【コーディネーション能力・バランス編】スポーツでも日常でもあらゆる場面で使うバランス能力!鍛えることで渋谷を上手に歩ける!

体育

「バランス能力ってスポーツに関係あるの?」
「まぁ、なくはないけどそこまで重要なものでもないでしょ?!」
バランス能力についての議論をかわせばきっとそのような感想をお持ちの方は少なくないと思います。
今回はコーディネーション能力の中の「バランス能力」に着目して解説していきたいと思います。
最後まで読んでいただければ「バランス・・・やるじゃん」と一目置くようになり、気がつけばバランスを鍛えだしていると思います。


1 バランス能力

バランスと言えば、体操の平均台のような種目を思い浮かべる方も多いと思います。
また、バスケットボールでドリブルをしながら巧みに相手をかわす際にも、バランスは重要です。
テニスで相手のボールを打ち返すとき、バランスが崩されてしまったら、強く瀬角なショットは望めません。
格闘技で相手と組んだときにバランスを崩してしまったらすぐに倒されてしまいます。
「あれ?」
と思うかもしれませんが、あらゆるスポーツに求められる力、それがバランス能力です。
バランス能力はスポーツの場面以外でも普段歩いているときや自転車に乗っているとき、つまづいた際に体勢を立て直すときなど、さまざまな場面でバランスを保つことはとても大切です。
このようにバランス能力とは、常に姿勢を安定した状態で保ったり、動作中や動作の後、崩れた姿勢を立て直す際に発揮される能力で、重心をスムーズに動かして巧みに体重移動を行うような場面の動的なバランスと、平衡感覚で知られる静的なバランスの2種類があります。
そして、内耳にある平衡感覚をつかさどる器官の働きや筋肉と神経の結びつき、姿勢を維持するための筋力など、さまざまな要素がこの能力に関わっています。
このブログでは一連の動作をバランスよく行ったり、静止した不安定な状態で姿勢を維持するといった練習を通じて、バランス能力の向上を目指します。
スムーズに重心移動を行うことができるように、子どもの動きをじっくり観察してフォームをチェックしてあげましょう。
また、同じ姿勢をできるだけ長く保つことができるように、時間を記録するなどモチベーションを高めてあげることも大切です。

2 バランス能力を高める練習

① 足に乗って竹馬ごっこ

・お互いに向き合って立ちます。
・一方は大人の方が良いでしょう。
・大人の足の甲に子どもの足を乗せ、子どもの手をとります。
・バランスをとりながら前進します。
※ 「1、2」と一緒に声を出しながらリズミカルに行いましょう。
※ 左右の足を出すタイミングを上手につかめるようになると長く歩けるようになります。
※ 子どもの体の向きを変えて後ろ向きに乗って前進してみてもよいでしょう。

② ゴロゴロでんぐり返し

・しゃがんだ姿勢から両手を床につき、でんぐり返しをします。
・マットや布団を敷いて行いましょう。
※左右にずれてしまったり、途中で横に倒れてしまわないように正確な動作を心がけます。
※手をついて体を前に倒していくとき、頭を内側に入れるようにして転がるとうまくできるようになります。
※慣れてきたら連続して回ってみたり、回り終わったとき立ち上がってフィニッシュのポーズをしてみましょう。

③ ゴロゴロ横回り

・布団やマットの横に腕を伸ばして仰向けに寝ます。
・体をなっすぐ伸ばしたまま、横にゴロゴロと転がります。
※ まっすぐ横に転がるように気をつけながら行います。
※ できるようになったら、回転する向きを変えてみます。
※ 距離を決めて往復させてもよいでしょう。
※ 両腕を脇に添えた姿勢で行うこともできます。
※ 上手にできるようになったら、できるだけ早く転がるようにしてみましょう。

④ カカシのポーズ

・片足で立ち、両腕を左右に広げてカカシのポーズをとります。
※ 足は高く上げなくても構いません。
※ 背筋を伸ばして、できるだけ長くその姿勢を保ちましょう。
※ 左右の足を替えて行います。
※ 両手を腰に当てて行ったり、目をつぶって行うとより難しくなります。
※ 片足の位置がずれたら終わりにします。
※ どちらかの足で長く続けられない場合は、その足で多めに練習しましょう。

