【キャリア教育】プロのスポーツ選手になりたい!スポーツ選手だけで生活はできるの?

教育

子どもたちの憧れは「プロ」です。
プロと聞くと子どもたちが想像するのはスポーツ選手ですが、本来はその職業でお金をもらっていればプロです。
だから学校の先生は「教育のプロ」ですし、パン屋さんは「パンを作るプロ」です。
でもいつの時代もプロとして人気が高いのは「プロスポーツ選手」です。
ですが、アマチュアの選手でも賞金としてお金をもらうことができます。
今回は子どもたちの将来の夢に繋がるように、スポーツをしていてもお金を稼げるのか?スポーツにはそういう面の夢はあるのかについて考えていきたいと思います。


1 スポーツの賞金

個人の優勝賞金額は、テニスとゴルフが断然高くなっています。
どちらも早くからプロ化した競技で、スポンサー契約も多く、たくさんのお金が集まります。
テニスのウィンブルドン選手権は賞金総額88億円の大会で、本戦に出場できるのは世界ランキング100位くらいまでですが、1回戦で負けたとしても414万円の賞金を受け取ることができます。
賞金の財源は「チケット料金」「テレビの放映権料」「スポンサー料」「グッズの販売金」「寄付金」などです。
日本で行われているマラソン大会である東京マラソンにも賞金があります。
優勝賞金は1100万円、その他に世界記録が出ると3000万円、日本記録だと500万円が出ます。

2 スポーツで生活していける?

実際にスポーツで生活していけている人がいるので、いけるのです。
ですが現実的なことを考えてみたいと思います。
スポーツ選手が獲得できるお金は大きく分けて「獲得賞金」「年俸」「スポンサー料」などです。
スポーツ人口が増え、スポーツ産業は大きくなっているのですが、賞金やスポンサー料で生活できる選手はほんのわずかです。
ランキングが上がると、広告塔としての甲かも上がり、スポンサー料が上がります。
ですが怪我などで試合に出られなくなるとランキングが落ちて、賞金は入らないし、スポンサー料も下がってしまいます。
それはどのスポーツでも言えることです。
野球などでも活躍していれば年俸は上がりますが、活躍の機会が減り、2軍になってしまえば年俸も減ります。
野球選手と言うと何億円ももらっているイメージはありますが、エリートサラリーマンよりも年俸が低い選手も存在するのです。

3 国技「相撲」

お相撲にも光を当ててみましょう。
よくNHKで「〇〇場所」とやっていますが、あれって勝ったらお金がもらえているのでしょうか?
相撲にも賞金があります。

・幕内優勝  1000万円
・十両優勝  200万円
・敢闘賞   200万円
・殊勲賞   200万円
・技能賞   200万円
・幕下優勝  50万円
・三段目優勝 30万円
・序二段優勝 20万円
・序の口優勝 10万円

さらに懸賞金というのがあります。
懸賞金は企業や団体が取組にかけるお金で、勝った力士に与えられます。
1本6万2000円と決まっていますが、積み立て金や事務手数料を差し引かれて、力士が貰えるのは1本3万円です。
かつて横綱:稀勢の里の取り組みにかけられた懸賞金は608本にもなりました。
つまり勝てば1824万円です。

これで力士になりたいと思うちびっこが急激に増えると思いますので、力士についてちょっとだけ触れたいと思います。
力士になるためには、新弟子検査に合格しなければなりません。
受験資格は中学卒業、身長167㎝以上、体重67㎏以上で23歳までです。
相撲部屋に入門した新弟子たちは、半年間、国技館にある相撲教習所に通学します。
相撲の基本動作や歴史、運動医学、一般常識、書道、相撲甚句などを学びます。
外国人力士は1年間通います。
新弟子に給料はありませんが、場所手当として年間42万~90万がもらえて、部屋に寝泊まりしてるので、食費や家賃はかかりません。
引退後、親方として部屋をもつためには「年寄名跡」を引退する親方からゆずりうけなければなりません。
引退してなりたいと思ったら誰でもなれるわけではないのです。
親方にも月給、賞与、手当などがあり、年収は1200万円ほどです。
相撲協会の役職につくと2000万円ぐらいで定年は65歳です。
部屋には力士の養成金が支給され、強い力士を育てればそれだけ収入が多くなるしくみになっています。

4 まとめ

今回はちょっと変わり種のブログになりました。
今回は子どもたちの将来の夢に繋がるように、スポーツをしていてもお金を稼げるのか?スポーツにはそういう面の夢はあるのかについて考えてみました。
スポーツ選手がお金を稼ぐには
・賞金
・年俸
・スポンサー料
などがあげられます。
活躍をすれば賞金を得ることができるし、年俸も上がります。
そして広告塔としての価値も上がりますのでスポンサー料も上がります。
ですが、怪我をして試合に出られない、大会に出られないということが起こると、賞金を得ることができなくなります。
そして年俸も減り、広告塔としての価値も下がってしまうのでスポンサー料も下がってしまいます。
ですから、スポーツ選手がそれらだけで長期に生活していくというのは大変難しいことなのです。
ですが、短期に大きくお金を得ることができ、その蓄えで一生生活できるという場合もあります。
今は世の中に職業があふれています。
その中で子どもたちはどんな職業を選ぶのか、考えていかなければいけません。
だからこそ、いろいろな職業について知っておく必要はあると思います。
これからいろいろな仕事がなくなっていき、新たな仕事が増えていきます。
そんな時代を乗り越えるために考えながら職業選びをしてほしいと思います。
ちなみに、かつて日本人のほとんどの女の子がなりたいと思っていた職業の一つに「エレベーターガール」があります。
エレベーターの階を聞いて押してくれるという仕事ですが、なんとも贅沢です。
今はジェンダーの時代だから「ガール」という考え自体が古いのかもしれません。
AIがすべてを司るのかもしれません。
「エレベーターロボ」・・・なんとも古い言い回し。


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