日本では古くからお金の話はタブーという雰囲気がありました。
「越後屋、そちも、相当のワルよのう~」
という言葉から代表されるようにお金持ちは悪者、そんなイメージを持つのが日本人です。
ですが、欧米諸国は違います。
学生のうちから金融教育がされていて株式投資というのは当たり前にできる環境にあります。
「できるけどやらない」のと「知らないからやらない」というのは大きな違いです。
日本は「知らないからやらない」というものがずっと続いていました。
ですがとうとう2022年から高等学校で金融教育が必修化されます。
とは言っても、指導者は金融のプロというわけにはいきません。
もちろん得意な先生もいますが、教科書を読むだけの先生もきっといます。
だから、今から学んでおくこと、今から興味をもつことが大切です。
今回は小中学生に投資信託を教えるならどんな風に教えたらいいのかについて考えていきたいと思います。
1 投資信託とは
「そもそもさっきから投資信託って言ってるけど、いったいなんなのよ?」
小中学生に教えるにはまずはそこが疑問でしょう。
投資信託とは漢字のとおり、自分のお金の運用を「投資」のプロを「信」じて「託」す方法のことを言います。
なんとなく投資と言うと自分一人でパソコンやスマホと向き合いながら「ここだ!」というタイミングでポチっとボタンを押していそうですが、それだけではないんです。
投資のプロに預けておくと勝手に運用してくれるのが投資信託です。
2 投資信託のメリット
投資信託のメリットは1000円程度の少ない金額から投資ができることです。
株式を買おうと思ったら最低でも数万円が必要ですが、投資信託はたくさんの人が出したお金を投資のプロがまとめて運用するので、少額から買うことができます。
自分が出したお金は1000円だったとしても、たくさんのお金が集まっているから、結果的にたくさんの株式や債券に投資をすることができます。
また、いくらお金があったとしても、数十、数百に分散投資をする会社を選ぶのは大変な手間と時間がかかります。
こうした銘柄選びをプロに任せることができるのも投資信託のメリットです。
投資信託で投資している会社の上位10銘柄は公表されています。
例えばiPoneで有名なAPPLE社に3.8%と書いてあれば、自分が投資した1000円のうち38円がAPPLE社の株式購入に使われています。
そうなると38円分はあの有名なAPPLE社の株主ということになります。
プロが選んだ会社の株価が上がれば、投資信託の値段も上がります。
これが値上がり益です。
また、運用がうまくいくと、分配金というお金を受け取ることもできます。
この時、分配金を引き出さずにそのまま再投資するプランを選ぶと、複利で大きくお金が育つ可能性があります。
複利については
で解説していますのでご覧ください。
3 投資信託の注意点
「投資信託っていいことばっかりじゃん!」
と思うかもしれません。
ですが注意点もあります。
投資信託は株式や債券という値動きがある商品で運用するため、元本保証はありません。
また、日々運用を行うプロへの報酬や窓口となる金融機関への手数料が必要になります。
そのため最近では15年~20年間持ち続けて運用するインデックス投資が流行っています。
そして日本の投資信託ではなく、アメリカの投資信託を購入する動きがほとんどです。
長期でアメリカの投資信託では、値上がり益がでる可能性が極めて高いというデータがとれています。
4 投資信託の手数料は3種類
投資信託には、3つの手数料があります。
購入時手数料
まずは買うときの手数料です。
購入時手数料は窓口となる金融機関に支払うお金です。
高いもので3%ほどかかりますが、最近では購入時手数料0円の商品も増えています。
購入時手数料がかかる商品を買う場合は、その手数料に見合った相談サービスがあるかどうかを考えましょう。
ですが今ではネット証券が主流です。
ネット証券であれば手数料が大きく抑えることができます。
資産運用で資産を増やそうとしているときに手数料が高い金融機関を使うのはどうかと思います。
