コロナ禍でもできる運動会表現運動!組体操に変わるフラッグ表現!メリットとデメリットを紹介!

体育

「コロナ禍で、運動会でできる表現運動もなくなってしまった・・・」
という声は少なくありません。
ニュースを見ていると、運動会はできるけど、全校が集まって行う運動会はやらなかったり、表現運動をカットしたり、遊競技をカットしたり・・・。
制限がつく中で運動会が実施されています。
小学校高学年で古くから行われてきた組体操は、コロナに関係なく「危険だから」「怪我をするから」と絶滅危惧種となっていました。
そこで今回はコロナでも危険でも関係ない、フラッグ表現について考えて行きたいと思います。

1 そもそも組体操は危険なの?

危険か危険じゃないかという2択になると「危険」です。
しかし、だからといって組体操はやらない方がよいという答えにはならないと思います。
それは終わった時の達成感がとてつもないからです。
そして得るものもとてつもないのです。
得るものとは、筋力、団結力、判断力、調整力などなどです。
でもどうして危険だからやらない方がよいと言われてしまうのでしょうか。
それは子どもたちに「危険」ということをちゃんと教えていないのです。
家庭科で包丁を使うときには「包丁は危険」ということをちゃんと伝えます。
図工でのこぎりを使うときには「のこぎりは危険」ということをちゃんと伝えます。
危険と知っているものは子どもたちは扱いが丁寧になります。
そして危険とわかっているうちは気をつけて取り扱います。
でも包丁ものこぎりも怪我が起こります。
それはどうしてなのか・・・「慣れ」です。
小学生に関して言えば「慣れたこと」で油断が生まれ怪我をするのです。
だから慣れた頃に声かけをしなければいけません。
組体操も同じことが言えます。
最初のうちは細心の注意を払って子どもたちも練習をしているのですが「できる」とわかると油断します。
組体操の場合、その油断から生まれる事故が大きいので「危険」につながるのです。
組体操を指導する場合、先生は指導初日から本番まで、子どもたちに気を抜かせない指導を繰り返ししなければいけません。
だからその指導ができるのであれば、組体操は「ただ単に危険だからやってはいけないもの」にはならないと思います。

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2 フラッグ表現

フラッグ表現はその名の通り旗を使って表現運動をするものです。
組体操のような危険は全くないのかというと、そういうわけではありません。
旗には布と棒が存在するので、棒が誰かに当たってしまうというケースが考えられます。
カラーガードのように大きな旗になればなるほど棒も長くなるので、誰かに当たるリスクというのは高まります。
短いフラッグでも振り回せば当たってしまいます。
胴体に当たるくらいだったら、ちょっと痛いなぁと思うくらいなのですが、それが眼に当たると大けがに繋がります。
でも「そういう危険がある」ということをちゃんと伝えることで子どもは振り回さなくなります。
どの指導でもそうなのですが、子どもには「最悪のケース」を話しておくことが重要です。
フラッグにはたくさんの種類が存在します。
・両手持ちの手旗信号のようなフラッグ
・長い棒と大きな布の1本持ちの大きなフラッグ
が運動会では主流です。
ただ良く見るのは両手持ちです。
持ちだしも簡単だからです。
でもおすすめは1本持ちの大きなフラッグです。
理由は次にお話します。
両手持ちは運動会でよく行われているので、運動会グッズのカタログに載っています。
特大でも棒付きで400円程度でしょう。
1本持ちのフラッグはカタログにはほとんど載っていません。
需要があまりないのでしょう。
だから特注になることが考えられます。
布は90cm×110cmくらいが望ましいです。
業者にもよりますが、風になびいた方がきれいなのでサテン生地がよいと思いますが、教材で取り扱うには高額です。
だからタフタ生地がよいでしょう。
サテンに似ているのですが、軽くて見栄えがします。
そして低価格です。
上記のサイズで450円くらいで切ってもらえます。
それくらいの布のサイズになると、棒の長さは150cmが良いでしょう。
棒は100円ショップの園芸用で買えます。
特注で作る時の参考にしてもらえればと思います。