⑤ フィギュアスケートのポーズ

・片足で立ち、もう片方の足をやや前に出して両腕を左右に広げます。
・上体を前に倒します。
・姿勢を保ったまま後ろや横に上体を倒します。
※ 上体を倒したりそらしたらその姿勢で静止します。
※ できるだけ大きく倒したり、反らすようにしましょう。
※ 床についた足は動かさず、姿勢が崩れてきたら終わりにします。
※ 左右の足で行います。
※ カカシのポーズと同じように、どちらかの足で長く続けられない場合は、その足で多めに練習しましょう。

⑥ 1本橋歩き

・長い紐をまっすぐに伸ばして床におきましょう。
・綱渡りをするように紐の上を歩きます。
・バランスをとりながら、最後まで渡り切れるよう練習しましょう。
※ 両腕を真横に伸ばして行います。
※ できるようになったら腕を体側に添えて行ってみましょう。
※ 途中で目をつぶらせたり、紐をカーブさせたり、後ろ向きに歩かせたりするとより難しくなります。
※ 公園の歩道の端や、ラインの引かれたところなどで行ってもよいでしょう。

⑦ 2本橋歩き

・長い紐を2本用意し、子ども肩幅程度の間隔で平行に起きます。
・それぞれの紐の上に手足を置いて四つん這いになり、2本の紐をつたうように前進します。
・片方の紐には両手を、もう一方の紐には両足を置き、横向きにも進んでみましょう。
※ ゆっかりでも構いません。
※ 紐から両手両足が外れないようにつたい歩きすることを心がけましょう。
※ 適当な紐がなければ縄跳びのロープなどで代用できます。
※ 慣れてきたら紐をカーブさせて挑戦してみましょう。

3 まとめ

今回はコーディネーション能力の中の「バランス能力」に着目して解説してみました。
バランス能力はスポーツにおいてとても重要なものなのです。
スポーツでは実はあらゆる場面でバランス能力を使っています。
また、学校体育でももちろんあらゆる場面で使っています。
例えば陸上の短距離走ですが、スタートでバランスを崩してはよい記録はでません。
走っているときにもバランスを崩してはもちろんよい記録はでません。
マット運動やとび箱運動の着地は、バランスを崩しては安全には着地ができたとは言えません。
前転などの回転をする際に、バランスを崩しては上手に回れず倒れてしまいます。
バスケットの授業でバランスを崩しては相手に簡単に抜かれてしまいますし、ソフトバレーでは崩した体勢からアタックを打つのは容易ではありません。
いろいろと考えていくとバランス能力を使わない場面というのはないのです。
つまりそれほどに大切なものなのです。
バランス能力は動的なバランスと静的なバランスとがありますが、どちらも練習することでスポーツや運動に活かされていきます。
今回ご紹介した練習は7つです。

① 足に乗って竹馬ごっこ
② ゴロゴロでんぐり返し
③ ゴロゴロ横回り
④ カカシのポーズ
⑤ フィギュアスケートのポーズ
⑥ 1本橋歩き
⑦ 2本橋歩き

これらを1回2回の練習で終わらせるのではなく、何度も繰り返し練習して「バランス能力」身につけていってほしいと思います。
さて、バランス能力は大人になるとなにに活かされるかというとやはりあらゆる場面で活用されます。
・超高層ビルと超高層ビルを命綱なしで綱渡りするとき
・突然の雨に降られてしまったときにすべての雨を避けるとき
・なんでこの道ミミズがたくさんいるんだ・・・というときに避けるとき
・スワミ・バンダラサナジさんの長い髪の毛を渡るとき
・ラム・シン・チャハーンさんの長い髭を渡るとき
・渋谷のスクランブル交差点で「今日ってこんなに人がいるけどお祭りなの?」と上京してきて最初の感想をもったときに人々を避けるとき
・性懲りもなくハエが自分に向かって飛んできてそれを体勢を崩さずに叩くとき
やはりバランス能力を使う場面というのは無数に存在します。
バランス能力を身につけて大人でも快適なバランスライフを過ごしてほしいと思います。


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