信託報酬
次は信託報酬です。
これは、投資信託を持っている間は必ずかかる、投資信託に関わるすべてのプロや金融機関に支払う手数料です。
日割り計算で投資信託からっ自動的に差し引かれています。
信託報酬はインデックス運用やアクティブ運用、投資大量が株式か債券か、国内か海外かなどによって変わります。
日本株に投資する投資信託なら日本株の投資信託同士で比べますが、同じグループで運用成績が変わらないなら、少しでも手数料が低い方が良い投資信託となります。
なんとなく「高い」=「良い物」と思ってしまいますが、資産運用の世界では「安い」=「良い物」と思った方が良いでしょう。
信託報酬を差し引いた後の金額が投資信託の時価である「基準価額」です。
基準価額は株式でいう株価と同じものなので、基準価額が上がったときに売ると、値上がり益が得られます。
信託財産留保額
投資信託を解約する人が運用を続ける人に売買手数料の負担をかけないように投資信託に残していく手数料のことです。
誰もがいつかは解約してお金を使うから、プロの考え方によってかかるものとかからないものがあります。
これら3つの手数料と上手く付き合いながら投資信託の運用を行ってみてください。
5 株式投資スクール
株を買うのは自己責任ですが、そもそもの株式投資を学ぶのは一人ではない方がよいでしょう。
利益がプラスになる方法をしっかりと身につけさせてくれるのが
株式投資を学ぶならファイナンシャルアカデミー 「日本ファイナンシャルアカデミー株式会社」
以下のような方はぜひ「無料体験会」に参加してみると先が見えてきます。
・ 証券口座開設は行ったけど、まだ始められていない人
・ 少しやってはみたけど、株で資産を増やせる実感がない人
・ 株価が上がるのをハタから見ていて、タイミングを逃した経験のある人
・ 週刊誌の「おすすめ銘柄」を信じて買ったけれど、損した人
・ なんとなく「勘」で株の売買をしている人
・ 経済新聞でわからない言葉がたくさんあるのに、株をやっている人
・ 企業イメージだけで売買をした結果、損が積み上がっている人
・ 過去に株式投資で損をした経験ある人
6 まとめ
今回は小中学生に投資信託を教えるならどんな風に教えたらいいのかについて考えてみました。
投資信託とは
投資信託とは漢字のとおり、自分のお金の運用を「投資」のプロを「信」じて「託」す方法のことを言います。
投資信託のメリット
投資信託のメリットは1000円程度の少ない金額から投資ができることです。
いくらお金があったとしても、数十、数百に分散投資をする会社を選ぶのは大変な手間と時間がかかります。
こうした銘柄選びをプロに任せることができるのも投資信託のメリットです。
投資信託の注意点
それはまさしく手数料があるということです。
その手数料は3つ
購入時手数料・・・まずは買うときの手数料です。
信託報酬 ・・・投資信託を持っている間は必ずかかる、投資信託に関わるすべてのプロや金融機関に支払う手数料です。
信託財産留保額・・投資信託を解約する人が運用を続ける人に売買手数料の負担をかけないように投資信託に残していく手数料のことです
以上が投資信託についてです。
金融教育が必修化になると、株式や投資信託に興味をもって学生のうちから資産運用をしてみようという子が増えるかもしれません。
そんなときの役に立てればと思います。
株式は分散投資と言っていろいろな会社に分散することによってリスクを避けています。
投資信託はその1つでたくさんの会社に分散投資してくれるのが魅力なのです。
自分で食材をたくさん買ってきてお弁当に詰めるのか、すでにできている美味しそうなお弁当を買うのか、それの違いです。
できているお弁当を買うときはできれば
「桃太郎のきびだんご弁当」
「ドラえもんのどら焼き弁当」
「ケインコスギのたんぱく質大豆弁当」
「ジャムおじさんのアンパン弁当」
というような偏ったものではなく、幕の内弁当をおすすめします。
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