マット運動の前転は基本となる技です。
これをできるようにすることが多くの技に発展することになります。
今回は基本となる前転を4つのステップで考えていきたいと思います。
1 回転感覚を身につける
マット運動の基本となる前転です。
日常生活ではあまりやらない
・転がる
・回る
という経験の基本になります。
幼児期に親にぶらさがったり、ぐるぐる回された経験がないと、回る運動を怖がるようになるそうです。
鉄棒の逆上がりにもつながる動きなので、きちんと覚えておきたい技です。
大切なのは体を小さく丸めることです。
そうするとなめらかに回転することができます。
人間の体はあごをひくと背中が丸まり、反対にあごをひくと胸が反るようにできています。
体を小さく丸めるには、あごをひくのが近道です。
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2 スムーズな前転のための4つのステップ
ステップ1 手をついて中指を前に
マットについている手の向きを確認しましょう。
指先が外側や内側を向いていると、回ったときに手首を痛める危険があります。
「中指を前に向けて、手をつきましょう」
と声をかけると、中指に意識がいきます。
意識を向けることで、すべての指が軽く開き、正面向きにつくことができます。
ステップ2 おへそをみる
両手をマットにまっすぐについて体を小さく丸めます。
このとい視線はおへその方を見るようにしましょう。
あごをうまくひけない場合は、ハンカチをあごに挟んでもOKです。
背中が丸まっているかどうかも確認しましょう。
回るときは頭をつけないので、浮かせたままの体勢で行いましょう。
ステップ3 タオルを膝に
膝を開いたままだったり、膝が伸びていると、フォームとして美しくありません。
「足を揃えて回ろう」
といっても、子どもには伝わらないことがあります。
うまくいかない子どもに対しては膝の間にタオルや帽子をはさんでみましょう。
自然に膝に力が入って、両足が揃い、コンパクトでなめらかな前転になります。
ステップ4 マットで回る
①
中指がマットの向きと並行になるようにしてマットに対して手をまっすぐにつきます。
頭はマットから浮かせたままでスタートします。
②
両足でマットを蹴り、勢いをつけて回りはじめます。
最初に勢いをつけることで手の力をつかわずにスムーズに回ることができます。
③
あごをしっかりしめて、体を丸めて回ります。
このとき膝がひらかないように注意します。
なるべくコンパクトな姿勢をキープします。
④
膝を曲げたまま、お尻をついて回り切ります。
回っている間は背中を丸めたままでいます。
回っている途中に手をついてしまわず、最初の勢いのまま回り切りましょう。
⑤
回り切ってもお尻をついたままでは完成ではありません。
そのまま両手を前に伸ばして立ちあがってフィニッシュです。
⑥
手を前に伸ばして両足をしっかり揃えて決めポーズです。
今回はマット運動の基本となる前転について考えてみました。
できるための方法は4つのステップです。
ためしにやってみて美しい前転をしてみましょう。
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