「一つのことに集中できる、何事にも積極的、高い目標に挑戦できる」
こんな子どもがいたら将来有望です。
でもこれって先天的な性格だけの問題ではなく、周囲の大人にとっても関係しています。
こんな接し方をしたら子どもたちは3つの力を身につけられるのではないでしょうか。
今回は「集中力」「積極性」「挑戦心」を身につけるための接し方について考えていきたいと思います。
1 集中力を育てる
集中力というのは何につけても大切な能力です。
勉強に集中して取り組む、スポーツの練習に集中して取り組む、どんな場面であっても集中するということは大切なことです。
では子どもの集中力を育てるためにはどうしたらいいのでしょうか。
子どもの集中力を育てたいと願うなら、何かに没頭しているときには話かけないことです。
テレビやゲームであっても熱中していると思ったら、放っておいた方がいいのです。
おしゃべりな子どもでも黙ることがあります。
これはやる気がないとかすねているのではなく、集中できているときです。
待ち切れず「わからないの?」「これはね」と教えたくなるのですが逆効果です。
今こそ集中力が養われているのだと信じて、手助けしないでおきましょう。
集中できるようにするには「集中する癖」をつけるのです。
集中する癖をつけるには集中する経験を積み重ねることしかありません。
楽しいときは誰でも集中できます。
楽しいことで集中癖をつけて、勉強や練習に活かしていきましょう。
2 積極性を育てる
叱られたときにその理由をきちんと説明されると、自分の存在を否定された感覚がないというデータがあります。
もし理由を説明されないまま叱られると、子どもは自分自身が否定されたように感じます。
説明ありの場合は自己肯定感につながり、説明なしの場合は自己否定感につながります。
いつでも感情的に叱らない親がいいとは思いません。
時にはガツンと叱ることも必要です。
でもそのあとのフォローが重要です。
表面的な自信ではなく、子どもの芯にある自信を損ないたくなければ、何を叱っているのかをしっかり説明しましょう。
積極性を育てる上で心理的報酬の存在も欠かせません。
いわゆるご褒美です。
ご褒美と言えば、お金でしょうか?ゲームやおもちゃでしょうか?
それは「言葉」です。
言葉というのは子どもにとって一番のご褒美です。
親から言葉で褒められた経験こそ、自分の存在が認められていることを実感させ、日々のエネルギー源となるものです。
「うちの子は、言葉なんかよりモノの方が喜ぶし、やる気も出す」
という場合は以下のようにしてみてください。
何かを頑張ったり、成果を上げても言葉の報酬を上げず、モノだけを与え続けます。
テストで100点を取った時、全く誉めずに「それならお菓子を買ってあげる」と言ってみましょう。
試合で勝ったときに、全く誉めずに「欲しいもの買ってあげる」と言ってみましょう。
きっと子どもは物足りなさを感じるし、本当に欲しいものはモノではなく言葉と気付くことでしょう。
ただ、注意すべきはそれをやってしまうと、あらぬ方向へ子どもが進んでしまう場合があります。
言葉を与えずにモノを与え続けるというのはそれほどのリスクがあるのです。
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3 挑戦心を育てる
「うちの子は私がなにか言わないとやらない・・・」
と悩みを抱えている方はいないでしょうか?
挑戦心が欠けてしまっているのです。
ではどうやったら挑戦心をつけられるのでしょうか。
子どもが失敗したとき、反射的に怒ってしまう親は多いものです。
「だから言ったじゃない」
「なにやってるの」
というのが口癖の親です。
幼いころからそのように言われ続けると「親の言う通りにした方が叱られずに済む」と計算するようになります。
そしてチャレンジをしなくなります。
チャレンジした結果の失敗であれば、むしろ失敗しを褒める親でありたいですね。
では、すでに挑戦心が欠けている子にはどうすればいいのでしょうか。
「もうワンランク上にいけたらいいね」
という言い方をすると良いでしょう。
向上心を刺激するような言い方です。
「勝ちなさい」
「○○ちゃんに負けちゃったね」
というストレートな言い方は避けて、子どもが自発的にチャレンジしたくなる言い方をするのがポイントです。
本来、子どもは競争が好きです。
だからゲーム的要素を取り入れてやるという方法もあります。
4 まとめ
今回は「集中力」「積極性」「挑戦心」を身につけるための接し方について考えてみました。
集中力を育てるためには
「何かに没頭しているときには話かけない」
積極性を育てるためには
「叱るときには説明をする」
挑戦心を育てるためには
「頭ごなしに怒らず、失敗したときには挑戦したことを褒める」
です。
これら3つの力を身につけて大きく育ててください。
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