【体つくり×しっぽとり】遊び感覚で身につける体育の能力!

体育

「体つくり運動ってどんなことをしたらいいんだろう?」
と思うことってありませんか?
体育の中でも体つくり運動が授業をするときに微妙ということはたくさんあります。
今回は体つくり運動でやってみるといいかなと思う内容を解説したいと思います。
何をやったらいいのかなぁと思う先生にとっては一つのアイデアになるかもしれません。


1 体つくり「しっぽとりゲーム」

体育の授業は「技能習得」「運動量確保」が大前提だと思います。

運動量が少なすぎて運動が得意な子だけが技能習得していて、苦手な子は習得できていない。
運動量が確保されていて子どもたちがすごく活動していても、全く技能が身に付いていない。

このような授業では体育としては課題が残ってしまいます。
しかし「技能習得」「運動量確保」ができている授業だと、だいたい共通して言えることがあります。
それは「楽しさ」です。
子どもたちは楽しいだけで一生懸命動きます。
そしてみるみる技能を習得していきます。
今回は体つくりの多様な動きをつくる運動の「しっぽとりゲーム」を題材としていきたいと思います。
この運動をすると、のちのちどのようになるかというと、フラッグフットボールやタグラグビーの基礎感覚や基礎技能を高めることができます。
速さやリズム、方向などを変えて体を移動する、走る、バランスを取るなどの運動能力を高める要素がこのゲームにはたくさん含まれています。
それらを身に付けるとフラッグフットボールやタグラグビーだけでなく「ゴール型」全般的に繋がる動きも獲得することができるかもしれません。

2 具体的な「しっぽとりゲーム」

① 入り乱れ型しっぽとりゲーム

バスケットボールコートの半分の広さを使ってしっぽとりゲームを行います。
しっぽはフラッグフットボールやタグラグビーのセットを使用して行います。
もしも、ない場合には、タオルを使って代用することができます。
1チームは8人~10人が好ましいです。
おにチームは半分の人数で行います。
ジャンケンで攻守を決めて、1~3分で攻守交代をします。
しっぽを2本ともとられてしまった子はコートの外に出ます。

このときにチーム力を育てるために
「2本ともしっぽを取られてしまい、なくなったら、同じチームの人から1本もらえる」
というルールにします。
通常、勝敗を決めるときにはしっぽを取った本数を得点としますが、このルールで行うときには、コートに残った人数を得点とします。
このように復活ルールを導入することで、ゲームの途中でしっぽを取られた子が、チームの仲間の中でしっぽが2本ついている子にしっぽを1本もらい、ゲームに戻ることができます。
ゲームに戻るために積極的に仲間に声をかけたり、2本のしっぽがついている子を助けたりと深く関わりをもつことができます。

② 通り抜け型しっぽとりゲーム

このゲームは、的にしっぽを取られないようにして自陣のエンドラインから敵陣のエンドラインまで駆け抜けるというものです。
敵陣のエンドラインまで走り込んだときに、自分のチームのしっぽの合計を得点とします。
1チーム8~10人として、チームの中でAとBの2チームに分かれます。
AチームがゲームをしているときにはBチームが応援をしたり、Aチームが勝つための方法を考えたりします。

このように1チームをAやBに分けることで、互いに見合ったりアドバイスを送ったりします。
通り抜け型の場合、いかに通り抜けるかの作戦を立ててゲームをすると盛り上がります。

3 まとめ

今回は体つくりの多様な動きをつくる運動の「しっぽとりゲーム」を題材として解説しました。
この運動をすることで、その後のフラッグフットボールやタグラグビーに繋がるだけでなく、ゴール型にも繋がります。
体つくりはなにをやったらいいのだろうと悩むことがありますが、積極的に取り上げていけるといいと思います。
今回紹介したのは
① 入り乱れ型しっぽとりゲーム
② 通りぬけ型しっぽとりゲーム
の2種類です。
どちらのゲームをするにしても、積極的にコミュニケーションをとれるようなしかけがあると子どもたちは楽しく活動をすることができます。
ただ大人になるとしっぽとりゲームをする機会は激減します。
でもトカゲを捕まえようとしてついついしっぽを切って逃げられることはよくあることです。
トカゲのしっぽを取りすぎると、トカゲが一生懸命筋トレしてワニになったときに襲われる可能性があるので、ほどほどにしておいた方がよいと思います。
あくまで狙うのはしっぽとりのしっぽということです。
トカゲが筋トレするとワニになる可能性がある小ネタが知りたい方は



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