【発問の仕方×初任者】子どもを活かすための発問!

教育

教育活動は「意図的で計画的な営み」です。
授業を参観されたときに何かと質問されるのは
「その意図はなんですか?」
です。
「こういう意図でこの発問を行いました」
「こういう意図でこの授業を構成しました」
このような意図が大切になってきます。
意図がずれていたということがあって指導されることは仕方のないことですが、意図がなくて指導されるのではいけません。
相手は子どもなので予定通りにことが進みませんが、計画的な意図をもつことは大切です。
今回は発問に着目して意図のある発問について考えていきたいと思います。


1 発問

一般的に教室での教師から子どもへの言葉かけを総称して「発問」といいます。
ひと言で「発問」といってしまいますが、それにはいくつかの種類があり、効果的に使い分けることが必要です。
その種類を知ってこそ、意図のある発問に変わっていきます。

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2 発問の種類と使い分け

① 説明としての発問

「これは〇〇です」
「これは〇〇のように使います」
主として全体に指導するときに使います。
できるだけ正確に伝えることが必要です。
具体物や図などで示しながら説明すると効果的です。

② 指示や命令としての発問

「・・・しましょう」
「・・・してください」
「・・・しなさい」
この発問が多くなると、子どもは主体性がなくなります。
しかし、的確に伝えなければならない場面では、とても大切な発問です。

③ 活動を促す発問

「さあ、がんばってみよう」
「〇〇に取り掛かってみましょう」
全体指導、個別指導、グループ指導などで使います。
指示や命令に近い発問ですが、子どもに寄り添っている感じがします。
活動が停滞している子どもの活動の手立ても示しながら、この発問をすると指示や命令よりも効果的です。

④ 励ましや賞賛としての発問

「〇〇さん、とてもすばらしいね」
「とても、よくできたね」
主に個別に指導するときに使いますが、活動への意欲を喚起する発問です。
よいところを具体的に示しながら発問すると効果的です。

⑤ 問いかけとしての発問

「どうすればいいかな」
「なぜ、そうなるのかな」
学習の展開を左右する発問です。
学習課題を明確にするための発問であり、どの場面でどのように問いかけるかは、吟味しておくことが必要です。

⑥ 問い返しとしての発問

「君はどう思うの」
「あなたならどうするかな」
問いかけに近い発問ですが、子どもがもった疑問に対して問い返すことで、学習課題を明確にすることができます。
問題解決の学習では重要な働きをする発問です。

いろいろな分水の仕方がありますが、こんな分類を知っておくと授業づくりに役立ちます。

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3 発問の発生の基本

発問はどんなに良くても子どもに聞こえなければ意味がありません。
ですから次のようなことが求められます。

〇 教室の隅々まで聞こえること
〇 語尾をはっきりすること
〇 大切なことは繰り返して伝えること

発問時の教師の目線も重要なポイントになります。

〇 教室全体を見渡す位置に立つこと

4 まとめ

今回は発問に着目して意図のある発問について考えてみました。
一般的に教室での教師から子どもへの言葉かけを総称して「発問」といいます。
ひと言で「発問」といってしまいますが、それにはいくつかの種類があり、効果的に使い分けることが必要です。
その種類を知ってこそ、意図のある発問に変わっていきます。
① 説明としての発問
② 指示や命令としての発問
③ 活動を促す発問
④ 励ましや賞賛としての発問
⑤ 問いかけとしての発問
⑥ 問い返しとしての発問

以上が意図のある発問についてでした。
意図のある発問ではなく、なんとなく発問をしてしまうと逆に聞き返されてしまいます。
犬:「桃太郎さん、お腰につけたきびだんご一つ私にくださいな」
桃:「えっ、なんでなんで?なんであげなきゃいけないの?」
犬:「あっ、いや、なんかおいしそうだなぁって思って」
桃:「えっ、なんでなんで?美味しそうだとほしいの?」
犬:「あっ、すいません、そういうんじゃなくて・・・」
桃:「えっ、なんでなんで?結局いらないの?」
犬:「いや、ほしいのはほしいんですが・・・」
という風になって、なかなかきびだんごが手に入らない上に、桃太郎は桃太郎で仲間を手に入れることができなくなります。


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