【投動作×中学年】体育授業で伸ばしてあげたい投げ方!

体育

低学年から少し成長した中学年の子どもたちは身体的にどのような特徴をもっているのでしょうか。
そしてその成長に合わせてどのような力が身についてくるのでしょうか。
今回は中学年の身体的特徴から考える投の運動の授業について考えていきたいと思います。


1 中学年の身体的特徴

子どもたちの中には、体のバランスをとって素早く動いたり、ボールを巧みに操ったりする子がいます。
これらの動きには調整力が必要であり、敏捷性(素早さ)、平衡性(バランス)、巧緻性(器用さ)などの要素を含んでいます。
調整力は小さい頃からさまざまな運動を経験することで活性化されていきます。
それは同時に「もっとやってみたい」「他の動きもできる」など、運動に対して前向きな気持ちを引き出します。
その理由は、これまでできなかった動きができるようになったり、できる動きが増えて運動そのものが楽しくなったりするからです。
投の運動も同様に、調整力が身につく時期を考えると、中学年までに投動作を含むたくさんの経験をさせておくことが望ましいのです。

【新品 未開封品】Apple アップル iPad 第9世代 64GB 本体 Wi-Fiモデル 10.2インチ MK2K3J/A 2021年秋モデル スペースグレイ CPU:Apple A13 アイパッド 新品 4549995249989

価格:51,533円

2 他の運動との関連性

ボール運動における投動作は、ティーボールやソフトボールなどのベースボール型の種目に必要なだけではありません。
ゴール型のボートボールやバスケットボール、ネット型のソフトバレーボールやプレルボールなどの種目において、腕を挙げたり、振りおろしたりする動作が含まれています。
また、バランスやリズミカルな動き、ボールを離すタイミングなど、他の運動を効率的・効果的に実践していく上で基礎動作も多く含んでいます。
すなわちボール運動に必要とされる基礎的な投能力を中学年で養うことは、高学年以降の他の運動への汎用を考えるととても大切なことなのです。


3 中学年で学ぶべき投の運動

投動作の発達の遅れがボール運動への苦手意識を引き起こしたり、生涯にわたる運動・スポーツ離れに繋がったりしないために、中学年では投の運動の面白さに触れながら、自然に技能が身につくように授業展開をしていきたいものです。
一つの方法として、ボールの扱いに慣れる遊びを導入段階で継続的に取り入れるとよいでしょう。
ボールの扱いに慣れてきたら、次は投の運動に移行します。
中学年で経験させたい動きは、腕を振ること、体重移動をすること、ステップをすることなどです。
投の運動の学習を通じ、これまでできなかった動きが実際に「できた」という達成体験が、子どもに嬉しさや楽しさを味わわせます。
体育授業の学習は、量的、質的からしてもすべての子どもに共通の機会を与える場として大切な位置付けとなるため、多くの動きの経験をさせたいものです。
学習過程では、型にはめたスキルアップの授業ではなく、楽しく学習することが望まれます。
そして少しずつヒントを与えながら大きく体を使ったり、タイミングよく体を動かしたりするなど、ある程度自由な動きを引き出すことが必要になります。
細かな動きの修正は基本の動きが身につき、安定してくる次の段階でよいと思います。

4 授業で使える投の運動の具体例

① 肩甲骨まわりのストレッチ

水泳の「けのび姿勢」をつくり、状態をゆっくりと回転させながらストレッチしていきます。
次に肩甲骨を閉じたり開いたりしながら、肩甲骨まわりのストレッチを行ってみましょう。
継続的にストレッチを行うことで、肩関節の可動域が広がってきます。

② てるてるボール遊び

てるてるボールは、てるてる坊主のようにタオルなどの中にボールを入れたものです。
ひらひらがあるのでボール操作が不得意な子どもでもキャッチしやすいのが特徴です。
てるてるボールやボールを投げるときは、腕だけの動きではなく、体全体を使って投げるようにしましょう。
また、頭やひざなどの部位に触れてからキャッチするなど、工夫してみましょう。

③ 両手投げ・片手投げの遊び

両手でボールを持ち、体を使って下や上から投げてみましょう。
それを両手でキャッチします。
おもいきり高く上がったボールをキャッチできるでしょうか。
両手投げに慣れてきたら、片手で投げてみましょう。
最初は手を添えると投げやすいです。
このとき体重移動を意識しましょう。
いろいろな投げ方で試したり、バウンドの高さを競争したりしましょう。
また、片手キャッチにも挑戦すると楽しいです。