3 フラッグ表現メリット

フラッグにはたくさんのメリットがあります。

① ソーシャルディスタンスが保てる

フラッグを振らなければならないので、ある程度の距離を保たないと隣にぶつかってしまいます。
だからコロナ禍でも安心して表現運動をすることができます。

② 技が簡単

もちろん難しい技はたくさんあります。
ですが、簡単な技もたくさん存在しています。
例えば「フラッグを上にしておいて右に倒す」これでもわざなのです。
だから中学年~高学年で扱うことができます。
でもおすすめ学年は高学年です。

③ 見栄えがする

大きな旗を全員で振っただけで大変な見栄えがします。
ウェーブなどの動きも圧巻です。

④ 音映えする

力強く振ると「バサバサ」という音が聞こえてきます。
それがたくさんの人数になると音だけでもご飯が食べられるくらいです。

⑤ 協調性が身につく

揃うととてつもなくかっこいいものになります。
フラッグ表現の醍醐味は協調性です。
だから1人が難しい技をするのではなく、全員で簡単な技を合わせることに意味があります。

⑥ 音楽に合わせやすい

そもそもマーチングなどで行っているものなので、フラッグは音楽に合わせやすいという特徴を持っています。
音楽に合わせやすいと全員が揃いやすいという特徴もあります。

このようにたくさんのメリットがあります。
一方でデメリットも存在しますので書かせていただきます。

4 フラッグ表現のデメリット

フラッグ表現はいいことばかりだけではありません。

① 動きが似ている

メリットとして技が簡単ということを書きましたが、一方で簡単がゆえに動きが似ています。
振ったり回したりという動きに角度をつけて差を出しますが、やはり動きそのものは同じなので似ています。
その順番を覚えることが一番の困難なことではないでしょうか。
組体操も覚えるのは大変だし、ダンスも覚えるのが大変なのですが、似ている動きを覚えるというのは頭の中がこんがらがってしまいます。

② 布が絡む

振っている間に布が絡まってきます。
それは仕方のないことだし、熟練の人がやっても絡む時は絡むと思います。
ですが、布がひらひらとなびいてこその美しさなので、ずっと絡まらせると見栄えが半減します。

③ 合わせるのが難しい

フラッグを上げたり下げたりするタイミングを合わせないと綺麗に見えないどころかむしろ汚く見えてしまいます。
みんなの気持ちがあってこそのフラッグ演技なのです。

④ 大きなフラッグは準備しにくい

先にも書いた通り、カラーガード級の大きなフラッグになってくると学年全員分を準備するのが大変です。
布の大きさもそうですし、棒もそうです。
教材が必要なときには早めに準備を開始しましょう。

これらがデメリットとして上げてみましたが、実は練習でどうにでもなることです。
こういうのをデメリットと言っていいものか?とは思いますが書いてみました。
1曲だけを使うなら45分×5時間で発表段階までもってこられると思います。

5 まとめ

今回はコロナ禍でもできる運動会の表現、フラッグ表現について考えてみました。
高学年と言えば組体操やソーラン節と言われていますが、もしかしたらこれからはフラッグもその2大表現に割って入ってくるかもしれません。
というよりか、組体操は「危険」と言われているので、2大表現からは外されてしまう可能性があります。
そうなったらフラッグ表現の出番というわけです。
フラッグ表現のメリットは
① ソーシャルディスタンスが保てる
② 技が簡単
③ 見栄えがする
④ 音映えする
⑤ 協調性が身につく
⑥ 音楽に合わせやすい

フラッグ表現のデメリットは
① 動きが似ている
② 布が絡む
③ 合わせるのが難しい
④ 大きなフラッグは準備しにくい

というわけでフラッグ表現について解説させていただきました。
コロナが終息してもフラッグはマルチに使えるので、一度演技構成を考えてみるとよいと思います。
ただ、大人になるとフラッグを振るという機会は激減します。
でも大人はデートでランチに行くとほとんどがオムライスを注文します。
そしてそのほとんどのオムライスにはフラッグが刺さっています。
そんなとき、小学生のうちからフラッグを上手に振っていると、臆することなくオムライスを注文することができます。
オムライスを注文する大人の口癖は「フラッグが上手に振れないかもしれないなぁ・・・」ですから、しっかりと子どものうちから振っておきましょう。

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