腕を振ることの重要性に自然と気づくのです。
クラス全員を横に並ばせて、腕をぴったり体に貼り付けて
「よ~い、どん」
すると、腕を全く使わずに走りだします。
走り終わった子どもたちの感想は
「走りにくい・・・(ゼーゼー)」
となります。
「腕を振って走りましょう」よりも「腕を振らずに走りましょう」の方が印象に残り、腕を振るようになるのです。
次に
「絶対に膝を曲げてはいけない競争~!」
と言って、膝を曲げずに競争させましょう。
すると足を曲げて、足を上げて走ることの重要性に気づくのです。
同じように首を動かしまくって走らせると、走りにくさに気づきます。
子どもたちに教えるときに重要なのは「やってほしくないことを逆にやらせて辛さを体験させる」と効果があります。
さて、極めつけは
「今までのやってはいけないことを全部取り入れて走る競争~!」
と言うと、腕を体に入りつけ、膝は曲げず、首は動かしまくる、最悪の走りになります。
きっと子どもたちは「こんな走り方は二度としたくない」と思うでしょう。
しかし、子どもにとってはこれも楽しさに含まれますので、楽しみながらフォームを身につけていることになります。

4 まとめ

今回は低学年のかけっこについて考えてみました。
低学年の場合は計測してみるとタイムにかなりの差があります。
だからその差をハンデをつけることによって埋めていきます。
速い子はそれでも負けないようにしようと思うし、遅い子は差がつかないから最後まで頑張ることができるのです。

① 10m走を2、3回行います。(スタート練習)
・位置について(気をつけ)→よ~い(片足を引き、スタンディングスタートの構え)→どん(スタート)
② 2回タイムを計り、速い順(大まかでよい)4チームを作る。
③ ゼッケンを4色に分け、1コースから4コースに並ばせる。
④ スタートラインの支持
・Aチームは一番遠い線からスタートします。
・Bチームは次に遠い線からスタートします。
(それぞれの位置に並ばせる)
⑤ 30m~50m走を行う。
・ゴールを過ぎたコーンまで走るという目標指示もしっかりしましょう。

子どもに走るフォームを教えるときには
「腕を振って!」「足を上げて!」「きょろきょろしないで!」
よりも
「腕は振ってはいけない」「足を曲げても上げてもいけない」「きょりきょりしなければいけない」
と逆の走り方をすると、子どもの印象には残りやすいのです。
「もうこんな走りはしない」
ときっと思うでしょう。
その走りをしていて空から舞い降りてきた曲が「もう恋なんてしない」の可能性があります。
「もうこんな走りなんてしないなんて言わないよ絶対」
・・・ということは走りますね。

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