④ てるてるボール投げの遊び

ボール投げの初期段階では、大きく腕を振ることを意識することと、ボールを話すときにスナップをきかせることを意識しましょう。
肩甲骨を支点に投げることを意識すると腕を大きく振ることができます。
また、スナップを上手に聴かせるために、てるてるボールを人差し指と中指の2本の指で挟むようにして握ると感覚をつかみやすいです。

⑤ バトンスロー

バトンスローはステップして勢いよく投げたり、力一杯腕を振って投げたりしながら自然に「投」の感覚が身につく運動です。
バトンをまっすぐ飛ばすには、バランスよく投げなくてはなりません。
そのため学習を通じ、自然に平衡性を養うことができます。
投げるときに、横向きからスタートし、タイミングよくステップをして投げましょう。
また、ロープを持つ人は投げる人の高さを考えて持つようにしましょう。
子どもの実態に即してロープの角度を調節してみてください。

⑥ コントロール投げ

コントロール投げは目標物に向かって正確に投げられるようにする運動です。
いわばストラックアウトです。
これまでの学習は、強く、遠くに投げることを学習の中心にしてきましたが、フラフープや的をめがけて投げることで、コントロール能力が養われます。
これは平衡性や巧緻性の向上にも役立ちます。
学習の合間などにゲーム性をもたせて取り入れると良いでしょう。

5 教具の作り方

【てるてるボール】
50cm四方の布と硬式用のテニスボールなどを用意して作ります。
ボールを布でくるみ、輪ゴムやヒモなどでとめてできあがりです。

【バトンスロー】
バトンスローは、長めのロープ(15m~18m)とバトンを用意して作ります。
ロープの先端部分にカップなどを取り付け、バトンが当たると「カンッ」と音がなる仕組みにしておくことで、子どもの意欲が一層高まります。
また、ロープの先にS字フックを付けると、かけるときに便利です。

6 まとめ

今回は中学年の身体的特徴から考える投の運動の授業について考えてみました。

子どもたちの中には、体のバランスをとって素早く動いたり、ボールを巧みに操ったりする子がいます。
これらの動きには調整力が必要であり、敏捷性(素早さ)、平衡性(バランス)、巧緻性(器用さ)などの要素を含んでいます。
調整力は小さい頃からさまざまな運動を経験することで活性化されていきます。
それは同時に「もっとやってみたい」「他の動きもできる」など、運動に対して前向きな気持ちを引き出します。
その理由は、これまでできなかった動きができるようになったり、できる動きが増えて運動そのものが楽しくなったりするからです。
投の運動も同様に、調整力が身につく時期を考えると、中学年までに投動作を含むたくさんの経験をさせておくことが望ましいのです。

他の運動との関連性
ボール運動における投動作は、ティーボールやソフトボールなどのベースボール型の種目に必要なだけではありません。
ゴール型のボートボールやバスケットボール、ネット型のソフトバレーボールやプレルボールなどの種目において、腕を挙げたり、振りおろしたりする動作が含まれています。
また、バランスやリズミカルな動き、ボールを離すタイミングなど、他の運動を効率的・効果的に実践していく上で基礎動作も多く含んでいます。
すなわちボール運動に必要とされる基礎的な投能力を中学年で養うことは、高学年以降の他の運動への汎用を考えるととても大切なことなのです。

中学年で学ぶべき投の運動
投動作の発達の遅れがボール運動への苦手意識を引き起こしたり、生涯にわたる運動・スポーツ離れに繋がったりしないために、中学年では投の運動の面白さに触れながら、自然に技能が身につくように授業展開をしていきたいものです。
一つの方法として、ボールの扱いに慣れる遊びを導入段階で継続的に取り入れるとよいでしょう。
ボールの扱いに慣れてきたら、次は投の運動に移行します。
中学年で経験させたい動きは、腕を振ること、体重移動をすること、ステップをすることなどです。

授業で使える投の運動の具体例
① 肩甲骨まわりのストレッチ
② てるてるボール遊び
③ 両手投げ・片手投げの遊び
④ てるてるボール投げの遊び
⑤ バトンスロー
⑥ コントロール投げ

以上が中学年の身体的特徴から考える投の運動の授業についてでした。
投の運動遊びから投の運動に変わった大事な時期ですので、しっかりとした投げ方を楽しみながら身につけさせてあげられると良いですね。


コメント

タイトルとURLをコピーしました